火気厳禁のハングル畑でつかまえて

火気厳禁のハングル畑でつかまえて

半地下のオタクがK-POPを語るブログ

20231014/特集・秋に聴きたいK-R&B 7選

今年もとっくにB面も半ばを過ぎて、どこか空虚な空の青の美しさ。しかし「女心と秋の空」、降り始める雨に移ろう気持ち、すれ違うあ、なたとわ、たし。そう、季節はA, utumn&W, inter。ということで今回お届けしますのは一昨年、昨年に引き続き「特集・秋に聴きたいK-R&B」。今回の1曲目は惜しくも今回の選曲から漏れた1曲、COCONAで「Green velvet light」です。

 

www.youtube.com

 

改めましてごきげんよう。火気厳禁です。今回は秋冬に聴きたい、グルーヴィで可愛くてちょっと切ないK-R&B周辺楽曲を7曲選曲し、ちょっとした解説やレビューを加えていきたいと思います。昨年の選曲はこちらから。

 

kaki-genkin.hatenablog.com

 

Kuonechan - Translator

www.youtube.com

Kuonechan(구원찬:クウォンチャン)が今年の1月末にリリースしたアルバム『Object』から「Translater(번역기)」。『Object』はジャズに軸を置く彼の音楽的感性が存分に発揮されたアルバムで、この「Translater」も抑制の効いたグルーヴと優しいトーンの歌唱が絶品。

 

Soul delivery - Magnolia (with JINBO)

www.youtube.com

2022年結成のバンドSoul deliveryがK-POPアイドルへの楽曲提供でも知られるレジェンドSSW・JINBOを客演に迎えた「Magnolia」。JINBOのスウィートでスムースなボーカルとゆったりとした雰囲気のバンドサウンドが暖かな秋の日差しを思わせる1曲です。

 

WINee - asap (Feat. OLNL)

www.youtube.com

2018年デビューのシンガーソングライターWINee(위니 : ウィニ)。彼女の2作目のEP収録の「asap」はギターの哀愁とグルーヴがクセになる1曲。客演のOLNLはかなり独特なボーカルの持ち主ですが、どちらかの印象に偏ることなくむしろサビのユニゾンが非常に心地良い仕上がりです。

 

Miso - O.B.E (feat. DAEHEE)

 www.youtube.com

音楽レーベルyou.will.know所属、椎名林檎のRemix盤への参加でも知られる(?)Miso。幼い頃から音楽に親しみ、その才能が買われ韓国出身として初めてレッドブルアカデミーに招聘されました。2016年の正規デビュー後にDEAN、Rad Museum、Crushなどが所属するクルーClub eskimoに合流。他アーティスト楽曲への客演などを通じてその名前を知らしめました。「O.B.E (feat. DAEHEE)」は彼女がSoundCloudに発表していた音源を正規リリースした『Raw Gems Vol.1』に収録されている楽曲で、瞳を閉じて思い浮かべるあの日の光景のような不明瞭でどこか不穏ながらも愛着を感じさせるトラックと浮遊感のあるボーカルに包み込まれるような魅力を持っています。

 

hyejin - Sabotage

www.youtube.com

2023年デビュー、なんと2003年生まれの超若手シンガーhyejin(ヘジン)。現在はニューヨークに拠点を置き、学業と音楽活動の両方に邁進しているそう。そんな彼女の「Sabotage」はゆったりとした雰囲気のオルタナR&B楽曲。エフォートレスな歌唱は勿論、前半と後半で転調(?)するのも聴きどころです。この曲が入っているEPのジャケットがめちゃくちゃ好きなので是非見てみてください。笑

 

Jade - How I Fall in Love

www.youtube.com

2018年デビュー、ジャズピアニストでシンガーソングライターJade。彼女の2枚目のフルアルバム『Retrospect』収録の「How I Fall in Love」では、愛についての物語をピアノの音色で紡ぎ出しています。年末こういうの聴きたくなるよね。

 

zoey - pryr (Feat. Lazykuma)

www.youtube.com

謎多き(?)シンガーソングライター・zoey。ぱっと検索してもほぼ情報出てきませんが、コンピレーションアルバム企画のSoulbyselに招集されているところを見ると本国インディー界隈では評価高いっぽい……? 下にインスタ貼っときます。

「pryr (Feat. Lazykuma)」はジャズサックス奏者のLazykumaを招いた楽曲で、静謐な雰囲気のトラックに乗る豊かな声色の使い分けとコーラスが非常に味わい深い。アウトロのサックスソロもね~良いんですよね~。ってかランタイム2分ちょっとなのカッコいい。

 

Instagram (@zoeysh_)

 

 

 

「特集・秋に聴きたいK-R&B 7選」、いかがでしたでしょうか。上記の6曲含む全32曲を選曲したプレイリストが公開されていますので、そちらも合わせてチェックよろしくお願いします。ぶっちゃけこのプレイリストより個々の楽曲が入ってるアルバムまるまる聴いてもらった方が魅力が伝わると思ったりしてますが聴いてみてください。

 

・Cosmic Boy - Alone (feat. SOLE & Dvwn)

・Kuonechan - Translator ・APRO - Fragile (feat. youra & pH-1)

・SOULBYSEL & jeebanoff - Not into you

・KISS OF LIFE - Sugarcoat (NATTY Solo)

・popeye - NO.1

・Q/N/K - TOLD ME

・Daul, Noair, plan8 & CHANNEL 201 - Fall Down (feat. THAMA)

・Soul delivery - Magnolia (with JINBO)

・DEAN - D (Half Moon) [feat. Gaeko]

・Colde - The Museum

・UNE & Daul - NVM

・xooos - Fabricated Love

・NewJeans - Hurt

・LeeHi - H.S.K.T. (feat. Wonstein)

・Cosmic Boy - Can I Love ? (feat. youra & Meego)

・bobae - Lowkey

・WINee - asap (Feat. OLNL)

SPANK HAPPY - ノールームメイト

・zoey - pryr (Feat. Lazykuma)

・DEAN - dayfly (feat. Sulli & Rad Museum)

・INJAE - Butterfly

・Miso - O.B.E (feat. DAEHEE)

・Bomin - Be the Light

・offonoff - Overthinking

・MILLIC - SEA SPARKLE (feat. HUNJIYA & Choi Junheui)

・KIMSEJEONG - If We Do

・hyejin - Sabotage

・fromis_9 - My Night Routine

・Haan & Chan - 내일이 있잖아 (feat. Jayci yucca)

・Jade - How I Fall in Love

・Summer Soul - Merry! Merry! (feat. hiko)

 

 

 

ということで、「特集・秋に聴きたいK-R&B 7選」でした。次回もお楽しみに!!

