火気厳禁のハングル畑でつかまえて

火気厳禁のハングル畑でつかまえて

半地下のオタクがK-POPを語るブログ

20200930/K-POP定期便(9月カムバまとめ)

台風一過、坊主は三日、K-POPがサラハニッカ……と下手なダジャレを繰り返しているうちにとうとう9月も終わり。天高く馬肥ゆる秋はいつ来るのか、もしくは来ないのか。厚く垂れ込める雲の隙間に見えるのはクラウドナインの晴天の霹靂。暑いんだか寒いんだかの気候に辟易。「女心と秋の空」とは言ったものですが、一方で全人類がメンヘラ化し、一方ではフェミニズムが叫ばれる昨今に於いては、この諺は「人の心と秋の空」と言い換えられるべきでしょう。おっとここで緊急ニュース。第99代K-POP担当大臣に火気厳禁氏が内定したとのことです。「NiziUを期待してブログを読むとK-HIPHOPの話をしている」と彼の業績に対する批判も多いですが、今後の展開はどうなるのでしょうか。今のところ肌寒い帝都東京・新大久保からお届けする「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今夜の1曲目はBIBIによる「4 walls」のカバーですどうぞ。

 

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今更「愛の不時着」を見進めている火気厳禁です。今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、火気厳禁が今月聴いた新譜をまとめてご紹介していきます。

1曲目に紹介したのはBIBIの「4 walls」カバー。精力的にリリースを続けるR&B系SSWのBIBIがなんとあの伝説のアイドルグループ・f(x)の最後の活動曲にしてKポ史に残る名曲「4 wall」をカバーということで、私火気厳禁も再生ボタンをクリックせざるを得ませんでした。アレンジもめっちゃ良いしやっぱBIBIの持つ歌の抑揚とか声とかが良いなあ……。

 

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グループアーティスト

先月紹介したロケパンの先輩にあたるLovelyzの新曲「Obliviate」。

 

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名前の通りラブリーなド直球アイドルコンセプトを持ち味とするラブリズですが、今回のカムバは一味違いましたね。まあ今年入ってから特にガルクラコンセプトばっかりな印象もあるんでアレですが……。

 

デビュー5年目のCLCは「HELICOPTER」でカムバック!

 

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ミリタリーテイストを取り入れたコンセプトで文字通り急上昇といった印象。番組『GOOD GIRL』でも活躍したラッパーのイェウンがバリバリなバースをキックしてて最高です。最近は後輩である(G)I-DLEを毎月紹介してる気がしますが、この曲でCLCもちょっと盛り返してくれるかな? と期待です。ちなみに先月末リリースのネットゲーム・LOLのキャラソンに(G)I-DLEのミヨンとソヨンが再び参加してます。

 

さて先月はBATOPASSのデビュー曲をご紹介しましたが、今月も新人のデビューが。日本人メンバー所属のLUNARSOLARです。

 

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玉石混交の新人グル楽曲の中では割と良い方なのではなかろうか……?な楽曲、何より日本人メンバーのユウリちゃん(ユニコーンヘアの子)が可愛い。地下ドル出身でKポドルとしてデビューってすっげえ経歴だな……。

 

ここ最近はソロの活動が活発だったMAMAMOOが久々?のフル体制カムバ!

 

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「HIP」で急激にバズったMAMAMOOですが今回のカムバ曲は控えめな印象。ですがトレンド感のあるレトロテイストのある音作りだったり前作からの自尊感情マシマシなリリックはウケるだろうな~という感じですね。

 

新人グループの中では頭1つ抜けた人気のEVERGLOWは2ndミニアルバムをリリース。

 

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韓国は勿論、中国や欧米諸国での人気が凄く、Youtube公開後24時間の再生回数がBTSやBLACKPINK抜いてぶっちぎりの1位。個人的には今回の楽曲not for me感があるんですが、こういうのは1回ファンダム築けたら勝ちみたいなところありますからね。

 

 

火気厳禁が今年デビュー勢の中では最も推しているcignatureがカムバッッッッッッッッック!! 何気デビュー含め今年3回活動してんの強ない!?といったところですが、相変わらずフレッシュでポップな魅力を爆発させています。

 

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やっぱシグニチャなんだよなあ!?!?!?!? 曲が強いわマジで。火気厳禁が最初観た時再生回数170って出てたんですけど嘘だよな……? (ホントに嘘だった、「ASSA」のMV結構伸びてるしそろそろ本格的に売れるんかなあ……)

 

新人グルXUMは「DDALALA」でカムバ。エバグロもそうだし去年あたりからオノマトペっぽいタイトルの曲増えてますけど判別ムズいからやめてほしい(笑)。

 

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なんとこのグループ、以前「B級ガールズグループ特集」で紹介したNeon Punchが解散してその元メンバーによるグループなんですね。頑張って欲しい。

 

ソロアーティスト

火気厳禁がおまごるにハマるきっかけとなった顔面の持ち主、ゆあたまがソロデビュ~~~~~~~~~~~~~~~~~ッッッ!!!!! 

 

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おまごるがしれっと先月リリースしてたKeanu Sliva、Mougletaとのコラボ楽曲「Rocket Ride」もそうだけど欧米ポップス感強いなと。当たり前なんだけどさ。

まあ~~~あと最近よく言われるようになったアレですけど、エキゾチック風テイストだとかを使った演出に対して「文化の盗用」という批判がなされるようになったのはそれだけポリティカル・コレクトネス的な意識も高まっているということですが、あまりアレもコレも指摘するのも如何なものか……。難しい話ですけどね。

 

ApinkのメンバーKim Nam Joo(キム・ナムジュ)はソロ曲「Bird」をリリース。

 

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妖しくも優雅な女性の姿を歌ったミドルテンポのダンスナンバーです。

 

SHINeeテミンはソロアルバム「Never Gonna Dance Again : Act 1」をリリース。

 

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上記活動曲が良いのは勿論なのですが、今回珍しく男性アイドルを取り上げたのはこのアルバムの2曲目「Black Rose」に当ブログで何度も取り上げているラッパー・Kid Milliが客演しているので、なんですね。はい。

 

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(YouTubeプレミアム向けに公式が音源動画上げてると思ったら無かった……)

退廃的な世界観の中でラップとボーカルが意外なケミを起こしてて良かったですね。ラブライブが~とかラップしててもKポアイドルと曲作れるんだな……と思いました笑。

 

HA:TFELTの新譜「라 루나 (La Luna)」。

 

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元ワンガのHA:TFELTが残暑にぴったりのレゲエナンバーをリリース。MVに出てくる兎の被り物、Pink fantasyのやつと一緒……???

 

Jamieの新譜「Numbers」はJYPから移籍後初のリリース。

 

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オーディション番組出身の確かな歌唱力と爽やかなトラックが心地よい楽曲。ちょっと前?に「SWOOSH FLOW」のRemixを紹介したチャンモがまた登場しましたね。今回もキレキレのバース蹴ってます。

 

そして今月のHIPHOP枠もう1つ! 名門レーベルH1GER MUSICがリリースしたコンピレーション「BLUE TAPE」から「Last Song」です。

 

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最近知って「なんだこの天才は……!」と思っていたNY在住韓国系アーティストのAUDREY NUNAも参加してるということで必聴です。AUDREY NUNAさんの日本語で読める資料が皆無なのでこれ以上は何も書けないんですが(笑)、注目していきたいと思います。

 

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むちゃくちゃかっけえ……。

 

今月の火気pick: fromis_9 / Feel Good [SECRET CODE]

言うまでもねえだろバカじゃねーんだからよォ!!ということで今月の火気pickはfromis_9「Feel Good」です。はい。

 

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前回のカムバから1年と3ヶ月ほどの期間を経てのカムバ、ということで俺も予告ティザー見た瞬間にぶち上がりましたよ。最初はなんかリーク記事?みたいなのが出てて「本当か?」という感じでしたが、ほぼリーク通りの日程でカムバックでしたね。はい。

ティザーも今までのテイストより若干大人っぽくなって…… 特にナギョン…… あとギュリ……ドラマ「サイコだけど大丈夫」良かったよ……。

 

まあ能書きは良いんですよ。楽曲の話ね。

ここ最近のトレンドであるレトロ・ディスコ・ファンク要素をメインに据えつつKポらしく洒脱かつポップなエレクトロのフレーバーを加えた良作で、最初聴いてて「前のレクリエーション動画でジソンがDoja Cat聴いてたのってこの伏線!?」と思いました(笑)。前作「FUN!」に比べるとすこーしだけ大人になった感じが楽曲からも感じられて泣きそう。大きくなったねえ……。

最初出先で曲だけ聴いたので「あれ、最初のバース誰だ……?」と思ったらナギョンでした。今までよりボーカルのキーも若干落としてますよね。1番頭のフレーズちょっとラップっぽいんだけどちゃんとラップパートもあるという。今回はラップ担当のソヨンが割と歌をやっててそのあたりも斬新でした。そんなソヨンですが練習中に脚を負傷したとのことで今回の活動には参加しないと。ゆっくり休んでもらってまた元気な姿を見れる日が来ることを祈るばかりです。

ミニアルバム収録の「Weather」「Mulgogi」も同じ系統のエレクトロ・ファンク楽曲で、そのあたりのジャンルが好物な自分としては嬉しい限りです。「Somebody to love」はRed Velvetのアルバム曲みたいな雰囲気でびっくりしちゃった……。あとはイルデしてくれたら言うことねえんだよな……。

あと!!!! プロミメンバー個人のインスタアカウント開設!!!!!!!!!!

(一部メンバー抜粋)

 

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ありがとう……。

 

はい。当ブログで紹介した全楽曲をまとめたSpotifyプレイリストと

 

 

 

最近2ヶ月分の新譜のみをまとめたプレイリスト公開してますのでご活用ください。

 

 

 

あと最近はキャス配信で声優アイドルやKポドルの話してたり、

 

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noteで日記つけたりしてます。Kポ関連以外の話題はこちらから。

 

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良かったらチェックしてみてくださいね~。

と、いうことで来月はBLACKPINKフルアルバムなどまだまだアツいKポ業界!! お楽しみに!!

