皆様ごきげんよう。海の向こうでは안녕하세요。パンデミックも落ち着いてきたと思われる昨今、しかし我が国はただ今梅雨ハザード。マスクと手洗いだけでなく、新型の低気圧や新型の台風への備えをお忘れなきよう。という訳で今回は毎月恒例のカムバックアーティスト特集。今夜の1曲目はK-POPではないのですが(笑)、雨降りなこの季節にぴったりのこの曲。浜崎容子で「雨音はショパンの調べ」、6月の花嫁はブルーでメランコリー。
火気厳禁がお届けしております「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、先日の記事がはてなブログ公式Twitterにフックアップされまして、普段の細々としたPV数の倍の倍の倍くらいPVがついて戦々恐々&嬉しい気持ちです。ありがとうございました。
「日韓アイドルの違いは前髪にあるのでは?」
— はてなブログ (@hatenablog) 2020年6月20日
この問いについて火気厳禁(@kaki_genkin)さんは、前髪の歴史から、日韓アイドルと前髪の関係性、K-POPガールズグループの「メンバーの前髪保有率」まで、綿密に調査した結果をブログにつづりました。https://t.co/BQeUme4UmS
ここから当ブログを知ってくださった方がどれほど継続してくれているのかは分かりませんが、ブログの読者、Twitterのフォロワー共に微増しましたので改めて自己紹介をします。
私火気厳禁はIZ*ONEきっかけでK-POPにハマった女性声優オタクで、アイドル以外の趣味としてはHIPHOP(曲も作ったりしてます)、お笑い、映画、ファッション(スニーカー)などなどなど。ブログはK-POPをメインにしてますが上記のようなコンテンツもちょいちょい扱っています。過去の記事で良く書けてる(と思ってる)やつ下に置いときますのでもし時間あれば是非に。
20200115/Kultural studies(OH MY GIRL編) - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて
20200302/声優オタクがKポ現場に来て驚いたこと - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて
20190719/ポストモダン・アイドル論―『moEmotion』から見るアイドル写真の現在― - 火気厳禁のハングル畑でつかまえて
さて今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、今月リリースの新譜をざざざっとご紹介していきますよー。今月はとにかくビッグネームのカムバックが多くて大変でした(笑)。さあ見ていきましょう……。
グループアーティスト
6月1日からTWICEが「MORE&MORE」でカムバ。
意外に珍しい?ボタニカルでボヘミアンなヴィジュアルとトロピカルハウスベースの楽曲は正にサマーヴァイヴといった印象。流石TWICEといったクオリティですが、ただやはり前作『Feel Special』が良過ぎてハードルになってる感もある……という話を数少ないKポ好きの友人にすると「あれは別格だから……」という結論に落ち着くのでまあそういうことなのでしょう。
欧米市場を意識した雰囲気も強いこの1曲。「欧米市場でウケる感じのEDMテイスト」と「いわゆるK-POPっぽいテイスト」のどちらが優れているという訳ではなく、あくまで大別して2つのテイストがあり、この2種の配合比率をいくらでも変えられる。というところがK-POPの音楽的豊穣なのだと思います。日本語曲もほぼ同じタイミングでリリースされ、日韓楽曲の違いも聴くと面白いです。
先月も紹介したかな? という感じですがMOMOLANDはアルバム「Starry Night」でカムバック。メンバーの脱退などを経つつ、ほぼ一年ぶりのオリジナル楽曲をリリース。デイジーは結局戻ってくるんですかね……。
前出たのはアニメのタイアップ?のはずなので活動を伴う新曲はこのシングル、になるはず。とはいえMOMOLANDにしては随分落ちついた感じの楽曲で、これはいよいよ……という雰囲気がします。ヨヌが辞めちゃってからはMOMOLAND見る度に虚無い気持ちになる火気厳禁ですが、このテイストで来られると本格的に心配になりますね……。
宇宙少女!!