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230930/K-POP定期便(9月カムバックアーティスト特集)

皆様ごきげんよう。火気厳禁です。暑いんだか寒いんだか、秋が待ち遠しいこの頃ですが如何お過ごしでしょうか。気温に翻弄されているうちに9月も終わろうとしています。ということで今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集回をお届け。「ハングル畑でつかまえて」、今夜の1曲目は「Spicy(Nitepunk Remix)」です。

 

www.youtube.com

 

改めましてごきげんよう、こないだ1年ぶりに歳を取った火気厳禁です。「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集です。

先にプレイリストが見たい方はこちらから(Apple MusicSpotify)。

 

K-POP

KIM SEJEONG - Top or Cliff

youtu.be

I.O.I、gugudanでの活動を経て俳優業とソロアーティストとしての活動を行うキムセジョンがフルアルバム『門(Door)』をリリース。彼女の活動の軸としてあるライトなポップソング~バラードの曲調、なにより彼女の歌声を活かしきった全11曲が収録されています。リード曲「Top or Cliff」はいわゆるベッドルーム系のダークな音像が際立つ楽曲で、そのままやれば重たい印象になりそうなところを彼女の透き通るボーカルがそうさせない上手い塩梅になっています。アクションシーン満載のMVも必見! マジでマーベル映画いけるやろこれ(日本のペンミで「マーベル出たい」って言ってました)。

 

PURPLEKISS - 7HEAVEN

www.youtube.com

ELU7 UPメンバーとしてデビューしたユキ擁するPURPLE KISSがカムバック。夏らしい爽やかなディスコファンク調サウンドが楽しい「7HEAVEN」に加え、シングルには微ドラムンベース「Biscuit」、2step~ボルチモア「Mistake」とこのグループにしては珍しいトレンドに乗った楽曲が収録されています。

 

HWASA - I Love My Body

www.youtube.com

MAMAMOOファサがP NATION移籍後初のカムバック! シングル表題曲は60sのバイブスとダンスミュージックの要素を組み合わせ、学祭でのパフォーマンスで論難に巻き込まれたことを経て改めて自らの身体をポジティブに捉えるストレートな歌詞を歌い上げています。

 

Lee Chaeyon - LET’S DANCE

www.youtube.com

バレエコアの意匠も取り入れたMVも楽しい。

 

Rocket Punch - BOOM

www.youtube.com

クインダムパズルお疲れ様&エルザップおめでとうなRocket Punchもパポキなどに続いてカムバック。全体的に軽やかでポップな電子音が久々のカムバックながらロケパンってこれだよね~~~という感じで安心。

 

Weeekly - Good Day (Special Daileee)

www.youtube.com

こちらもクインダムパズル出演組のウィクリ。スクールミュージカル風コンセプトのシングル「Good Day (Special Daileee)」は80sシンセ・ポップの雰囲気ながらミニマルで渋い楽曲。今後ミニアルバム出したりするんだろうか。

 

EL7ZUP - CHEEKY

www.youtube.com

そんなクインダムパズルから生まれたドリームチームEL7ZUPが遂にデビュー! リード曲「CHEEKY」はHIPHOP的硬いベースとハネるリズム、いかにもK-POP然としたサビのダンス楽曲。イェウン、ユキのラップラインとケイのボーカルがとにかく耳に残る。アルバム全体通してかなりクオリティ高かったのでコンサートも楽しみですね。個人的には番組内でやってた曲の方が好きですが……。

 

mimiirose(미미로즈) - FLIRTING

www.youtube.com

毎回PRIMROSEとごっちゃにしてしまうmimiroseが新曲リリース。残暑のムーンバートン/レゲトン。ビジュアルのキマり具合が良い……金髪の子の”殺意”。

 

Kep1er - Galileo

www.youtube.com

契約満了が近づくKep1erが新作ミニアルバムをリリース。なんだかんだこのグループ毎回曲が良いんだよな……。

 

XG - PUPPET SHOW

www.youtube.com

XGが満を持してミニアルバム「NEW DNA」をリリース! 個人的にショーケースのチケットも当たんないししょーもないオタク多いしモチベ下がってるんですがボルチモア~2stepを取り入れた疾走感のある「PUPPET SHOW」、ドープで早いdrill「X-GENE」に先行公開曲……とやっぱり曲が良い。MVの画の感じSkillrexの「Red Lips」だし。HAMCUSとか着てほしい。

 

IVE - Either Way

www.youtube.com

爆売れ街道まっしぐらのIVEはミニアルバムから「Either Way」を先行リリース。aespaもそうだけどなんで今こういうベッドルーム鬱っぽポップやるの何故……。デビュー2,3年でコンセプト一旦やりつくしたってことか?