20200829/K-POP定期便(8月カムバまとめ)

長い長い梅雨が明け、やって来たサマー・オブ・ラブ・ウィズ・コロナ。コンビニアイスじゃ物足りないがパッピンスじゃ多過ぎる、そんな貴方のためのちょうど良い清涼剤を提供しに参りました。しかしこうも暑いとなると、街行く女性たちが感染防止、日焼け対策にヒジャブを纏う日も遠くないでしょう。オリエンタルオリエンテッドシルクロードの東端からやや北上、東洋随一のコリアンタウン新大久保からお届けする「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今夜の1曲目はRed VelvetによるBoAの「Milky Way」ライブカバーですどうぞ!!(泣) 

 

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ウェンディおかえり~~~~~!!!😭😭😭 「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、SPF50+、PA++++、トーンアップ効果のある日焼け止め使ってる火気厳禁がお届けしております(笑)。今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、今月火気厳禁が聴いた新譜をグループ、ソロ、そしてイチオシアーティスト「今月の火気pick」の3つに分けてご紹介していきます。

1曲目に紹介したのはRed VelvetによるBoAの「Milky Way」カバー。SMエンタ所属、日韓を股にかけた活躍を今もなお成し続けているK-POPアーティストのBoAのデビュー20周年記念として公開された動画なのですが、このライブカバー動画で昨年末から音楽番組リハーサルでの事故で手首と骨盤を骨折、休養していたウェンディが半年以上ぶりに公式メディアに露出したということで、ファンはもう……もうね。言葉になんねえっつの。怪我の場所が場所だけにリハビリも必要でしょうしメンタルのケアもしっかり行って欲しいところなので、本格的に5人体制での活動復帰は個人的にはまだまだ先だと思ってますが、ひとまず安心です。ホントに良かった……。

 

グループアーティスト

先月「'i'M THE TREND」をリリースした(G)I-DLEは「DUMDi DUMDi」をリリース。

 

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LION」「Oh my god」で魅せたハードでクールな路線からは一旦(?)距離を置き、開放的で明るいサマーチューンを展開しています。若干の路線変更があったとはいえ軸足はあくまでアジアン/オリエンタル/トライバル、みたいなところに置いているのが上手いな~と思いますね。しかしソヨンはラップが上手いな……。「Oh my god」の日本語ver.もリリースされましたね。ソヨンが日本語でラップしてましてそれも意外にハマってて凄い。聴いてみてください。

 

RocketPunchは半年振りの新曲リリース!

 

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CGの感じを見るに予算も上がっている感じがしますね(笑)。 ロケパンの強みは一言で言い表せない絶妙なコンセプトを持っている点だと思うのですが、今回もよくある夏らしさからはちょっと外れていて(BPMも遅め)、でも爽やかなイメージを実現しています。すげえ。

 

前作「Hands Up」で劇的なイメチェンを果たしたCherryBulletもサマーチューン「Aloha Oe」でカムバ。

 

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前作からオラオラガルクラ系に路線変更したかと思いきやまさかのゲームコンセプトを捨ててのカムバック(笑)。あれ仮面ライダーエグゼイドみたいで好きだったのにな……。でもめっっちゃ可愛いから大丈夫です!! Kポドルのテニスウェア衣装大好きなのでこういうMVありがたい。今年はザ・サマーチューンみたいな曲のリリース多いっすね。

 

ロックサウンドを取り入れた独特の路線を突き進むDreamCatcherは新曲「BOCA」をリリース。

 

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珍しくギターサウンドがあんまり入ってないなーと思ったらサビでギャンギャンに鳴ってて笑っちゃいました。今更気付きましたけどラップの子上手ですね……。ロックテイスト抑えてるからかいつものアニソン感が薄い気がするんですが、それはそれでファン的にどうなんでしょう(笑)。

 

ベテラン勢Brave Girlsは「We Ride」でカムバック。夏シティポップです。

 

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レイドバック・80sな雰囲気たっぷりのサマーチューン。毎月1組は絶対シティポップ系の楽曲出してるような気がしてきました(笑)。

ここ数年のKポにおけるシティポップブームの頂点はYUKIKAさんのアルバム「SOUL LADY」だと思います。日本でももっと評価されるべき……と思ってたら声優・工藤晴香さんのインスタストーリーでシェアされててビビりました(スクショ撮ったけど転載禁っぽいから載せない)。自分の周りで言われてないだけで結構キテる感じだったりするのかな。

 

楽曲配信だけとはいえイル活も絶好調なOH MY GIRLちゃんは韓国の人気キャラクター・ポロロとコラボした楽曲をリリース。なるほど確かに子供向けの曲っぽいバイヴス(NHK教育バイヴス)を感じつつ、MVがやたら可愛いくて良いです。同じくコラボ楽曲の「Bara Bam」も是非。

 

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そんなおまごるが擁するヴィジュアル妖精ゆあたまが来月ソロデビューするとのこと! 引き続き注目で御座います。

 

こんなご時世に!? と思いますが意外にもここ数ヶ月新人のデビューが何組が予定されてまして、今月デビューのBOTOPASSもそのうちの1組です。 

 

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「Flamingo」のタイトル通り、情熱的なラテンの要素にKポテイストを加えた楽曲。多人数新人グループ見ると「やがて減っていくんだろうな……」と思って悲しくなるのKポオタあるあるですよね。

 

男女混成ユニットKARDは「GUNSHOT」で久々?のカムバック。

 

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壮大でハードな楽曲は言うまでもなく、スタイリングやMVの演出含めトレンドを上手く抑えた作りになってますね。

 

で!! 今月の火気pickに選ぼうかかなり迷ったこの曲!! itzy「Not Shy」!!!

 

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最近ではNiziUの先輩みたいな認知のされ方をしているっぽいitzyですが(やっぱアレって今までKポ追ってなかった人がハマってる気がする)、前作「WANNABE」までの自己肯定感ブチ上げコンセプトから微妙にズラした大胆恋愛コンセプトでカムバック。「君からの返事は要らない どうせ私のものだから(意訳)」ってどんなだよ!?!?!? このジャイアンのリサイタル行きたい!!!!! 今回は制作陣に社長も入ってるということで、「ICY」で魅せた軽快さやポップさのテイストが復活しているように感じました。パフォーマンスのレベルの高さも相変わらずで、1回観ただけではどうやって体動かしてるのか理解出来ません(笑)。

西部劇風のビジュアルもめちゃ強ですね。冒頭の「YEJI」字幕ドーン!て出るとこキマり過ぎててもはや面白さすら感じました。

 

ソロアーティスト

Nizi projectで日本でも俄に人気上昇中のJ.Y.Parkはソンミを迎えたディスコチューン「When We Disco」をリリース。

 

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タイトル通りのディスコソング。ネタっぽい曲調ながらここまでの精度とパフォーマンス力で魅せてくるあたり流石餅ゴリ。圧がすげえなしかし。

 

ソロシンガーBIBIはDingo Freestyleとのコラボレーション楽曲「쉬가릿 (cigarette and condom)」をリリース。

 

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以前紹介した「KAZINO」もそうですが最先端のトラックに感性的なボーカルライン、少し気怠げでダウナーな声も趣があって良いですね……。毎度のことながらホントすげえなあ……という感想しかない。ざらついた恋愛感情を描いた詞もめっっちゃ良いので調べてみてください。

 

元4mituteのジユン(JENYER)は「BAD (feat.KIMMUSEUM(김뮤지엄))」をリリース。

 

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4つ打ちの洒脱なダンスナンバー。サビ冒頭の音抜きがカッコいいっすね~~~。作詞作曲振り付けまで本人が関わって制作に当たっているとのことで、「こんなに才能ある人達がまだまだ沢山いるのか……」と驚きました。

 

今月の火気pick: BLACKPINK / Ice Cream (with Selena Gomez)

ま~~~~~K-POPっていうとやれ欧米市場だファンダムだ言われますが、BLACKPINK×セレーナ・ゴメスの「Ice Cream」はK-POP史に残る仕事だと思います。

 

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世界各国のiTunesストアで上位にランクインしたりコーチェラ・フェスティバル出演したりなど「K-POPの欧米人気」を体現しているようなガールズグループ、BLACKPINK。今年はレディー・ガガの楽曲に客演を果たすなど、名実共に"K"を超えたポップスターになりつつある中でのこの楽曲ということで、火気含め世界中のファンはブチ上がりです。まあアリアナじゃないんだ感はあったが……。でも制作には参加してるらしい。どういう……?

さて楽曲「Ice Cream」は、YGのアイデンティティであるHIPHOPの要素を根底に持ちながらも可愛らしくポップな仕上がり。ベースの音デカ過ぎて笑っちゃった。何がヤバいってリサのラップパートよ。16小節の旅が始まっちゃうでしょこんなん。前半8小節で畳み掛けたかと思いきや後半は自身の名前であるリサにかけた「i-a」の韻、なんだったら「lease up」とか「Mona Lisa」とか音まで合わせてぐいぐいフロウしていく感じがK-POPを代表するスキルフルなラッパーであることが再確認出来ます。あと何気全編英語のリリックっていう。すげえな。

色々書きましたがとりあえずMV観て~~~~~!! バキバキの色彩感覚と情報量が多過ぎて1回観ても何が映ってたかあんまり思い出せないMV(褒めてる)!! とにかく可愛いBLACKPINKメンバー!! たまらん!! カピバラお前そこ代われや!!!

 

さて当ブログで紹介した楽曲をSpotifyプレイリストにまとめて公開中。

最近2ヶ月の新譜はこちら。

 

 

 

紹介した全楽曲をまとめたものがこちら。

 

 

 

是非通勤通学家事育児のお供に~。

さてさて更に告知ですよ! 先日ちょっと記事内で触れましたがツイキャス配信をやってみてます! 9月から試験的に曜日や時間帯を考慮しつつラジオ配信していきますので良かったら聴いてやってください~。

アーカイブは以下から。

 

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お便りはこちらのフォームからお願いします!