「As You Wish」で魅せたファンシー・キュート路線も絶妙に残しつつ、今回はサマーチューン「BUTTERFLY」でカムバ。昨年の夏リリースした「Boogie Up」は開放的でまさに夏!といった楽曲でしたが、今回のカムバではトラックの若干アグレッシヴな雰囲気もあり、更に進化した宇宙少女の姿が拝めます。とはいえサウンド自体は王道K-POPを感じる構成で、それも逆に新しい。みたいな。
アルバム「Neverland」自体かなり攻め攻めな楽曲が揃っていて聴き応えがあり、個人的には「Pantomime」がめっちゃくちゃにカッコ良くて推し曲ですね……。ハウス系の曲なのですがサビ頭にブレイク(?)が入ったり、エッジィな印象を受けました。エクシたんのラップもキレキレです。
さて「BUTTERFLY」の話に戻ると冒頭とアウトロの手で蝶の羽ばたきを再現する振り付けは多人数ドルならではのパフォーマンスで、静謐さや優美さすら感じられてめちゃくちゃ引き込まれましたねー。ヴィジュアル面に関して言うと、ソラの髪色は「Save you, Save me」期の白に近い金髪が至高だと思っていたのですが、今回の赤~ピンクも良い。似合う。エクシたんの前髪もカワイイよ……。
であと衣装がノースリーブでこう……なんというか……良いよね……。
あとこれも見て!!!!!!!!!!!!
あとK-POP関連コンテンツ配信メディアである1theKがこのリリースに合わせてなのか宇宙少女メンバー出演の動画を色々挙げてて良かったのですが、それはYoutube回で紹介しようかな。
こちらも中堅DIA。
自分は「WOOWA」からDIAを知ったのでテイストの違いにちょっとびっくりし、そして「なんか人少なくね?」と思ったら昨年の夏に1人病気で脱退、そして今回のカムバックはメンバーから2人を除いたユニットとしての活動。ということらしいです。5年もやってるとこういうこともあるよね……。曲調自体はこの過熱するカムバック大戦の中に吹く爽やかな風、といった感じ。フル体制じゃないのでここもちょっと不安ですね……。
前作「DAZZLE DAZZLE」ではシェーダンスを見せた(笑)Weki Mekiは「Ooosy」でカムバック。
前作では従来のコンセプト「ティーンクラッシュ」から「ガールズスピリット」へとシフトチェンジを果たし、オラオラ元気系からキレイめ女子へ。という変化が今回も引き続き表現されています。
前回のカムバでも思いましたが所謂スルメ曲感が凄い。当ブログで何回も言っている「K-POPにおけるTrapサウンドの受容・展開」が「Ooosy」では全面的に行われているにも関わらずほとんどHIPHOPカラーは無く(完全に歌モノのバックトラックみたいに聴けちゃう)、今月カムバックの他グループ楽曲に比べて分かりやすい派手さは多少劣るものの独特の魅力がありますね。
あととにかくMVのルーシーの顔が良い。好き。
先日日本デビューも果たしたNATURE。3枚目のシングル「Girl」はMVが過激過ぎて一旦Clearn ver.がリリースされるなど「あれ君たちそんなキャラだったっけ!?」という感じの衝撃的なカムバック。
(サムネもこっわいねん……)
レーベルWACKじゃないよね? 大丈夫? と思いつつ蓋開けてみたら楽曲・MVのクオリティは今までより良いのではなかろうかという気合の入り方で、ゴシックホラー/幼児退行/歌とダンス、の食い合わせが意外に悪くないことへの驚きと、「『Russian Roulette』も結構な殺し合いしてるけどあれは血が出てないからいいのか」という発見がありました。映画『箪笥』がモチーフになっているとのことでなんかの機会に見れたらいいな。調べたら結構ちゃんと怖そうな映画でうわってなっちゃった……。
レディー・ガガとのコラボも余裕綽々、名実ともにポップスターであるBLACKPINKは先行シングル「How do you like that」をリリース。
カムバの度に攻撃力を増すBLACKPINKですがジェニに至ってはもうスタンド使いの風貌。素数を数えて気持ちを落ち着かせてからMVを見ましょう。アラビアンな雰囲気を取り入れたミドルテンポのEDMナンバー。先日Kポアイドルの髪の毛の話したばっかりですがこのMVのリサ黒→赤→ピンクだからね。前髪有る無しとかアテになんないっしょ(笑)。衣装も韓服の衣装を再構築したようなデザインで、大手事務所のアイドルはやれ欧米だ韓国だという話になりがちですが明確にアジアン/オリエンタル/夏テイストを分かりやすく導入していることが分かります。8月?のフルアルバムのリリースが楽しみですね~~~!!