 

Billlie - BYOB (bring your own best friend)

www.youtube.com

Billlieがデジタルシングルをリリース。ウチらの友情は永遠!的なコンセプトを落ち着いたトーンの楽曲に載せ、このグループ特有と言っていいだろうシスターフッドを描いています。スアとスヒョン元気にしてるといいな……。

 

YUJU - 따라랏(DALALA)

www.youtube.com

ex.GFRIENDのユジュがソロ楽曲「DALALA」を発表。シティポップの香りもするディスコファンク楽曲で、彼女の歌唱力が存分に発揮されています。

 

K-indie / K-R&B

The Deep - BAPPI

www.youtube.com

韓国インディーシーンに突如現れた(?)The Deepがセカンドシングルを発表! 今の気分にバチッとハマる4つ打ちダンスナンバーです。

 

Yonko, SZN - Crime

www.youtube.com

YonkoとSZNがコラボEPをリリース。ちょいチャラめのTrapR&Bがいっぱい入ってて嬉しい。

 

Lee Jin Ah(이진아) - My Whole New World

www.youtube.com

ジャズミュージシャンとしての経歴を持つシンガーソングライター、イ・ジナが久々に新曲をリリース。心地よい歌声とまさにジャズ~なサウンドに独特の世界観や歌詞が組み合わさることで生まれる違和感、異物感がクセになるアルバムです。

 

CHANNEL 201 - What I Need (Feat. Suyo)

www.youtube.com

DAUL, Noair, plan8のプロデューサー3名によるユニットCHANNEL 201が久々に新曲リリース。相変わらず優しく上質なR&B楽曲です。

 

Moon Sujin - My Time

www.youtube.com

ムンスジンが新曲「My Time」をリリース。セルフカメラで撮られたMVも良い感じ。

 

쏠(SOLE) - 가까이 하고 싶은 그대(I Want to Be Closer to You)

www.youtube.com

甘いボーカルと可愛らしくキャッチーな楽曲で人気のSOLEが新作EPをリリース。これから年末にかけて聴きたくなるようなハートウォーミングでジャジーなノリが心地よい全5曲収録。

 

Suen - Ripple Effect (feat. Paloalto)

www.youtube.com

新人シンガーのSuenが1stEPをリリース。PaloaltoやSik-Kなど豪華ラッパー陣を招いたベーシックながら上質なR&B

 

Balming Tiger - Kamehameha

youtube.com

ネオK-POPを標榜するBalming Tigerの新作は「Kamehameha」。歌詞の通り酩酊感のあるローキーなボーカルと伝統音楽の節回し、これぞBalming Tigerとしか言いようのない荒唐無稽なMVまですべてがヘンテコでクール。アルバムのリリースが楽しみです!

 

GEMINI - Attention (Feat. DAWN, BLASÉ)

www.youtube.com

先行シングル「Late Up」を含むアルバムをリリース。リード曲「Attention」は残暑にぴったりのエロラテンフレーバー楽曲で、客演の2人も良い味出してます(ブラセこういう系もいけるんや)。ジャケの女の子のインスタ知ってる人教えてください。

 

Hojean - Cherie

www.youtube.com

Apple Musicのアルゴリズムがオススメしてきて知ったアーティスト。叙情的でセンチメンタルなミドルテンポバラードかと思いきやDrillっぽいベースが入ってきたりリズム感の変化が面白い楽曲。

 

Slom - F.A.F.F

www.youtube.com

幅広いシーンで活躍するプロデューサー、Slomがシングルをリリース。最近だとSMTM楽曲のRemixの印象が強い彼ですが今度はジャズチューンでのカムバック。イ・ジナといいこの作品といいK-JAZZシーンもちゃんと掘ったらもっと面白いんだろうな……!

 

Mount XLR - 900 Wasps (Feat. Crush)

www.youtube.com

poclanos案件。めーーーーちゃカッコいい2stepテクノ。

 

Rad Museum - CALL ME BACK (feat. BE’O)

www.youtube.com

club skimoの一員にしてクルーRad Museumが2ndアルバムをドロップ。同じくclub skimo出身のMisoやwavyのTabber、若手人気ラッパーBE’Oなどを招き、多様なジャンルを自らのcozyなノリを以てまとめあげた佳作アルバムです。

 

NOAH1LUV - More Love (Feat. ITÉ, Chaboom)

www.youtube.com

未だになんて読むのが正解なのかわからないNOAH1LUVの新譜、良い!! 

 

Summer Soul - Ruby

www.youtube.com

当ブログが全力を挙げて応援するシンガーソングライターSummer Soulが久々に自身名義での楽曲を発表! リード曲「Rudy」は軽快なギターサウンドと透き通るボーカルが心地よいです。MVも最高。男が女に殺されるMVは傑作と相場が決まってますからね(例:ピカブ)。そしてなんと作詞に宇宙少女エクシが参加!! 思わぬ推しと推しのコラボレーション嬉しいけどこのままエクシは裏方に回っていきそうで不安だ!! スタシは宇宙少女に充分なスタッフつけろ!!

 

K-HIPHOP

Luci gang - MISSILE

www.youtube.com

今月のインスタで知った枠。Swervyに近い、エモを経由したようなラップスタイルとエレクトロサウンドを攻撃的に用いたアシッドな作風。Track2「NARCISSIST」が特に好きでした。

 

Lean$moke - SMOKING BOOTH (feat. SC4F, SINCE & Paloalto)

www.youtube.com

アンダーグラウンドシーンを代表するプロデューサー、Lean$mokeがアルバムをリリース。若手からレジェンドまで入り乱れる客演陣とイナたくてアブないK-HIPHOP

 

Huh - hit the floor

www.youtube.com

Huhの新作はCentral Cee系ダンサブルなジャージードリル。

 

쿠기 (Coogie) - Right Now (Feat. Crush)

www.youtube.com

Coogieも残暑ムードな新曲「Right Now」をリリース。GEMINIが夜ならこちらは昼、といった雰囲気で聴きやすいしCrushが加わることで歌心というかちゃんと聴かせる感じにも仕上がってます。

 

BewhY - Holy Toast

www.youtube.com

BewhYの新作「Holy Toast」。硬い韻と緩急をつけた構成、デジロックテイストのビートでめっちゃカッコいい!! タイトルは聖書の逸話から来ている……?