 

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ここ最近は一連のいじめ告発関連のゴタゴタ、HINAPIA解散、ANS契約破棄騒動などKポ業界激動でしたね……。しかし来月は!!!!!!!!!!!!!!!! 待ちに待ったfromis_9のカムバですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 乞うご期待!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

(あと来月は火気厳禁の誕生月です……何か贈りたい!!という奇特な方は横のほしいものリストからなんかくれたら死ぬほど喜びます……)

20200822/フリースタイル(最近聴いてるHIPHOPの話)

皆様こんばんは。海の向こうでは안녕하세요。うだるような蒸し暑さが続きますが、如何お過ごしでしょうか? 暑過ぎて萎えたバイブスも、クーラーの冷風で崩れた体調も、自粛自粛で鬱屈した気分も全て夏のせいにして、換気ばっちりのオープンカーに乗ってドライブへ。手持ちぶさたでつけたカーラジオからこんな曲流れたりすんだ、ということで今夜の1曲目は수퍼비, UNEDUCATED KID, 트웰브 (twlv), Yuzionで「Summer!」ですどうぞ。

 

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はい。「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、こないだとうとうツイキャスを始めた火気厳禁がお届けしております。最近発売されました豊田萌絵さんのフォトブック『もえしぐらし』の感想をフォロワーのクレイジークレヨン藤本と展開しました。お時間あれば是非聴いてやってください。

 

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フォロワーを中心にそこそこ視聴者数ついたのでこれから定期的に配信やっていくかもしれません。その際はよろしくお願いします……🙇‍♂️

さて今回は久々のフリースタイル回ということで、最近聴いた日韓HIPHOPの話をゆるりと展開していきますよ~。

最初に紹介したのはレーベルRich Recordsとブラックミュージック専門配信チャンネルDingo Freestyleとのコラボ楽曲「Summer!」。サマーヴァイブたっぷりで爽やかな気分にさせてくれます。いやしかしDingo絡みの楽曲は「iffy」やら「DDING」やら名曲多過ぎるな。あとTohjiがこの曲に参加してるUneducated kidとコラボするらしいですね。「It G Ma」から5年、日韓ラッパーのコラボもいよいよ珍しくなくなってきたなあ……。

 

さてリリース自体はちょっと前ですがPUNPEEの最新EP「Sofakingdom」めっちゃ良いですね。

 

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星野源とのコラボ、秋元才加との結婚発表で世間的にも認知されてきたであろうPUNPEEの最新EP。相変わらずトラックの面白さやもはや歌モノといったフロウが楽しい作品でした。個人的なお気に入りは「Operation:Doomsday Love」かな。各曲イースターエッグ(小ネタ)もたくさん仕込まれていてリリックも読み込みたくなります。

余談ですがこの「Sofakingdom」のネーミングの元になった彼のラジオ番組「Sofa king」で火気厳禁のメール読まれたことあるんですけど、採用者に送られるというノベルティのジングルCDはついぞ届いてません……(笑)。J-WAVEさん今からでも遅くないぞ!!(笑)

 

先月(?)カムバ特集で紹介したCHANGMOの「Swoosh Flow」のRemixが出ました!! これまた激アツ!!

 

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各バースの力量とバイブスに圧倒されつつ、冒頭365litのフローは「Mask off」のフローのサンプリングかなとかテクニカルなところも注意して聴くと面白いですね。こんなアングラのラッパーがアイドルグループ出身ソロシンガーとコラボしてるってヤバい世界だな……。

 

PUNPEEに引き続きSummitレーベルからin-dがアルバムをリリース。

 

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上の「weekday」含め全曲良過ぎか~~~???なアルバム「input」。in-dの独特なフロウと低音ボイスが堪能出来ます。特に好きなのはVaVaがビートを担当した「atarayo」ですね。in-dの楽曲の日常のふとした瞬間の感覚を的確にリリックに起こしてる感じが凄い好きです。

 

in-dと同じくSummit、同じくオトギであり同じくCDSのBIMもアルバムリリース! ブログを書いている時点では何曲か先行配信されているのですが、その曲がまた良いんですよね~~~。

 

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上に挙げた「Non Fiction feat. No Buses」はロックバンドNo Busesを迎えた楽曲で、ガレージでハードなロックテイストのトラックと柔軟でユニークなBIMのラップが今までにないケミストリーを起こしてます。カッコいい。

Tokyo Motion feat.高城晶平」もめっちゃ良いですね~。軽快でオシャレな感じの曲もやりつつ、上記の曲とか「Jealous feat.KEIJU」みたいな全然違うテイストの楽曲もこなしちゃう感じすげえっす。

 

アーティストでもタレントでも名前だけ知ってて何やってるかはあんま分からん、って状態あるじゃないですか。自分にとってhiyadamがそれで、最近まで曲ちゃんと聴いたことなかったんですけど最近出た新譜めっっっっちゃ良かったです。

 

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テクノやハウスから影響を受けているというサウンドと今っぽいリリックやフロウが洗練された独特の感性を持ってて良いですね。上記の曲は客演に新進気鋭のラッパーShurkn Papを迎えているのですが彼のパートに入る時のトラックの転調(?)と呟くように歌うスタイルが楽曲のテイストとも相性が良くバチバチにキマってます。最高。

 

そして最後はHIPHOP、からはちょっとズレてますがR&B系シンガーkiraviの楽曲をご紹介。

 

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Trap系のトラックにウィスパー&アニメ声っぽい歌唱、韓国シーンの女性ラッパーやシンガーでは微妙に見たこと無い感じのところをやってて面白いなと思って調べてます。ネオ・やくしまるえつこ的な歌唱がホントに良い。MVもVaporwaveっぽくてファニーですね。

知ったきっかけは自分のインスタに連続でいいねの通知が来て「スパムか???」と思ったら韓国の歌やってるギャルでビビりました。曲も良いし何故か日本語がやたら上手い。アニメとか好きなんかな。

 

と、いうことで最近聞いてる日韓HIPHOP特集でした~~。次回は月末恒例カムバックアーティスト特集です。お楽しみに!

20200808/Kultural studies(SATURDAY特集)

神は5日で世界を作り2日休んだと言われていますが、5日働いた分5日休んでくれればワーク・ライフ・バランスの議論も生まれることがなかったのではないでしょうか。人間には短い週末、待ち遠しい土曜日のために我々は労働するのです。さて今回はそんな土曜日をグループ名に掲げるアイドルを大・大・大特集。久々のKultural studiesシリーズ、そして祝カムバということで、当ブログで何回も特集しているグループ・SATURDAYについてキャリアやメンバーについてをガッチリとご紹介していきたいと思いますよ。今夜の1曲目はそんなSATURDAYの新曲「D.B.D.B.DIB」です。

 

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「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、火気厳禁です。当ブログで何度も取り上げている(1st来日公演2nd来日公演)セロデイちゃんについて、本格的に、本腰を入れて、その魅力をご紹介していきたいと思います。というのもですね、今回のカムバが発表されてから公式からこんなアナウンスがありまして。

 

 

ざっくり訳すと、「所属事務所社長です。今回新型コロナウィルスの流行の影響もあり中々難しい状況ですが、彼女たちの夢を叶えてあげたいという一心でカムバックすることに決めました。皆様の応援を賜り邁進していきます。」という、ファン的にはかなり心配になる声明が出てまして。めちゃめちゃ弱小とはいえ、こうして色んなことを世間に発信する媒体を運営している火気厳禁としてもここは気合い入れねばという気持ちです。コロナで来日公演無くなったり音楽担当プロデューサーが捕まったりめちゃくちゃ大変そうだなあと思ってたけどこんな声明が出るってちょっとね……。

 と、いうことで今回はそんな(どんなだよ)SATURDAYちゃんの経歴やらなんやらをまとめつつ新曲についても書いていきたいと思いますよ。まずは彼女たちのデビュー~現在までの活動歴を見ていきましょう。

 

これまでの活動

デビュー、そしてtiktokでの"バズ"

SDエンタから2018年デビューのセロデイちゃん。当初はメンバー7人体制でした。

1stシングル「MMook JJi BBa」は日本語で言うと「じゃんけんぽん」という意味で、「あんまりドキドキさせないで!」的な可愛らしい歌詞やグーチョキパーを使った印象的なフレーズが盛り込まれた楽曲。

この曲がどうやらtik tokで鬼バズったらしく、公式tiktokのフォロワーは現在約95万人。公式インスタのフォロワーが約5万人(3月くらいの値)、公式v liveのフォロワーは約1万人なので、これはやはりtiktokやインスタなど画像・動画メディア主体のSNSでは強いと見るのが妥当でしょう。だって可愛いもん。あと本国のKポファンより海外ファンのが多いっぽい。

(ちなみにBTSの公式tiktokアカウントフォロワー数は約1億5800万、BLAKPINKは約1億5300万でした。うおお……。)

 

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メンバーの脱退&加入、日本での活動

そして2019年2月、2ndシングル「WiFi」をリリース。このタイミングでチェウォンが脱退、ジュヨンが加入します。K-POPアイドル界隈(特に中小事務所の子たち)ではメンバーの入れ替わりは割とよくある話です……。

 

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WiFi」はアップテンポでノリノリな雰囲気が楽しい1曲。特にハヌルちゃんのラップパートのキレは凄まじいです。そこだけでも聴いて欲しい。 ……いや言いたいことは分かる。MOMOLANDの楽曲に激似。まあこういうのはKポでは割とよくある話、チョヒちゃん可愛いし許してください。

火気厳禁がセロデイちゃんを知ったのはこの「WiFi」のMVからで、サジェストで出てきてなんとなく観たらハヌルのラップスキルと顔面にドハマりしました。好き……。

これに続き2014~15年あたりにK-POP界隈で流行った「キヨミソング」のアレンジバージョンを公式でリリース。楽曲プロデューサーがこの曲の原曲に関わっていたということで、アレンジver.のリリースに繋がったらしいです。8bit調のサウンドが可愛らしい一曲ですが、このタイミングで新メンバーミンソが加入。2003年生まれのマンネ(末っ子)で、グループにキュートな魅力を加えています。

 

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 ちなみにこのキヨミソング、当時日本にも微妙に入ってきていてオスカーのアイドルグループX21がカバーしています。〇〇チャレンジの先駆けみたいなもんですかね。

 

同年10月リリースの3rdシングル「IKYK」(I Know, You Know)リリースからはメンバーが7人から5人に……。特にリーダーだったチョヒの脱退はかなり衝撃的でした。

 

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楽曲自体もサンプリングぽいフレーズのループを使いつつ、ラップパートではTrap系にスイッチするクールな構成。これでハネないの逆におかしくない? 低音の鳴りも良く、ダンスミュージックとしての底力もあるこの1曲。ベースが太過ぎて箱で聴いた時内臓が震えました(笑)。

リリース元レーベルもYG PlusというYG傘下のレーベルになってますし、微妙に売れ線に乗っかってきたのか……?という感じ。この時期に日本でのライブなどもあり、当ブログでも軽いレポート記事を載せています。

 

新曲「D.B.D.B.DIB」 について


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さて再度リンク貼りましたが新曲「D.B.D.B.DIB」について感想を書いていきます。手遊び?ゲーム?の意匠を取り入れた可愛らしい振り付けと、今までの元気!パッション!みたいなところから絶妙にズラした爽やかカワイイコンセプト。CM、通販のパロディネタを盛り込んだMVのユーモラスな雰囲気に貴方の頬もきっと緩むことでしょう! 四の五の言わずに観て!!