ソロアーティスト
Heizeの新曲「Lyricist」。
韓国国内では人気のあるSSWのHeizeですが、今作では自身の生活を詞や文にして表現することへの葛藤を描いたチルい感じの楽曲。複雑な感情を素朴に歌う/聴かせるあたりが平均レベルの高さというか音楽ジャンルの多様性を示していると思います。
当ブログで推しに推しているエレクトロ系SSWのKATIE氏は自身の出世作「Remember」のシティポップver.をリリース。原曲のカッコよさはそのままにギターやエレピの音色が懐かしさとクールさを両存させています。
歌手ペク・アヨンはJYPから移籍後一発目のリリース。
軽快でキャッチーなR&Bテイストの楽曲。正直に申し上げてこの方のことをまったく知らなかったのですが、JYP出身ということで過去の曲も聴いてみたいと思います。
今月の火気pick
スルギ&アイリーンと言いたいところでしたが発売延期したので(泣)、IZ*ONEをここで特集したいと思います。IZ*ONEはミニアルバム「Oneiric Dairy」をリリース。前作「FIESTA」でデビューから続いていた花モチーフの三部作に終止符を打ち、今回は幻想的/ファンタジー路線を全面に打ち出しています。
読者の方は既にMVご覧になってるとは思うんですが、この先は見てから読んだ方が良いです。見てない人は今すぐリンクから見て頂きたく。
~~~~~~~~(視聴)~~~~~~~~~~
いやっ…………ちょっっっとこれは………………もしかしたらIZ*ONEって妖精さんのでは……???? どこでMV撮ってんの????? あ、童話の中か!!!!!!!!!!!!!!!!
それはさておき楽曲の話を。
前アルバム「BLOOM*IZ」では流行のジャンルを取り入れつつ、IZ*ONEの持つ多様性を表現した傑作でしたが、今回リリースの「Oneiric Diary」は収録曲数8曲(Overtureと日本語ver.曲が入ってるので実質5曲)と、今年頭のリリースからあまり期間も開いてないだけに、そりゃそうか、とは思いつつしかしちょっと物足りなさを感じるのも事実。
リード曲「Secret Story of the Swan」はシネマティックEDMジャンルというジャンルらしいのですが、今までの活動曲と比べると華やかさが少し落ちた印象を受けました。あと日本2ndシングルの「Buenos Aires」っぽい。とはいえクオリティが落ちたということではなく、明確な方向転換を狙ってこの曲を選んだのだろうなと思いました。個人的に2番のユジンの「Don't be afraid~」のところが好き。
今作にはファンク調の「Merry-Go-Round」やメンバーそれぞれが出し合った詞にウンビが曲を付けたファンソング「With*One」も収録され、5曲収録ながらバラエティに富んだ楽曲が詰まってます。収録曲数少ないから逆に聴きやすい。
しかしIZ*ONEは投票操作騒動にコロナにと色々起こり過ぎですね……来年の今頃には解散してるってちょっと信じられないなあ……。
更新タイミング的に間に合わなかった新人グループWeeklyやMAMAMOOファサのソロ、NiziUなどなどなど紹介出来なかった新曲もどっかでフォロー出来れば。
さて当ブログでは喫緊2ヶ月の新譜をまとめたプレイリストと
紹介した全楽曲をまとめたプレイリストをご用意しております。
順次更新してますので是非ご活用くださいませ。
さ~~~~~~て来月はアイリーン&スルギユニットミニアルバムにチョンハ様のプレリリース、そしてitzyカムバの噂も!! また次回!!