 

Sik-K & HAON - DAY OFF

www.youtube.com

H1GERメンツのSik-K & HAONが開放的なムードの新曲「DAY OFF」をリリース。シッケーお前こんなんしてて大丈夫か……という感じなのですが詳しくは次の曲で。

 

AP Alchemy - Korean Copycat

www.youtube.com

そんなSik-Kのディスを発端に始まったSik-KとSwingsのビーフが佳境へ。応戦しないとしていたSwingsはAP Alchemy代表の座を一時的に(?)退き、オートチューン漫談やブチギレの語りまで入ったなんと12分の楽曲「Korean Copycat」をリリース。「ライブ下手なくせにdisってんじゃねえよ」「(Sik-Kと共にdis曲を出したBlaseに)お前うちのレーベルの面接来たよな?」「お前の曲NLE Choppaとかのパクリじゃねえか」と痛烈なカウンターパンチを浴びせました。Sik-Kが元いたH1GER所属のラッパーやIndigoを抜けて今はAOMGにいるJvcki Wai、Swings率いるAP AlchemyのNO:ELなどのSNSでの関連投稿も見られ、このビーフがどこまで燃え広がるのか注目です。

 

TEAM NY - BIG WALK

www.youtube.com

8balltown所属のクルーTEAM NYの新曲「BIG WALK」。ラップのデリバリが交互に来るポッセカット的な構成が楽しい一曲。

 

YUNHWAY, OLNL, ksmartboi & DUT2 - RAMBO

www.youtube.com

AP Alchemyから新作シングルが到着。洒脱なエレクトロ系ビートにOLNLとYUNHWAYの組み合わせは聴く前からもう良いの確定してるやん。と思いつつksmartboi & DUT2のバースもシンギンラップにより過ぎずそれでいて軽やかな印象で良かったです。

 

Viann - spark me up (Feat. BewhY, CHOILB, Son Simba & dsel)

www.youtube.com

ラッパーでプロデューサーのViannが新曲「spark me up」をリリース。変則的なビートに合わせるDejavu Groupメンツの力量が半端ない。 

 

今月の火気pick : Loosemble - Sensitive

www.youtube.com

LOONAメンバー非モドハウス組のビビ、ヒョンジン、ヨジン、ゴウォン、ヘジュ(オリビアヘ)がLoosembleとして再デビュー!! 事務所ctdemnへの移籍を報じられた時は正直「聞いたことなさすぎるだろ……大丈夫か……」と思ったのですが、フタを開けてみると超高品質楽曲とMVが上がってきてびっくりしました。

ミニアルバムのリード曲「Sensitive」はクールなファンク調楽曲。も~こんなん誰がやってもええやんみたいな曲ですがやっぱりLOONAって歌声が豊かなグループだな……としみじみ感じるボーカル・コーラスワーク。素晴らしい。

例によって例のごとく良かった収録曲についてもつらつら書いていきます。

 

いかにも~!なダンス・ポップ「Newtopia」。もありつつLOONA本隊のアルバム収録曲っぽい雰囲気がたまらない。ゴウォたま~ヨジン~ビビのラップパートも絶品。

www.youtube.com

 

2stepっぽいリズムパターンが取り入れられつつfuture bassやdeep houseの雰囲気もある「Colouring」。抑制されたテンション感がここでも活きています。

www.youtube.com

 

ライブのアンコールの最後みんなでライブTアレンジした衣装着てわちゃわちゃしながら歌う光景しか見えない「Day by day」まで、「K-POPファンなら絶対に刺さる感じの曲調を現代式にアップロードした」みたいな曲が詰まったミニアルバムです。サイコー! っつか公園少女バイヴスがあるんだよなこのミニアルバム……。

 

www.youtube.com

 

 

つーことで今月のカムバック特集でした。来月はIVEの本チャンリリース、チュウのソロ、そしてLOVElutionのデビュー! お楽しみに!!

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230830/K-POP定期便(8月カムバックアーティスト特集)

皆様ごきげんよう。台風一過の空の下、イヤホンで聴くのはやはり韓国のポップ・ミュージック。ということで「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集をお届けします。それでは早速今夜の1曲目。ジェイ・パーク & NINGNING「WYA」です。

 

www.youtube.com

 

はい。改めまして火気厳禁です。今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集、火気厳禁が今月聴いた新譜をまとめてご紹介します。

1曲目に紹介した「WYA」は中国の音楽バラエティ番組で披露されたもの。pH-1やLuxie Luが参加したこの曲のRemix ver.まで公開されています。

 

先にプレイリストが見たい方はこちらから(Apple MusicSpotify)。

 

K-POP

itzy - CAKE

www.youtube.com

itzyがほぼ1年ぶりにカムバック。「CAKE」はTWICEの初期作品などで知られるプロデューサーデュオ・ブラックアイドピルスンが手掛け、イギー・アゼリアっぽいベースの効いたトラックですが様々な音色が入り乱れるカオスな楽曲。むしろK-POPぽいというか……先行公開曲「BET ON ME」「None of buisness」も勿論良かったのですが個人的には「Kill Shot」が一番好きでした。

 

KWON EUNBI - The Flash

www.youtube.com

WATERBOMB出演の度にタイムラインを騒がせまくっているウンビが新曲をリリース。今作も質の高いダンス楽曲で、トレンドである2stepの要素を微妙に取り入れたようなイントロからエナジー溢れるサビまで一直線に駆け抜けるドライブ感がたまりません。

 

BB Girls - One More Time

www.youtube.com

Brave Girlsが所属満了と共にメンバー全員でワーナーに移籍、グループ名を改め文字通りカムバック! 詳しくは別記事に書いたのでそちらを参照のこと。

 

kaki-genkin.hatenablog.com

 

SOMI - Fast Forward

www.youtube.com

I.O.I出身のソミが久々のカムバック! ディープハウス調のビート力強いソミの歌声、そしてサビがダンスブレイクになっている構成がなんとも爽快な楽曲です。ミニアルバム収録の「Gold Gold Gold」ではゴリゴリのHIPHOP、「Fxxked Up」ではボルチモアの要素も取り入れるなど、多様な魅力を発揮。

 