さて、セロデイの楽曲の最大の特徴と言えばその中毒性でしょう。デビュー曲からフックとなるフレーズやクセになるメロが盛り込まれてきた訳ですが、今回のリード曲「D.B.D.B.DIB」も例に漏れずタイトルにもなっているフレーズ「ディビディビディッ」やサビのサックスの音色など聴いていて気持ちの良いポイントをしっかり掴んでます。楽曲のテイストこそ違うものの「Zimzalabim」に近いのかなと思いました。Cメロの入りとか。

カップリング曲「Love you」は以前からある「In Your Eyes」に続くファンソング。メンバー体制も5人に落ち着いたと見て良いのでしょうか……。ライブの終盤で流れて泣く感じの曲ですね。

 

おまけ:オンラインライブ&特典会レポ

そんなセロデイちゃん、先述の通り結構日本のファン向けに公演やってくれたりするんですが、こんなご時世というのもあり7月に2週に渡ってオンラインライブ&特典会が開催されました。上に挙げた持ち曲は勿論のこと、Red Velvet「Peek-A-Boo」、TWICE「Feel Special」、(G)I-DLE「Uh-Oh」、BLACKPINK「DDU-DU DDU-DU」などカバーステージも披露。可愛いだけでなくカッコいい姿も見せてくれました。ピカブとかリアル現場で急にやられたら発狂してたわ。MCではメンバーがほとんど日本語のみで進行。「また日本語上手になってる……」と感動しました。俺は親なのか?

で、終演後はオンライン特典会。火気厳禁はビデオ通話形式の特典会初めてだったのでちょっと吐きそうになりながらかかってくるの待ってたんですよ。以下レポです。

 

ハヌル「あ~~! この前の公演も来てくれてましたよね! (本名)さん!」

火気「!?!?!?!???!!?!!!!!!」

 

いや会話初手でこんなんやられたらもう何も喋れんて。認知あると思ってないし。サインの時名前も一緒に書いてもらうのでそれもあって覚えてくれたのかなと思いますが、これはちょっとびっくりしましたね。「新曲楽しみ」「状況が落ち着いたらまた日本来てね」などを伝えて終了。自分は1分通話特典のチケット取ってたのですが、体感15秒くらいでした。あれで1分って声優現場とか割と接近の時間長いんだな……いわゆる「握手会」の界隈はホントに15秒くらいだと思う。

初週でこんなことがあったら2週目のライブも特典会行くよね。ということで参加してきました。以下レポです。

 

ハヌル「あ!! また来てくれた~~~~!!」

火気厳禁「来たよ~~~~!!」

ハ「今日も来てくれて、ホントに嬉しい~~💕」

火「今日頭のそれ(カチューシャ)可愛いね!」

ハ「ホント!?」(頭に手当てて🐰ポーズしてて可愛かった)

火「可愛い」(可愛い)

ハ「今日のライブどの曲が良かったですか??」

火「えーっと、ノムノムノムかな?」

ハ「あ~!」(ちょっとサビ踊る)

火「」(自分もサビ踊る)

ハ「あ!! カワイ~~~!💕💕💕」

火「ヘヘッ……」

ハ「今日またヨントン*1してくれて~ホントに嬉しいです~、私たちの次の」(ここでタイマー鳴る)

ハ「あ~~~~ん時間が~~~~~😭😭😭」(TTのポーズしてて可愛かった)

火「あ~~🥺🥺🥺 またね!! よく寝てね!!(?)」

 

 

いや受け身取れんて。もっさいオタクが年下の女の子に「カワイ~~~」言われて受け身取れると思います? そもそもアイドルがファンを「かわいい」って言う行為自体、数々のアイドル現場行ってきた中でも経験したこと無いんですよ(女子アイドル→女子ファンはたまに見るけど)。そのあたりも日韓の違いだな~と思いますね。あと文面でも伝わったかと思いますが結構グイグイ来てくれるのでタメ口の方がテンション感が合うかなと思ってタメ口で喋ってます。決して横柄に接してる訳じゃないんで誤解なきよう(笑)。

オンラインライブは配信サイト側と自宅の通信環境がちゃんとしてれば快適に見れるので特に問題無いですし、席の位置によって見やすい見にくいとかも無いので結構良いなと思いました。ビデオ通話の特典会はリアル現場での接近に慣れてると逆に緊張するってのはありますが、こうして国家間の距離を埋めてくれるのを考えるとこういう状況じゃなくてもやってほしいなと。そんな感じですね。

 

長々書いてきましたが久々のKultural studiesシリーズ如何でしたでしょうか。詳しいメンバー紹介などしませんでしたが、こちらの公式サイトからメンバープロフィール確認出来ますので是非お願いします。なんと公式ファンクラブは無料で会員になれるぞ! そしてTwitterinstagramなどソーシャルメディアのフォローもお忘れなく。そして今後来日公演があれば火気厳禁と現地で握手しましょう……!!

と、いうことで今回紹介した楽曲と、火気厳禁が好きなSATURDAYの楽曲をまとめたプレイリストを作成しました。是非聴いてみてください!

 

 

ということでまた次回。お楽しみに~~~!

 

参考資料

*1:オンライン特典会のこと。韓国語:영상통화(ヨンサントンファ、テレビ電話)の略

20200731/K-POP定期便(7月カムバまとめ)

皆様こんばんは。海の向こうでは안녕하세요。暑かったり寒かったり、躁鬱もしくはアフォガードのような気候ですが、ご機嫌は如何でしょうか? いつまで経っても子供のまま、エアコンの効いた部屋でGimme that icecream、新宿区に盛り付けられた甘い甘いトウキョウ・アラモード、その天辺に飾り付けられた楊枝の旗を眺めつつ、雨の降る東洋随一のコリアンタウン新大久保からお届けしております「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」。甘くて寒くて蒸し暑い今夜の一曲目はHYO「DESSERT Feat. Loopy, SOYEON((G)I-DLE)」。

 

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はい。先日、よく行くラーメン屋で店員のお兄ちゃんに「お兄さん良いTシャツ着てますね、PUNPEEとか聴くんすか?」とたまたま着てたSummitTシャツを褒められ、HIPHOPの話してたら「でもお兄さんビートメーカー顔してますよね(笑)」と言われた火気厳禁です。それは褒めてんのか……???(笑)

さて今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、グループ、ソロ、そして火気厳禁が最も推したいカムバックアーティスト「今月の火気pick」をご紹介していきますよ。

最初に紹介したのは元・少女時代HYO(ヒョヨン)の「DESSERT」。SMアーティストなんでクリエイションの質が良いのは聴く前から分かってるみたいなもんですが、なんとそこに(G)I-DLEのスヨンLoopyが参加! バチバチなトラックに3人の歌唱&ラップが載った楽曲は甘ったる灼熱地獄といった様相を呈しています。

 

グループアーティスト

「Oh my god」も記憶に新しい(G)I-DLEはひっそり新曲「'i'M THE TREND」をリリース。

 

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ウギとソヨンが制作したというファンソングで、(G)I-DLEがこれまでリリースした楽曲タイトルが歌詞に織り込まれていたりとファンにはたまらない一曲になっています。ファンソングって大体しっとりめの曲のイメージあったけどこういう軽快なのもあるんですね。

 

ベテラン勢GFRIENDはBig Hit移籍後最初のリリース。

 

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若干J-POP・アニソン風味があったGFRIENDの楽曲ですが今回は洒脱な楽曲に仕上がってます。こういう路線変更って割とファンの間では意見別れたりするんだけど自分はこっち路線のが好きかも……。

 

当ブログがおそらく日本語圏では最も話題に出しているのではなかろうかというアイドルグループCSVCもまさかのカムバ!!

 

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また懐かしの……と言うことなかれ2020年7月リリースの最新曲。前回のYoutube記事でも紹介したStella Jang(ステラ・チャン)と、CHEEZE、パク・ムンチ、Lovelyの四人組ユニット。90s末~00年代のポップ・HIPHOPジャンルの楽曲を物凄い精度で生み出しているグループですが、全員元々がシンガーソングライターや歌手ということもあり、色物っぽいグループに見えてしまいますが歌唱やコーラスワークは素晴らしいです。最近ステラ・チャンさんの曲たびたび聴いてたのですがこの人ラップもうめえな……。

 

ドゥケことDreamcatcherはネットゲームとのタイアップ曲「R.o.S.E BLUE」をリリース。

 

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V系っぽいサウンドを特徴としてきたドゥケですが、この曲聴いて物凄いアニソンみを感じました。ゲームタイムアップだからなのか……?

GFRIENDのアニソン感は「Crossroads」の時に書いてますが、ストリングスとギターとドラムで大体ロック系アニソンっぽくなるんかな……。

 

実力派(いやみんな実力あるんだけど)ベテラングループEXIDは本国での契約満了、でも日本では契約中というTwistedな状況ながらこんな良作出してくるんだからやはり実力派といった感じ。 このグループにm-floのTaku Takahashi担当させるあたり徳間も分かってるよね~~~。IZ*ONE運営も見習って欲しい。乃木坂に小室ってのもどうなのよ?

 

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APRILはサマーチューン「Now or Never」でカムバック。王道っぽいイントロからサックスのメロが入るサビまでぐいぐい聴かせるパワーに満ち溢れてます。このグループもちょっとゴタゴタしてましたけど結局何も無くて良かった……。

 

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「Nonstop」日本語ヴァージョンから3ヶ月連続リリースが決まっているOH MY GIRLはその第2弾としてデジタルシングル「Lemonade」をリリース。日本オリジナル楽曲なのですが、譜割りの違和感もなく上手な日本語での歌唱に加えサウンドはJ-POPとK-POPの中間を行く絶妙にオシャレな1曲。文句つけるとしたらミミのラップもっと聴きたいよ~というところですがまだ1作残してますからね。次も期待しましょう。

 

 

ソロアーティスト/HIPHOP

こちらも激アツソロアーティスト。まずはプレリリース第2弾も絶好調のCHUNG HA様!

 

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依然流行中?のトロピカルハウスを取り入れた楽曲。feat.にCHANGMOを迎え、更に情熱的でアツく夏を盛り上げるナンバーです。

 

元ニコラモデルそして元声優のYUKIKAさんが待望のフルアルバムをリリースするということで、プレリリースシングルとして「Yesterday」を発表。

 

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前作「Cherry Jubires」ではAORっぽい路線にちょっと寄りましたが今回は王道バキバキのシティポップ楽曲です。サンプリングネタ使ってるぽい感じもオシャレ。そして本チャンのアルバム「SOUL LADY」からリード曲「서울여자(Soul Lady)」!

 

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こちらもTheシティポップといったニュートロ系楽曲。MVのソウルの夜景もバブルっぽくてなんか良い(自分バブル期生まれてないけど)。他のアルバム収録曲も秀逸なので是非聴いてみてください~~~!!!