JO YURI - TAXI

www.youtube.com

元IZ*ONE、女性ソロシンガーとしてその地位を確立しつつあるチョユリが新曲「TAXI」をリリース。穏やかなミドルテンポバラードで持ち味であるボーカルの技術を光らせます。

 

STAYC - Bubble

www.youtube.com

2014,5年あたりのK-POP楽曲を彷彿とさせるエレクトロサウンドが楽しいSTAYCの新曲「Bubble」。前作のポップでハッピーな雰囲気を引き継ぎ、かつTikTok訴求のためのSped Up ver.まで用意されていて驚きです。MVの目まぐるしくトランジションする演出も見ていて楽しい。個人的にはSTAYCの傑作Drill R&B楽曲「I WANT U BABY」の作曲者will.b先生が書いた収録曲「I Wanna Do」がジャージードリル meets K-POPという感じで最高でした。

 

www.youtube.com

 

aespa - Better Things

www.youtube.com

aespaが来たる新アルバムより「Better Things」を先行リリース。メンバーの涼やかなボーカルが心地良いラテン調の楽曲です。

 

JIHYO - Killin’ Me Good

www.youtube.com

TWICEのジヒョがソロデビュー! 「SCIENTIST」作曲のプロデューサーが参加しているリード曲「Killin’ Me Good」は今来まくっている2step!アウトロにちょっとだけ入るジャージークラブのキシキシもニクい! 彼女の芯のある歌唱力を堪能できるミニアルバム『ZONE』、是非聴いてみてください。

 

EVERGLOW - SLAY

www.youtube.com

EVERGLOWが完全体でカムバック!! ギンギンのビックルームEDMに「SLAY」というタイトル、これが出来るのはもうエバグロしかいません。シングル収録曲「Make Me Feel」もめっちゃ良かった。

 

 

 www.youtube.com

 

 

PRIMROSE - LAFFY TAFFY

www.youtube.com

2人組から1人抜けて最終的に4人になったPRIMROSEが現体制での初カムバック。woo!ah!「PURPLE」からクセを抜いたようなダンス・ポップ楽曲でそつがないクオリティなのですがインパクトに欠けると言えばインパクトに欠けるような……

 

H1-KEY - SEOUL(Such a Beatiful City)

www.youtube.com

クインダムパズルの興奮も冷めやらぬうちにH1-KEYがカムバック! 彼女たちが描くひたむきで前向きな詞世界とロケパン系weekendオマージュシンセ・ポップがよく似合います。

 

Yerin - Bambambam

www.youtube.com

ex.GFRIENDのイェリン「Bambambam」は2019年前後のK-POPシーンを思い出すシティポップ調の楽曲。本人の声質もレトロな雰囲気によく合ってますね~~~。

 

HYO - Picture

www.youtube.com

少女時代ヒョヨンは「Deep」に続きレゲトンでカムバック。もはや伝統芸。

 

SECRET NUMBER - STARLIGHT

www.youtube.com

先日日本デビューも果たしたSECRET NUMBERの新曲「STARLIGHT」。こんなん良いよね~な夏K-POP

 

Kandis - BF

www.youtube.com

今月デビューの2人組K-POPグループKandis、デビュー曲「BF」はオーセンティックなR&BナンバーでSISTAR 19とかをちょっと思い出しました。今後に期待!

 

cignature - 안녕, 인사해(Smooth Sailing)

www.youtube.com

カムバしてる場合じゃねえだろ!なcignatureがカムバック(#ProtectJeewonでググってください)。リード曲「안녕, 인사해(Smooth Sailing)」は夏らしい爽やかディスコチューンでこれ系の中小ドルが好きな人は絶対好きなやつ。シングル収録曲全部良いので是非聴いてください。こんな良い曲用意出来るプロデューサーチームがメンバーへのセクハラを黙認してるって信じられない。

 

X:IN - SYNCHRONIZE

www.youtube.com

今年デビュー、多国籍ガールズグループX:IN(エクシン)が初のカムバック。Netta的なアラビアン~サウンドとTrapを組み合わせた強めポップソングで、2,3年前だったらよくある感じだと思いますが今こういう感じで来られると逆に面白い不思議。

 

K-indie / K-R&B

Jinee(지니) - Dance on the beach (feat. 키츠요지)

www.youtube.com

今月のインスタで知った枠。トロピカルハウス的なサウンドとコシのある(?)ボーカルの組み合わせが心地良いシンガーの夏EPです。

 

CHANNEL201 - What I Need (Feat. Suyo)

www.youtube.com

daul、plan8、Noairのプロデューサー3名によるユニットCHANNEL201が久々の新曲リリース。今作もSMソングキャンプにも参加経験のある注目のシンガーSuyoを招いたクオリティの高いチルR&B楽曲です。

 

Jiselle - Steamy Hot

www.youtube.com

韓国R&B界の宝(勝手に言ってます)・Jiselleがシングル「Steamy Hot」をリリース。タイトル通り蒸し暑い夏にぴったりのトロピカルなR&Bナンバー。

 

GEMINI - Up Late

www.youtube.com

韓国R&B界の宝(勝手に言ってます)・GEMINIがラテン調のリズムを取り入れたサマーチューン「Up Late」をリリース。前述のJiselleと続けて聴くとなお良し。

 

www.youtube.com

今月のインスタで知った枠その2。こんなんみんな好きやろ男性ボーカル&ジャズっぽいビート。

 

UNE - Villain(feat. lIlBOY)

www.youtube.com

 

DAMYE - Orange Juice (feat. Summer Soul)

www.youtube.com

お久しぶり?なSummer Soul案件キター! 2018年デビューのシンガーDAMYEの軽快なサマーチューンに透明感のあるサマソのボーカルが映えてます。

 

MADDYXP - KKITSCHH

www.youtube.com

今月のインスタで知った枠その3。読みはマディーエックスピー(매디엑스피)、若干のCharili XCXみを感じるアーティスト名に違わずドラムンボルチモアの要素をhyperpopバイヴスで包み込むとんでもない逸材です。