 

ソロ歌手ソミは「What You Waiting For」でカムバック。前作「BIRTHDAY」ではイケイケギャルバイブス満タンなソミでしたが、今回のカムバックでは制作にBPでお馴染みTeddyらを迎えより欧米ポップス感のある楽曲をドロップしてます。

 

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えー今回はHIPHOP系の新譜もこちらで紹介しますよ。一応ビートメーカーではなくラッパーの端くれなので(笑)。

 

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Youtubeでたまたま出会った1曲。不思議なMVとアーバンな感じのトラック、そして多分マックのことを歌ってる歌詞に惹かれて聴き込んでます。

 

先述のチョンハ様にfeat.しているCHANGMOも新曲出してます。タイトル的にこないだの「Fadeaway」みたいなNIKEとのコラボかと思ったら違うらしい。

 

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こういうMVのクルー感というかMobb感? いいよね。

 

今月の火気pick: Red Velvet-IRENE&SEULGI / Monster

 

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いや言うまでもないっしょこれは。当ブログで何回も言及しておりますが私火気厳禁はアイリーン様、いやペジュ姫の顔がめっっちゃくちゃ好きなのですが、てかRed Velvetがコンセプトやらなんやらひっくるめて全部好きなのですが、そのRed Velvetからペジュ姫とスルギの2人ユニットが!!!!!!!!!!!!!!!そんなことある!!??!?!??!?!?!?!??!?!?!?

いやこの2人は特に練習生時代からコンビみたいな感じで、当時のパフォーマンスがRV2ndの「Be Natural」に繋がったりしてるんだけども、今このタイミングで!??!?!?!?!?!?みたいな。横アリ延期・振替公演の目処立たないこのタイミングで!!?!?みたいな。一年後でもいいからラルジュ観てえよ……。

 

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予告ティーザーからもうゴリゴリじゃん。ゴリゴリ。ハイブラのシーズンコンセプトムービーか?というクオリティで、後ろにかかってるのが先述の「Be Natural」とか「Automatic」系のスタンダードながら上質なR&B……という。予想通りそっち系の路線なのかなと思いきや「Monster」バッキバキのダンス曲じゃないですか!!!!!!何が「I`m a little monster」だよ!!!!!!!!!!!!攻撃力の塊じゃねえか!!!!!!!!!!!!!!!

 

~~~休憩~~~

 

楽曲に関して言うとタブステっぽい音(これワブルベースって言うんだっけ)が随所で炸裂しつつもTrapマナーも抑えたハードなチューン。MVでの衣装の感じも相俟ってビヨンセとかデスティニーズ・チャイルドっぽいディーバの雰囲気を感じました。アルバム収録曲全曲「アイリーン&スルギに求めるモノ」がそこにあるといった感じで凄く良かったです。全部好きだけど特に好きなのは「Feel Good」かな~~~。

推しのグループのカムバでは音楽番組出演を追うのも楽しみの一つだったりしますが、今回は特に色んな姿が見られて最高です。

 

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パツのキンじゃないすかペジュ姫!!!!!!!!キレーーー!!!!!!!!!!

そしてこれだけじゃないんすよ。

 

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椎名林檎?????山口小夜子????????が2人?????????????? こけしをグッズにして出しませんか???????????

ということで今月の火気pickはIrene&Seulgi「Monster」でした。フィジカルも全パターン買っちゃった。

 

ということで、当ブログではSpotifyプレイリストを公開しております。

最近2ヶ月の新譜をまとめたプレイリストがこちら。

 

 

 

過去紹介した全楽曲をまとめたものがこちら。

 

 

 

是非通勤通学家事育児の合間に使ってみてくださいね。

 

さーーーて来月はBPプレリリース第2弾にitzy、(G)I-DLE、ロケパンなどなどなどアツい夏はまだまだ続く! 次回もお楽しみに!!

20200711/フリースタイル(Youtube放浪記は二度死ぬ)

皆様こんばんは。音楽、映画、ゆくゆくは人生のサブスクリプションサービスが始まるであろう現代社会、「トータル・リコール」の実現も夢ではありません。AIによって我々の嗜好から思考まで把握されていることは、ストリーミングとストーキングの語感が微妙に似ている、ということからも明らかでしょう。今回は「Youtube放浪記」シリーズ4回目、ということで、火気厳禁がAIよりいい加減に、しかして絶対に面白いコンテンツを貴方にサジェストしていきます。インターネットという情報の砂漠を渡り歩く旅人 a.k.a 火気厳禁がお届けする「ハングル畑でつかまえて」、今夜の一曲目はタイ・ダラー・サイン「Ego Death (feat. Kanye West, FKA twigs & Skrillex)」。 

 

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はい。先日、オタク仲間がやってるツイキャスに出てKポ周りの雑談をしてきました火気厳禁です。録画まだ残ってるんで是非見てください。(いずれ消えちゃうと思います)

 

twitcasting.tv

 

聞き役いればいくらでも喋れるな~と思ったのでぼちぼちこの「ハンつか」も音声コンテンツやろうかなとうっすら考えてます。うっすら。

今回は「Youtube放浪記」シリーズということで、火気厳禁が最近Youtubeで見て面白かった動画(今回はK-POP関連とお笑い系)、K-POP以外の音楽などなど紹介していきますよ~~。 

冒頭紹介した「Ego Death」は天才タイ・ダラー・サインと大統領候補(笑)のカニエ、DJでプロデューサーのスクレリに、ロンドンを中心に活動するSSWのFKA twigsの4者によるコラボレーション楽曲。エモめなトラックとリリック、このスピってる感じは「禅」ブームとかああいうのの影響もあるんかな(カニエは言うまでもなく)。

 

6月のカムバ特集にもちょっと書きましたが最近1theKでウジュメンバー出演動画がよく上がってきて面白いのでご紹介。

ピンク髪が激似合いのソラさんと当ブログでレコメンドしてるSSW、90s風アイドルグループCSVCのメンバーでもあるステラ・チャンさんがなんとコラボ! 機材を使った歌のセッションと新曲「BUTTERFLY」のアコーステックver.を披露しています。

 

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アコースティックver.の動画、原曲には無いハモりとかも入っててめちゃめちゃ良い……。ソラさんのメイクとかピアスとかも寄りで映っててよい。

もうひとつはウジュのリーダーにしてラッパー、そして火気厳禁の推しであるエクシたんと、これまた火気厳禁の推し・(G)I-DLEのウギちゃんをマッチングするという夢のような企画動画が上がってきてます。世界は美しい。

 

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Kポ(というか韓国の文化、社会通念として)先輩後輩意識が強そうという印象があったのですが4歳差(多分)を感じさせないくらいに2人がただただイチャイチャしてて最高です。仲人役のヨルムとの三角関係的なくだりも面白可愛かった……。

 

以前紹介したピン芸人街裏ぴんくさんが曲出しました。どういうこと???

 

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最近(というほど最近でもないですが)コンビのお笑い芸人・キュウさんが凄い好き。

 

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独特のネタと間、2人の聴きやすい声とルックスが絶妙に組み合わさって最高に面白いです。各種動画配信サービスで単独公演の様子も配信されてるので是非。

 

冒頭に引き続きHIPHOP系の話題。韓国のレーベル・Hi-Lite Records所属の男性SSW、Owell Mood氏の楽曲が良い。スタンダードなエロい感じのR&Bですが(どういう説明だよ)、ゴリゴリのHIPHOPレーベルにこういうシンガーも居ることにびっくりしました。

 

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またまたK-POPネタもう1つ。火気厳禁激推しグループ・fromis_9が新しいリアリティ企画始めたのでご紹介です。

 

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(サムネの躍動感やば)

見てほしいので内容には触れませんが、ジソンがDoja Cat聴いてるシーンがありわかりみが深まりました。あと以前このブログで紹介した「GANG」がかかっててホントに流行ってんだな……てなった。

 

最近お笑い系で良かったのもう一本挙げて終わりにします。納言の薄幸さんがカクテルのレビューする動画が最強でした。

 

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氷入ってるグラス両手に持って「ハンドベルだわ」って面白すぎるでしょ……。飲みっぷりがいい女性は見てて気持ちが良いですね。

 

ということで(?)、Youtube放浪記第4弾でした。また来週!

 

20200704/最後のNizi Project特集

古来「虹」という漢字は龍を意味しました。時は流れ2020年、K-POPが海をまたいで架ける虹、それが「Nizi Project」。果たして誰が虎に化け、誰が龍に化けるのか。うら若き乙女達の、夢をかけたサバイバル。今回は話題の「Nizi Project」特集。「今日読めば明日の女性声優の話題が分かる」と評判の「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は「最後のNizi Project特集」と題しまして、先日終幕したオーディション番組について色々書いていきます。ということで今夜の一曲目はNiziU「Make you happy」。

 

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「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は「最後のNizi Project特集」と題しまして、先日大団円を迎えましたソニーミュージック×JYPエンタのオーディション番組「Nizi Project」の感想を、ざっくり「良かったステージ」と「所感」に分けて書いていきたいと思いますよ。

(今公式Youtubeでニジプロの動画徐々に上がりはじめてますが、今回紹介したいポイントの動画がいくつかまだ上がってないのでそこまではご紹介出来ず……。その辺についても後々書いてます。)

S2の良かったステージ

ミイヒ/ Nobody(Wonder Girls)

 

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 (18:28~)

 

S1では抜群の可愛らしいルックスと歌唱力で視聴者を虜にしたミイヒちゃんのソロステージ。S2からはステージにかける予算が格段に増え、衣装やメイクなどそこも力入ってて良かったんですけど、この切ないナンバーを10代の子がこんな情念たっぷりに歌い上げて違和感がないというか、しっかり魅せてくれてる感じが凄かったです。ミイヒちゃんもなんか色々言われてるけど健やかに過ごして欲しいですね……。

 

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リマチーム / ICY(itzy) 

 

チーム審査のラスト一個前?のステージでリマチームに与えられた課題曲はitzyの「ICY」。この曲は新進気鋭のitzyの2ndミニアルバムリード曲で、かなり欧米市場を意識した詞、MVの演出、などなどの特徴がある曲。ハングル詞と英語詞の割合も半々とは行かないまでも随所に英語詞が入ったポップでスタイリッシュな楽曲な訳ですが、インターナショナルスクール出身のリマ、ハーフ(って言い方良くないんだっけ?気を悪くされたらすいません)のニナが随所の英詞の箇所を担当。パフォーマンス自体はもう言うまでもなく音としてめちゃくちゃキマってて良かったです。

 

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最終審査のステージは2チームに分かれてオリジナル楽曲をパフォーマンスするステージでしたが、JYP色を残しつつカッコいいテイストの楽曲でそれも良かったですね。リクの髪色が緑?青?になってたのにビビりました。やっぱ最後のデビューメンバー決まった後の感じ観てるとオーディションモノは否が応でも感動しちゃうなぁと思いましたね。日韓合同と言っても今行き来が難しい状況ですが頑張って欲しいところです。

 

所感

S1は割とケチョンケチョンに言ってた覚えがあるんですが(笑)、S2は概ねケチつけるポイントの無い、良い意味でスタンダードなオーディション番組だったと思います。S1の時に言ってた「練習生同士のイチャイチャが見たい」というところも人数が減ったS2ではしっかりフォローされてましたし。

とはいえ、各ステージにかけられる時間の違いを考えるとS1で脱落した子がもし通過してたら、と考えざるを得ません。番組を含めプロジェクトのスピード感を考えると、既にある程度の実力のある子を中心に据えるという形になるのは理解出来ますが……。また、年単位で練習生としてレッスンを受けさせるK-POPの人材育成の枠組みとは違った形のメンバー構成なので、グループの活動期間も2,3年とかで考えてるのかな?と思いました。

平均年齢も16?17?歳という若さで、今後めちゃくちゃメディア露出増えると思うんですけど、というかもう既に世間的にめちゃめちゃ来てる(Kポ全然興味ない後輩に「ニジプロやっぱ見てるんすか?」と訊かれた)ので今後もっと話題になるのは間違いないんですけど、結局初期TWICEみたいな感じになりそうなのがな~~~。長期的な活動があるならまたちょっと違ったテイストへ変わっていくのもありそうなんですけど、そのあたり微妙なのでどうなんだろうというのが私の感想ですね……。

まあなんにせよ推しは残ったので良かったです(笑)。

日韓プレデビューシングル「Make you happy」には最終審査で使われた楽曲が入ってるんですが、表題曲の「韓国語楽曲の日本語ver.っぽさ」が凄くてKポ耳じゃない人が聴いたらどう感じるのか気になります。Spotifyの楽曲クレジット見る限り作詞分かんなかったんですけど元々韓国語詞とかありそうなんだよな……。他の「虹の向こうへ」「Boom Boom Boom」は割と普通に聴けるんですけどね。でもやっぱりカッコイイダンス系トラックで日本語を歌うこと自体がSPEEDとかMAXとか安室奈美恵とかE-girlsを想起させるのも事実だし、じゃあJYPとコラボする意味って何よ?となってくる訳で。「K-POPは"K"だから良いんだ」と言ってしまえばそれまでなんですが、そのレベルに収まってたら日韓合同つってぶち上げた意味があんま無いような気もします。

あと観てて思ったのはステージごとに動画を公式YouTubeに上げるとかの対応のスピード感が微妙に悪くて、すぐ見返せないのがブログ書いててもちょっとなー……と思いましたね。Huluで配信してますけど非公式のイリーガルな動画でしか観てない層も絶対居ると思うんですよ。S2入ってからは地上波でダイジェスト版流れてましたが、結局こういうコンテンツって中高生とかの若い層がメインターゲットになるはずで、そういう層が課金制ストリーミングサービス使って観るかって言われると微妙なのでは……。僕は「えにし酒」も見たかったのでHulu入りましたよ。

 

ということで、最後のNizi Project特集でした。NiziUの秋の正規デビューと当ブログの次回記事をお楽しみに。

20200627/K-POP定期便(6月カムバまとめ)

皆様ごきげんよう。海の向こうでは안녕하세요。パンデミックも落ち着いてきたと思われる昨今、しかし我が国はただ今梅雨ばいうハザード。マスクと手洗いだけでなく、新型の低気圧や新型の台風への備えをお忘れなきよう。という訳で今回は毎月恒例のカムバックアーティスト特集。今夜の1曲目はK-POPではないのですが(笑)、雨降りなこの季節にぴったりのこの曲。浜崎容子で「雨音はショパンの調べ」、6月の花嫁はブルーでメランコリー。

  

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火気厳禁がお届けしております「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、先日の記事がはてなブログ公式Twitterにフックアップされまして、普段の細々としたPV数の倍の倍の倍くらいPVがついて戦々恐々&嬉しい気持ちです。ありがとうございました。 

 

 

ここから当ブログを知ってくださった方がどれほど継続してくれているのかは分かりませんが、ブログの読者、Twitterのフォロワー共に微増しましたので改めて自己紹介をします。

私火気厳禁はIZ*ONEきっかけでK-POPにハマった女性声優オタクで、アイドル以外の趣味としてはHIPHOP(曲も作ったりしてます)、お笑い、映画、ファッション(スニーカー)などなどなど。ブログはK-POPをメインにしてますが上記のようなコンテンツもちょいちょい扱っています。過去の記事で良く書けてる(と思ってる)やつ下に置いときますのでもし時間あれば是非に。

 

20200115/Kultural studies(OH MY GIRL編) - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて

 

20200302/声優オタクがKポ現場に来て驚いたこと - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて

 

20190719/ポストモダン・アイドル論―『moEmotion』から見るアイドル写真の現在― - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて

 

さて今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、今月リリースの新譜をざざざっとご紹介していきますよー。今月はとにかくビッグネームのカムバックが多くて大変でした(笑)。さあ見ていきましょう……。

 

グループアーティスト

6月1日からTWICEが「MORE&MORE」でカムバ。

 

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意外に珍しい?ボタニカルでボヘミアンなヴィジュアルとトロピカルハウスベースの楽曲は正にサマーヴァイヴといった印象。流石TWICEといったクオリティですが、ただやはり前作『Feel Special』が良過ぎてハードルになってる感もある……という話を数少ないKポ好きの友人にすると「あれは別格だから……」という結論に落ち着くのでまあそういうことなのでしょう。

欧米市場を意識した雰囲気も強いこの1曲。「欧米市場でウケる感じのEDMテイスト」と「いわゆるK-POPっぽいテイスト」のどちらが優れているという訳ではなく、あくまで大別して2つのテイストがあり、この2種の配合比率をいくらでも変えられる。というところがK-POPの音楽的豊穣なのだと思います。日本語曲もほぼ同じタイミングでリリースされ、日韓楽曲の違いも聴くと面白いです。

 

先月も紹介したかな? という感じですがMOMOLANDはアルバム「Starry Night」でカムバック。メンバーの脱退などを経つつ、ほぼ一年ぶりのオリジナル楽曲をリリース。デイジーは結局戻ってくるんですかね……。

 

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前出たのはアニメのタイアップ?のはずなので活動を伴う新曲はこのシングル、になるはず。とはいえMOMOLANDにしては随分落ちついた感じの楽曲で、これはいよいよ……という雰囲気がします。ヨヌが辞めちゃってからはMOMOLAND見る度に虚無い気持ちになる火気厳禁ですが、このテイストで来られると本格的に心配になりますね……。 

 

宇宙少女!!

 

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As You Wish」で魅せたファンシー・キュート路線も絶妙に残しつつ、今回はサマーチューン「BUTTERFLY」でカムバ。昨年の夏リリースした「Boogie Up」は開放的でまさに夏!といった楽曲でしたが、今回のカムバではトラックの若干アグレッシヴな雰囲気もあり、更に進化した宇宙少女の姿が拝めます。とはいえサウンド自体は王道K-POPを感じる構成で、それも逆に新しい。みたいな。

アルバム「Neverland」自体かなり攻め攻めな楽曲が揃っていて聴き応えがあり、個人的には「Pantomime」がめっちゃくちゃにカッコ良くて推し曲ですね……。ハウス系の曲なのですがサビ頭にブレイク(?)が入ったり、エッジィな印象を受けました。エクシたんのラップもキレキレです。

さて「BUTTERFLY」の話に戻ると冒頭とアウトロの手で蝶の羽ばたきを再現する振り付けは多人数ドルならではのパフォーマンスで、静謐さや優美さすら感じられてめちゃくちゃ引き込まれましたねー。ヴィジュアル面に関して言うと、ソラの髪色は「Save you, Save me」期の白に近い金髪が至高だと思っていたのですが、今回の赤~ピンクも良い。似合う。エクシたんの前髪もカワイイよ……。

であと衣装がノースリーブでこう……なんというか……良いよね……。

 

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あとこれも見て!!!!!!!!!!!!

 

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あとK-POP関連コンテンツ配信メディアである1theKがこのリリースに合わせてなのか宇宙少女メンバー出演の動画を色々挙げてて良かったのですが、それはYoutube回で紹介しようかな。

 

こちらも中堅DIA

 

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自分は「WOOWA」からDIAを知ったのでテイストの違いにちょっとびっくりし、そして「なんか人少なくね?」と思ったら昨年の夏に1人病気で脱退、そして今回のカムバックはメンバーから2人を除いたユニットとしての活動。ということらしいです。5年もやってるとこういうこともあるよね……。曲調自体はこの過熱するカムバック大戦の中に吹く爽やかな風、といった感じ。フル体制じゃないのでここもちょっと不安ですね……。

 

前作「DAZZLE DAZZLE」ではシェーダンスを見せた(笑)Weki Mekiは「Ooosy」でカムバック。

 

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前作では従来のコンセプト「ティーンクラッシュ」から「ガールズスピリット」へとシフトチェンジを果たし、オラオラ元気系からキレイめ女子へ。という変化が今回も引き続き表現されています。

前回のカムバでも思いましたが所謂スルメ曲感が凄い。当ブログで何回も言っている「K-POPにおけるTrapサウンドの受容・展開」が「Ooosy」では全面的に行われているにも関わらずほとんどHIPHOPカラーは無く(完全に歌モノのバックトラックみたいに聴けちゃう)、今月カムバックの他グループ楽曲に比べて分かりやすい派手さは多少劣るものの独特の魅力がありますね。

あととにかくMVのルーシーの顔が良い。好き。

 

先日日本デビューも果たしたNATURE。3枚目のシングル「Girl」はMVが過激過ぎて一旦Clearn ver.がリリースされるなど「あれ君たちそんなキャラだったっけ!?」という感じの衝撃的なカムバック。

 

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(サムネもこっわいねん……)

レーベルWACKじゃないよね? 大丈夫? と思いつつ蓋開けてみたら楽曲・MVのクオリティは今までより良いのではなかろうかという気合の入り方で、ゴシックホラー/幼児退行/歌とダンス、の食い合わせが意外に悪くないことへの驚きと、「『Russian Roulette』も結構な殺し合いしてるけどあれは血が出てないからいいのか」という発見がありました。映画『箪笥』がモチーフになっているとのことでなんかの機会に見れたらいいな。調べたら結構ちゃんと怖そうな映画でうわってなっちゃった……。

 

レディー・ガガとのコラボも余裕綽々、名実ともにポップスターであるBLACKPINKは先行シングル「How do you like that」をリリース。

 

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カムバの度に攻撃力を増すBLACKPINKですがジェニに至ってはもうスタンド使いの風貌。素数を数えて気持ちを落ち着かせてからMVを見ましょう。アラビアンな雰囲気を取り入れたミドルテンポのEDMナンバー。先日Kポアイドルの髪の毛の話したばっかりですがこのMVのリサ黒→赤→ピンクだからね。前髪有る無しとかアテになんないっしょ(笑)。衣装も韓服の衣装を再構築したようなデザインで、大手事務所のアイドルはやれ欧米だ韓国だという話になりがちですが明確にアジアン/オリエンタル/夏テイストを分かりやすく導入していることが分かります。8月?のフルアルバムのリリースが楽しみですね~~~!! 

 

ソロアーティスト

Heizeの新曲「Lyricist」。 

 

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韓国国内では人気のあるSSWのHeizeですが、今作では自身の生活を詞や文にして表現することへの葛藤を描いたチルい感じの楽曲。複雑な感情を素朴に歌う/聴かせるあたりが平均レベルの高さというか音楽ジャンルの多様性を示していると思います。

 

当ブログで推しに推しているエレクトロ系SSWのKATIE氏は自身の出世作「Remember」のシティポップver.をリリース。原曲のカッコよさはそのままにギターやエレピの音色が懐かしさとクールさを両存させています。

 

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歌手ペク・アヨンはJYPから移籍後一発目のリリース。

 

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軽快でキャッチーなR&Bテイストの楽曲。正直に申し上げてこの方のことをまったく知らなかったのですが、JYP出身ということで過去の曲も聴いてみたいと思います。

今月の火気pick

スルギ&アイリーンと言いたいところでしたが発売延期したので(泣)、IZ*ONEをここで特集したいと思います。IZ*ONEはミニアルバム「Oneiric Dairy」をリリース。前作「FIESTA」でデビューから続いていた花モチーフの三部作に終止符を打ち、今回は幻想的/ファンタジー路線を全面に打ち出しています。

 

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読者の方は既にMVご覧になってるとは思うんですが、この先は見てから読んだ方が良いです。見てない人は今すぐリンクから見て頂きたく。

 