 

K-HIPHOP

NSW yoon - Backstage (feat. INJAE)

www.youtube.com

K-Drillシーンを牽引しているNSW yoonがまさかの2step/UKG系ビートでカムバック。客演にはmine fieldからINJAEを招き硬派なラップと伸びやかなボーカル、というギャップの妙を生み出しています。

 

DPR IAN - Peanut Butter & Tears

www.youtube.com

10月リリース予定のアルバムから新曲「Peanut Butter & Tears」を先行公開。やたら壮大なMVも必見です。

 

Fleeky Bang - Do Not Disturb

www.youtube.com

DrillラッパーFleeky Bangが今作は叙情的なTrapでカムバック。DrillだけでなくTrapもガッツリいけるんや!な全11曲入アルバム、客演にはYUMDDA、UNEDUCATED KID、LeellamarzなどなどK-HIPHOPの悪童達が勢ぞろい。

 

Errday jinju - 자장가

www.youtube.com

最近知ったラッパーErrday jinjuの新作(多分)。Fredi Cassoによるアブストラクトなビートがヤバいカッコいい。

 

Bryn & SINCE - 삼켜 (SWALLOW)

www.youtube.com

ラッパーBryn(ブリン)とSINCEのコラボレーションシングルがリリース!! アグレッシヴでありながらむしろ研ぎ澄まされた2人のケミストリーが炸裂してます。

 

Sik-k - See You In Every Party

www.youtube.com

JP THE WAVYとのジョイント来日公演も発表されているSik-Kが17曲入りのアルバムをリリース! リード曲「See You In Every Party」は相変わらずのチャラい感じで笑ってしまったのですがやっぱりこの浮遊感や一種の軽さが良いですね。MVのカメオがやたら豪華。

 

iiso, MASON HOME & ron - zZ (hangbangbulmyung)

www.youtube.com

K-indieシーンで今最もクールなアーティスト、iisoがラッパーMASON HOME、ronとコラボレーション。ファッションショーのランウェイでかかってそうな、ソウルの地下のクラブでかかってそうな、冷房のよく効いたあなたの部屋でかかってそうなハウス楽曲。

 

Loco - INEEDYOURLOVE

www.youtube.com

AOMG所属、大人気ラッパーLocoのニューシングル「INEEDYOURLOVE」は彼らしい抜け感のあるサマーチューン。

 

今月の火気pick : tripleS - LOVElution<ↀ>

www.youtube.com

 

―― tripleS 4番目のDIMENTIONが到来 ――

 

ソヨン、ヘリン、ユビン、カエデ、ダヒョン、ソヒョン、ニエン、シンユーの8名によるユニットLOVElutionがデビュー。リード曲「Girls’ Capitalism」は軽やかなファンク調のビートの上で背伸びしない彼女たちのスタイルが清々しい1曲。

「私が私らしく生きるために、私が私の機嫌を取るためにお金は大事」という考え方は処世術と言えるものであり、しかし「毎日大きくなる夢の中へ」という言葉でサビを〆る。夢を語りながらお金も大事だというこの曲の歌詞は少し歪なようにも感じられますが、私たちは実際にその歪さの中を生きている。「Girls’ Capitalism」は日々別の自分を夢想しながら糊口を凌ぐ我々を―そしておそらく、アイドルを目指しながら地道に頑張る練習生たちを―肯定してくれている曲なのだと私は考えています。

例によって例のごとく良かった収録曲の感想も少し書いていきます。

 

Black Soul Dress

www.youtube.com

MonoTree&パクソヒョンによる「Black Soul Dress」。いかにもK-POPっぽいエレクトロ感とボーカルラインのあどけなさがクセになる1曲。

 

Seoul Sonyo Sound

www.youtube.com

最近にわかに盛り上がっているK-POP × 2step/UKGの中でも最高レベルのクオリティ。繊細で幽玄的なボーカルと低体温なトラックの組み合わせが最高。

 

Speed Love

www.youtube.com

ハイライトメドレーで聴いた時から「ドラムンや!!」と大沸きしていたtrack 7「Speed Love」。蓋開けてみたらまさかのジャズ系人力ドラムン(風打ち込み)ビートで更に大興奮。こんなのDomi & JD Beckやんけ!近年のK-POPにおける一つの潮流と言えるであろうエフォートレスな歌唱とバックトラックの疾走感の妙がシビレます。

 

 

 

ということで、8月のカムバックアーティスト特集でした。当ブログでは紹介した全楽曲をまとめたプレイリストと、

 

 

 

 

最近2ヶ月の新譜をアルバム単位でまとめたプレイリストを公開しております。

 

 

 

 

 

是非通勤通学のお供にご活用ください。

 

ということで、8月の新譜特集でした! 来月はaespaにセジョンにイチェヨンに……、次回もお楽しみに!!

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍、音源の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

執筆の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

 

20230819/Kutural studies(ソンミ編)

皆様ごきげんよう。火気厳禁です。活動中のアーティストを特集するKultural studiesシリーズ、今回は押しも押されぬセクシークイーン、ソンミを特集します。

 

プロフィール

1992年5月2日生まれ。2007年JYPのガールズグループWonder Girlsとしてデビューし、進学のための休業やソロ活動を並行しつつ2017年の契約満了まで活動。同年MAKEUSエンターテイメント(現ABYSS COMPANY)と契約を結びソロ活動を再開すると、堂々としたキャラクターと成熟した魅力、確かなパフォーマンススキルでファンを魅了し続けています。それだけでなく作詞作曲を自ら手掛ける自作ドルとしての一面も持ち、更にバラエティコンテンツのMCとしても活躍中。

今回は歌手活動を中心に振り返りますが、ソンミMCのトークバラエティコンテンツ「선미의 쇼!터뷰」STAYC出演回をどうしても紹介したく……ボケまくるSTAYCメンバーに翻弄されつつしっかりツッコんでオトして回すソンミMCの力量を是非見てみてください。

 

www.youtube.com

 