~~~~~~~~(視聴)~~~~~~~~~~

 

いやっ…………ちょっっっとこれは………………もしかしたらIZ*ONEって妖精さんのでは……???? どこでMV撮ってんの????? あ、童話の中か!!!!!!!!!!!!!!!! 

それはさておき楽曲の話を。

前アルバム「BLOOM*IZ」では流行のジャンルを取り入れつつ、IZ*ONEの持つ多様性を表現した傑作でしたが、今回リリースの「Oneiric Diary」は収録曲数8曲(Overtureと日本語ver.曲が入ってるので実質5曲)と、今年頭のリリースからあまり期間も開いてないだけに、そりゃそうか、とは思いつつしかしちょっと物足りなさを感じるのも事実。

リード曲「Secret Story of the Swan」はシネマティックEDMジャンルというジャンルらしいのですが、今までの活動曲と比べると華やかさが少し落ちた印象を受けました。あと日本2ndシングルの「Buenos Aires」っぽい。とはいえクオリティが落ちたということではなく、明確な方向転換を狙ってこの曲を選んだのだろうなと思いました。個人的に2番のユジンの「Don't be afraid~」のところが好き。

今作にはファンク調の「Merry-Go-Round」やメンバーそれぞれが出し合った詞にウンビが曲を付けたファンソング「With*One」も収録され、5曲収録ながらバラエティに富んだ楽曲が詰まってます。収録曲数少ないから逆に聴きやすい。

しかしIZ*ONEは投票操作騒動にコロナにと色々起こり過ぎですね……来年の今頃には解散してるってちょっと信じられないなあ……。

 

更新タイミング的に間に合わなかった新人グループWeeklyやMAMAMOOファサのソロ、NiziUなどなどなど紹介出来なかった新曲もどっかでフォロー出来れば。

 

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さて当ブログでは喫緊2ヶ月の新譜をまとめたプレイリストと

 

 

 

紹介した全楽曲をまとめたプレイリストをご用意しております。

 

 

 

順次更新してますので是非ご活用くださいませ。

さ~~~~~~て来月はアイリーン&スルギユニットミニアルバムにチョンハ様のプレリリース、そしてitzyカムバの噂も!! また次回!!

20200618/Fadeaway(Bootleg Remix)リリック&解説

 

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解説

解説も何も以前記事に書いた「Fadeaway」のRemixです。

 

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サビのオートチューン(あと一部ガヤの部分も)はエコー/リバーブ重ねがけで今っぽさ(Travisっぽさ)が出たのではなかろうか。

 

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環境自体はまったく変わってないのですが(パソコンとマイク買うから給付金もっとくれ)、EQコンプ等々重ねていく作業に慣れてきたというのもあり正直聴きやすさで言ったら過去最高なのではないでしょうか。是非沢山聴いてください。

 

リリック

 

つまらんお前をswipeして Fadeaway

魔剤じゃなく飲み干す  このゲータレード

火気厳禁  勝手に参加するスタメン

クソなsocialでもやってくしかねー ah


ロッドマンみたく俺はオタクの中で異端児 

曲で稼ぎいつか推しにあげる高い美顔器 

音楽 ファッション すべて俺はピカイチ

プレ値 並に 上げていくぜ ギャラと期待値 ayy


2+3  2+3*1

これは23世紀からのメッセージ

備えろ 新型ウィルスとか天変地異 

俺の情報感度 無いレイテンシー


(Hook)

Michael J처럼 날아 fade away-away

Michael J처럼 쏴봐 fade away-away

Michael J처럼 살아 fade away-away

난 Michael J처럼 이겨, fade away-away


자기소개 늦었어  미안해

난 가키겐킨 아이돌이 촣아해

Represent 일번  오덕후 의 DNA

오늘도 돈이 모자 안돼

 

(自己紹介が遅れました

俺は火気厳禁  アイドルが好き

レペゼン 日本  オタクのDNA

今日も金が足りない  ダメだ)


I'm super psycho*2*3

乗り込むtokyo metro

マジメで不真面目 遊びが勉強 uh

このまま行けばJvcki Waiともコラボ?

MJみたく 飛び越える 서울 to Tokyo


外野の声とかノイズはmake it pop

お前の価値マジどの程度? ha?

Low Cost CarrierでまたTake off

左手は添えるだけでほら成功*4


(hook)

*1:jazz dommunistars - 秘数2+1

*2:lady gaga - Sour Candy(with BLACKPINK)

*3:Red Velvet - Psycho

*4:バスケマンガ「SLAM DUNK」内の名ゼリフ。見たことない俺でも知ってる

20200617/緊急特集! KーPOPガールズグループの"前髪"から分かるコト

皆様こんばんは。切った張った丁か半か、繁華街では人攫い、桜吹雪のサライの空に、密着警察24時間テレビより緊迫する世界情勢を鑑みた緊急特集をお届け。「今日読めば明日の女性声優の話題がわかる」と評判の「ハングル畑でつかまえて」、ながされて藍蘭島、八百屋ならローランド、イギリス文学ならコンラッド、風邪薬ならコンタック100錠! ということで(笑)、今夜の1曲目はアーバンギャルドで「前髪ぱっつんオペラ」。

 

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はい。「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、「緊急特集!KーPOPガールズグループの"前髪"から分かるコト」と題しましてお届けしております。怒涛の前口上でしたね(笑)。

先日、このブログの元ネタのラジオ番組で「日韓アイドルの違いは前髪にあるのでは?」という話題が展開されており、パーソナリティの方が「K-POPアイドルグループにはメンバー全員前髪が無いグループもある印象」と語っていて「いやいや(笑)」と思ったので色々調べてきました。「日本のオタクは前髪が好き、欧米のオタクはおでこが好き、欧米でのニーズに合わせた結果韓国のアイドルには前髪が無いのでは」という問いかけに対して番組内では「顔の系統に合わせて似合うものを選び、その結果として差異が生まれる」と結論付けていました。

概ね理解出来るんですが、まず言いたいのは「K-POPは欧米市場向けで云々」という話はされがちだしそれはそうなんだけど、まずは韓国国内で売れないと本格的な海外進出は出来ないということ。「欧米ウケ」を積極的に狙うよりまずは国内音楽チャートで上位に行かない限りは国際的な人気をガッチリ得るってのはまあ難しい。無論、海外にもKポフリークがいて日夜digってるってのはありますがやはりBTS(国連総会でスピーチ、グラミーでプレゼンターを務める)とかBLACKPINK(米国最大級フェス・コーチェラに出演)クラスまで行くのはそう簡単な話ではないです。

K-POPグループが欧米市場でも活躍するための要件を満たすのはかなり難しい、となると、前髪の有無が直接欧米市場でのウケに影響するか、という点に因果関係を見出すのは難しい。そして日本・韓国・欧米、の感覚を同時並行で語るのも難しい(それぞれの国出身の人にインタビューするしかなかろう(笑))。ということでこの記事では、前髪の有無によって与える印象の違いとは? 実際にK-POPガールズグループには前髪のあるメンバーがどれくらいいるのか? その割合はイメージ戦略にどのような影響を与えているのか? について論じていきたいと思います。

 

前髪が与える効果

本題であるK-POPアイドルの分析の前に、ここでは前髪の有無、がスタイリングにおいてどのような効果を果たすのか? そして日本のアイドルとK-POPアイドルの違いについて見ていきたいと思います。

 

前髪の歴史(ざっくり)

ということで、前髪の歴史をネットで調べてみました。

前髪があるヘアスタイルの源流として、平安時代の「尼削ぎ」がありました。これは女性が出家した際に肩くらいまで髪を切り揃える髪型を指し、このスタイルの一種として目にかかるくらいまで前髪がある「目刺し」スタイルがあったそうです。これが近世あたりから「禿(かむろ)」と呼ばれ、これらの髪型を現代風にアレンジしたものが所謂「姫カット」です。

Wikipediaの「おかっぱ」の項を参照してみると、やはりこれも少年少女の髪型としての歴史があり、徐々に成人女性のスタイリングとして広まっていくという流れが分かります。ボブカットでは前髪を作っていないケースもあるので一概には言えませんが、日本、欧米どちらとも前髪のあるヘアスタイルの出発点は子供の髪型であったことが分かります。

ここまでをざっと見る限り、日本でも欧米でも前髪の存在が「幼さ」と共にあり、成人女性にも一般的に広まった現在でも、そのイメージがまだ少し残っていると言えるのではないでしょうか。

韓国の伝統的なヘアスタイルについてもちょっと調べてみましたが、歴史モノのドラマを思い返して頂ければお察しの通り成人女性はデコ出てます。が、幼い子どもの髪型に関しては調べきれなかったため追加調査の余地あり。

 

アイドルと前髪、日韓の違い

前髪がもたらす効果としての「幼さ」は、ヘアスタイルそのものの歴史から来るものなのではなかろうか。という推測を展開しました。では日本のアイドル業界において、前髪はどのような役割を果たしてきたのでしょうか?