ディスコグラフィ

ということで早速、時系列を追って彼女の活動を振り返ってみましょう。

 

24시간이 모자라(24 Hours)(2013)

www.youtube.com

Wonder Girls所属時のソロデビューシングル『24시간이 모자라(24 Hours)』。韓国語タイトル「24時間が足りない」の通り、強く惹かれるあまり時間が早く過ぎることをJYP印のエレクトロサウンドとリズム感に乗せて切なく歌い上げます。ラテン調(タンゴ?)へと展開する箇所もありそこも面白い。ソロデビュー当時からエロかったんだ……と謎の感慨を覚えました。笑

 

Full Moon(2014)

彼女の1stEP『Full Moon』は勿論餅ゴリフルプロデュース。デビュー曲「24Hours」を含む6曲収録で、Lena、Wonder Girlsユビン、GOT7ジャクソンと同事務所からの豪華客演陣を迎えています。

 

보름달(Full Moon)

www.youtube.com

EPリード曲「보름달(Full Moon)」はパクジニョンと勇敢な兄弟のコラボワークスのR&B楽曲。当時JYPに所属していたLenaをfeat.し、TWICEの前に企画されていたガールズグループ6mixに入る予定だったという噂もある彼女のラップでより本格的にHIPHOPのヴァイブスが加わっています。TWICE「TT」のMVもこんなセットだったけど餅ゴリの趣味なんだろうか……。

 

kpop.fandom.com

 

Gashina(2017)

www.youtube.com

JYPとの契約満了、MAKEUSエンターテイメントでの再出発曲となったシングル『Gashina』。タイトルは歌詞にもある「가시나(行ってしまわれるの)」から来ていて、別れを告げられた女性の感情を韓国的な「恨(ハン)」の情緒を以て表現した名曲です。Teddyによるアジアンな雰囲気たっぷりのメロディもムードを高め、この曲の物悲しさと愛、引き裂かれた想いをより強く印象付けます。おそらく火気厳禁が初めて聴いたソンミの楽曲も「Gashina」。

 

주인공(Heroine)(2018)

www.youtube.com

ソンミ本人が作詞を担当したシングル『주인공(Heroine)』。作曲は前作に引き続きTeddyと24で、「Gashina」で描かれた悲恋の前日譚のような物語を展開しています。ソンミの研ぎ澄まされた歌声が活かされ、明るい曲調の中で一抹の不安、未来の苦しみが予見させる役割を果たしています。

 

Warning(2018)

シングル「Gashina」「Heroine」に新曲4曲を加えた2ndミニアルバム『Warning』。新規楽曲はソンミ本人に加えBTS、TWICE、GFRIENDなどに提供経験のあるFRANTSが制作し、彼女のディスコグラフィに更なる豊かさをもたらしました。収録曲だとビリー・アイリッシュをリファレンスしたような暗く壮大なダンスチューン「ADDICT」、ジャジーR&B「Curve」が好き。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

Siren

www.youtube.com

リード曲「Siren」は80年代のポップソングをリファレンスし、どこか懐かしさを感じさせるシンセリフやコーラスが特徴の1曲。ラスサビ前のTrap風のパートは要らないかも……(※個人の感想です、と書かなくても良い世界が来ますように)。

 

Noir(2019)

www.youtube.com

シングル『Siren』。SNS社会をテーマとした楽曲ですがここでもソンミの80年代への憧憬と愛情は止まらず、緊張感のあるシンセサウンドと低温のグルーヴが心地良い。満たされることのない欲望の果て、荒涼とした風景を思わせるサビのコーラスは絶品で御座います。承認欲求を追い求める現代人の心理を悪夢的なイメージを以て描き出すMVも傑作! BIBIの「BINU」に映像の雰囲気が似てるような……監督一緒かな……。「iffy」も似たような感じだし流行ってただけか?

 

www.youtube.com

 

LALALAY(2019)

www.youtube.com

ダンスホールレゲエ調のシングル『LALALAY』。彼女がメキシコツアー中に着想を得て制作したというこの楽曲は、今までの叙情的な作品から一転アップテンポでクセになるサウンドとやりたい放題な奇抜さを見せています。

 

pporappippam(2020)

www.youtube.com

韓国語タイトル「보라빛 밤」は「紫に光る夜」。「Heroine」~「Noir」の雰囲気に近く、ファンクやシンセポップ、シティポップ的な要素を入れ込んで彼女の持つミステリアスな魅力にフォーカスした1曲です。

 

꼬리(TAIL)(2021)

www.youtube.com

2021年リリースのシングル『TAIL』はしばらく見せてこなかったセクシー路線を全面に押し出した1曲。キャットウーマンに扮したソンミが抑えきれない動物的本能、狂おしいほどの情欲を「尻尾を振る」という韓国の慣用句に擬えて妖艶に歌い上げます。トラックもJYP時代へ回帰したかのような雰囲気。

 

1/6(2021)

ソミやイェナのヴィジュアルイメージに近いY2Kアメリカン・ガールカルチャーのノリを取り入れたミニアルバム『1/6』。アルバムの装丁も非常にカワイイので調べてみてください。

収録曲だと彼女の脱力しつつキレのあるボーカルが活かされた「Narciccism」、タイトルトラックの「1/6」が好きでした。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

You can’t sit with us

www.youtube.com

そんなY2Kルックで繰り出すリード曲「You can’t sit with us」はポップパンクでなくウィーケンド経由の80sシンセポップ風ダンスナンバー! 復縁を迫る元カレに植木鉢ぶん投げた頭に命中、死んだかと思ったらゾンビになって戻ってきた……という荒唐無稽なMVはストレンジャーシングスとキル・ビルを混ぜたかのような仕上がりで、ソンミ本人によるガンアクションシーンも必見です。

 

Go or Stop?(2021)

 www.youtube.com

2021年10月リリースのデジタルシングル『Go or Stop?』。IVE「ROYAL」、LOONA「Hide & Seek」と似たUKベース系ダンストラックで、過激なまでのベースと挑発的なボーカルに否応なくブチアガります。最高。