 

昭和の女性アイドルにとって前髪は命だった。(中略) 「前髪命」の理由、それはそのほうが可愛いからというのもあるが、恥ずかしいからというのもきっとあるだろう。芸能人に限らず思春期を迎えた女子に共通する”乙女心”のなせる業。おでこを出すことは自分の裸を見られるのと同じような感覚なのかもしれない。

平成になっても、アイドルの「前髪命」はあまり変わっていないようにも見える。AKB48グループにせよ坂道グループにせよ、前髪をきっちりつくっているメンバーは多い。アイドルにとって「でこ出し」は、今も少なからずリスキーなのだ。*1

 

引用文はこの後「でこ出し」で颯爽と登場した安室奈美恵の活躍について描かれるのですが、このおでこを見られることに「恥ずかしさ」があるのではないか、という指摘はかなり有用な視点なのではないでしょうか。

前段落で見てきた通り前髪というのは元々子供のものであったという歴史があり、我々の無意識下には「前髪がある=幼い」という認識がある。日本式の前髪があるスタイリングでは思春期の心の揺れ動きがそのまま前髪の揺れとなって表現され、韓国式のスタイリングでは「若さ」を連想させつつも「恥ずかしさ」や「隠したい部分」をステージに上げない。という、表現への態度が表れているのではないか。これはただの仮説ですが、あながち間違ってないと思います。

今書きながら思いついたんですが、日本ではアイドルに期待されるパブリックイメージそのものが「前髪がある女の子が歌って踊る」というようなものになっている、という要因もあるかもしれません。ソンナコトナイかな?(笑)

めっちゃ私見ですが、海外だとクールジャパンカルチャーとK-POPが近いものとして扱われているらしい*2ですし、海外におけるKポ人気の要因は「マンガやアニメみたいな顔した男の子/女の子が歌って踊ってる」という点にあると思っていて、その線で行くと海外Kポオタク層って2次元3次元問わず女子の前髪について好意的に思ってる人多そうじゃないですか? そうなると「欧米市場にフィットさせるために前髪が無い」という主張と整合性が取れない。突き詰めていくと「蓼食う虫も好き好き」としか言えないので結論は出せませんが、K-POP業界がアイドルの前髪にもローカライズ――展開する国・地域に合わせたマーケティングを行うこと――を適用しているとは考えにくいです。

 

メモ:アイドルの在り方の違い

そもそも日韓のアイドルの違いって何かね?と言われた時、ぱっと思いつくのが「アイドル」「アーティスト」の領域の良いとこ取りがKポアイドルだ、という風に思われる方も多かろうと思います。

日本語で「アイドル」と言った時、その言葉はなんとなく「若くて可愛い」「パフォーマンスのクオリティが低くても愛嬌がある」等々のイメージを思い起こさせ、「アーティスト」と言えば「自分で作詞作曲」「クオリティの高いプロダクトを仕上げる職人」みたいなイメージがあると。

所謂「アイドル」的に愛嬌があり、目を和ませるようなところもありつつ、ダンスや歌、作詞作曲振り付けまで行う「アーティスト」的側面も持つKポアイドルたち。実際にグループアイドルのメンバーだったZICOは当時から他のアイドルに曲を提供したり、現在ではソロアーティストとして活躍していたりと、このような例は枚挙に暇がありません。何故このような状況になっているかというと、大衆音楽産業の中でアイドルとして活動することが、自分自身の表現を追求することと矛盾しないという環境があるからだと思います。こうした状況も、先に述べたパフォーマンスに対する意識・態度、に影響していると考えられます。

 

K-POPガールズグループ内におけるメンバーの前髪保有

ということで、実際にK-POPガールズグループに前髪があるメンバーはどれくらいいるのか、という話に入っていきたいと思います。今回の調査では、現在活動中のグループ31組を対象に、2020年5月末までに公開されている最新MVで前髪のあるスタイリングをしているメンバーの数を調べました。カット割りによって変化している場合もあるので1シーンでも前髪があれば1人とカウントし、ヘアスタイルについて詳しくないので、眉間の直上に毛先が来てたりおでこが多少なりとも隠れてればそれは前髪としてカウントしました。

調査の前に「大体平均30~40%、デビュー年による前髪保有率のバラつきは少なくコンセプトによる影響は多少ある」、という自分の経験から判断した大体の仮説を立ててみました。実際の結果をまとめた表がこちら。

 

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(細心の注意を払いましたがカウントミス、メンバーの名前間違え等あったらすいません)

(番組にメールで送った表だとWeki Mekiの最新曲を『tik-taka(99%)』と間違えてて1%多い数値を記載してました。Weki Mekiペンミ行ったのに間違えるとは……不覚)

 

表からわかること

ガールズグループは最小3人、最大12人くらいなのでおそらく平均の人数は6,7人。前髪のあるメンバーの割合の平均は34%なので、どのグループでも2,3人は前髪があるメンバーがいるということになります。よって前髪無しメンバーのみのグループはかなり珍しいと言える。表の中ではitzyとHINAPIAが0%となっていますが、この件は後ほどまた触れたいと思います。

保有率30%以下のグループの中で、MAMAMOO、CLC、BLACKPINK、DreamCatcher、(G)I-DLE、itzy、EVERGLOW、HINAPIA、cignatureはガールクラッシュ系に分類されるグループ。この系統のグループは「若さ」や「爽やかさ」よりは「カッコよさ」や「成熟した魅力」をアピールしている傾向があり、その影響でおでこが出がちかも、ということが言えます。が、ここで気になるのは前髪保有率30%以下のガールクラッシュ系ではないアイドルグループの存在で、fromis_9などは22%ですがハツラツとしたキュートな魅力を発揮しています。この例から、前髪の有無とイメージ形成は強い相関関係にある訳ではなく、あくまで一つの指標でしかないことが分かります。また、BLACKPINK唯一の前髪保有メンバーであるリサですが、『Kill This Love』のMVのリサ見て「幼くって可愛いなあ」とは思わないであろうことからも、前髪とイメージの関係性が確たるものではないことは明らかでしょう。

 

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一方、以下のリサがモデルを務めた雑誌グラビアでは打って変わって可愛らしく少女性を感じさせるスタイリングが行われています。前髪だけでなく、髪の色、発色の良いチークに潤んだリップなどメイクの方向性による印象の変化だと言えるでしょう。

 

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番組内では「顔の系統に似合うヘアスタイルの採用」として前髪の有無の差異が生まれていると結論付けられていましたが、この表はあくまで前髪の有るメンバーの割合を示しただけであり、メイクや衣装といった要因についてはまったく触れていません。上の例からも分かる通り、K-POPアイドルグループに関して、単に前髪の有無のみで与える印象への影響について論じるというのは不可能です。

 

補足事項

表作成時の諸事項に加え、更に補足事項を書いておきます。

K-POPではMV撮ってから髪型、髪色を変更していることもままあるので、MV公開直後の音楽番組で髪色違うとかそれなりにあります。itzyは0%となってますがユナがバング作ってますし、17%を記録した(G)I-DLEもミンニに加えウギとスジンがバングあるので現在50%です。

またRed Velvetは前髪保有率40%と出てますが、この測定に使用した最新MV『Psycho』の4ヵ月前にリリースされた『Umpah Umpah』のMVではアイリーン、ウェンディ、スルギの3人が前髪のあるスタイリングをしており、同一グループであっても楽曲のテイストによってパーセンテージが大きく左右されることも記しておかねばなりません。

 

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上はアイリーンのライブのオフショットで、前髪の有無による印象の違いがよく分かると思います。ただこれもアイメイクを中心に微妙に異なるポイントがあるので純粋な比較にはならないのですが、前髪がある方が可愛らしい印象が少し強いかな、と思われます。デコ出しの方も可愛いけど「強さ」みたいなニュアンスが入ってる気がする。そして本当に顔面が良いな……。

ちょっと脱線になるのですが、ツインテールだとかお団子だとか、ある年齢以上になると「キツい」とされるヘアスタイルをKポアイドルは難なくこなしている印象があります。これも先に触れたように、髪型だけでなくメイクや衣装などの要因が相互作用的に機能している結果と言っていいでしょう。

ここまで、実際のK-POPガールズグループの例を見つつ前髪の有無がアイドルのイメージにどう作用するか?を考えてきました。前髪の有無とグループのコンセプトとの間にある程度の相関関係はあるものの、髪型はあくまでスタイリングの一部である。ということを再確認する結果となりました。番組内での結論である「似合うヘアスタイルの採用」に留まらず、楽曲やグループの世界観に沿いつつ、メンバーに似合う総合的なスタイリングが行われていると言えます。

番組内での結論である「顔の系統に合わせたヘアスタイルの選択」の領域を超え、グループのコンセプトや楽曲、そしてメンバーに合わせた総合的なスタイリングの結果として、前髪の有無が決まる。こう書くと至極当たり前のことですが、上記の二つの例を見るとやはりその効果の大きさが分かります。

 

まとめ

前髪の歴史から、日韓アイドルと前髪の関係性、実際に前髪のあるヘアスタイルがK-POPアイドルのイメージ形成に影響を与えているか? ということを例を挙げつつ見てきました。

実際に調査した結果、各グループに平均して2、3人は前髪があるメンバーがいることと、前髪はメイクや衣装などスタイリングの一部であり、単体ではイメージ形成に大きく影響しないということが分かりました。前髪があろうがカッコいい人はカッコいいし、前髪が無くてもカワイイ人はカワイイ。そして重めのバング、シースルーバング、といった前髪そのものの多様化、によって、単純に前髪の有無、だけでは測れないイメージの微妙なニュアンスが生まれていることが発見出来ました。

度々言及している衣装についてですが、ギリリアルクロースとして通用しそうな衣装を採用していることがあるKポアイドルと、「制服」としての衣装を纏う日本のアイドル、という相違については今後何かの機会にまとめられれば。

番組に送ったアンサーのメールにも書きましたが、この結果を鑑みるに「日韓アイドルのイメージの違い」より「日本のアイドルは何故前髪を作るのか?」という問題について研究した方が良いのでは無いでしょうか。最近はそんなに前髪偏重主義の風潮も強くないような気もしますが。

この調査では分かりやすさのため対象をKポアイドルに限定して色々調べました。日本のアイドルにおける前髪保有率の調査、その調査結果とこの記事の比較、が出来ればもう少し分かることも多いかなと思いますが、ちょっと自分の手に負えないのでやりません(笑)。

 

ということで今回の調査は終了です。お疲れ様でした!

 

参考資料

 

(女性声優のラジオのアンダーグラウンドな音源はURLを掲載していいのか微妙なので載せません(笑)。ググれ!)

*1:太田省一『平成アイドル水滸伝』、双葉社、2020年、p92

*2:金成玟『K-POP 新感覚のメディア』、岩波書店、2018年、p78-79