 

Heart Burn(열이올라요)(2022)

www.youtube.com

従来のセクシーでミステリアスなイメージをファム・ファタール然とした不思議なイノセンスへと変化させた意欲作。イントロの琴っぽいメロディからソンミの物憂げなボーカルまで、聴いているとまるで催眠のように湿っぽい熱がむしろ心地よくなってきます。時代と場所を超えて男性を魅了し生気を奪っていく様子を描いたMVも良い!! 音楽番組でのデカ扇やゴム紐(子供が跳んで遊ぶやつ)を使ったパフォーマンスも印象的でした。

 

www.youtube.com

 

 

ここまで、ソンミのソロ活動を時系列に追ってきました。JYP時代から独特の歌唱とセクシーなイメージを武器としてきた彼女はTeddyプロデュースの「Gashina」でより一層そのイメージを成熟・深化させ、よりファンダムを拡大。メインプロデューサーがFRANTSに代わってからは80sポップスの要素を取り入れた洗練された楽曲と歌唱力を活かして感情の機微を丁寧に描いた楽曲をリリースし、確固たる地位を築きました。2020年前後からはそれまでの彼女自身のイメージや音楽的な軸をトレンドと織り交ぜ、新しい挑戦を絶えず続けています。

ずっと書いていますがとにかく曲が良い! 2018年あたりの楽曲の雰囲気が最高。個人的にもう少しリリース本数多いと思っていたので意外でしたね。事務所移籍の関係もあるのでしょうが……。フルアルバム出してくれ!!

正規のディスコグラフィに入れるか微妙なラインだったので省きましたがSpotifyとのタイアップシングル「Oh Sorry Ya」、ラッパーBE’Oとのコラボレーション「불이꺼지고(Lights Out)」も名曲。是非。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

ということでソンミ特集でした。次回もお楽しみに~!

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230812/独断と偏見で選ぶオススメSIGNAL56選

皆様ごきげんよう。火気厳禁です。今回はtripleSと彼女たちのYoutubeコンテンツ「SIGNAL」のオススメ回について書きます。書きたいので。既にWAVであるという方は、次の紹介部分はすっ飛ばして頂いて構いません。

 

tripleSについて

2021年5月1日に発足したガールズグループtripleS(トリプルエス)。グループ名は「Seoul Social Sonyo(소녀:少女)」から来ていて、その由来の通り最終的に24名のメンバーを有する超大所帯グループになる予定(現在は16名まで公開されています)。彼女たちが所属する事務所のMODHAUS(モドハウス)はLOONAのプロデューサーであったチョンビョンギが新たに設立した事務所で、ARやNFTなどのテック系企業からの支援を受けデジタルトレカ等の販売、オリジナルアプリのリリース、ファンコミュニティを通じた双方向性のグループ運営を行っていることもtripleSの特徴だと言えます。

徐々にメンバーが公開される形式なので24名での活動はまだ行っていませんが、ユニットであるAcid Angle from Asia(AAA)、+(KR)ystal Eyes、2023 DIMENTIONが音源のリリースとそれに伴う活動を行った他、LOVElutionとEVOLutionの活動が控えている状況です。(詳しいユニットの内容説明は長くなるので割愛)

 

独断と偏見で選ぶオススメSIGNAL

そんなtripleSのYouTubeチャンネルでは、SIGNALという動画シリーズが展開されています。土日祝日問わず撮って出しの毎日更新、現在450本ほど上がっているため見ようにも時間が……とか色々あると思いますが私はこないだ全部見たので(無職で暇なので)オススメ回をテーマ別に計56本選んでみました。全部見るも良し! サムネイルで気になったものだけ見るも良し! SIGNAL置いといて曲だけ聴くでも良し! ということで行ってみましょう。(諸事情でマユちゃん加入前くらいまでの動画を対象に選出しております。ご了承ください)

 

個人回

ここではソロでの撮影、もしくはメンバー個人が中心に据えられた回をまとめます。

 

違いと差(220530)

www.youtube.com

S1ソヨンとS2ヘリンのクロスインタビュー。好きな食べ物などの無難な質問から、芸能の道に進むきっかけの違いなどの質問ではスカウトを受けたことがきっかけでアイドルを志し練習生期間0日でデビューしたソヨンと5,6年ほどアイドルを夢見てきたヘリンのコントラストが面白いです。

 

ジウの初ブイログ(220615)

www.youtube.com

S3イジウのVlog。マスクデカ!顔ちっさ!な登校シーンから愉快な友達(一般の方)との絡み、授業風景までそんなに全部見せて大丈夫なの? というくらい学生生活をそのまま切り取ったVlogになっています。

 

チェヨンペーパー(220713)

www.youtube.com

茶目っ気たっぷりな彼女の自然体な様子が見られるS4チェヨンのソロカフェVlogカヌレってそんなにカッチカチだったっけ?

 

いらっしゃい かえで(221114)

www.youtube.com

S1~8総出でS9カエデを迎える回。初の日本人メンバーということもあり全員で日本語を使いながらお出迎え。独特の上品さと奥ゆかしさを纏うカエデに全員がメロメロになっているのが見て取れ面白いです。笑 ナキちゃんの流暢な日本語にもびっくり。

 

Kotoneの分量はトリプルSが守ります(230313)

www.youtube.com

S11コトネのラップメイキングの様子をインタビューを交えつつ撮影した回。K-POP日本人ラッパーが作詞する様子ががっつり公開されているので非常に興味深い内容が沢山あり、レイやユキなど他の日本人ラッパーの作詞プロセスも気になります。他のラップ練習回では『Girls Planet 999』でブチかましたリアル過ぎるラインについても軽く触れられているので同番組を観ていた方は是非。

 

私たちは1つでありブルー部屋だ(230426)

www.youtube.com

S10ダヒョンが公園を散策する、彼女の弾ける明るさが全面に出た回。休暇で日本に帰っているルームメイトのカエデにビデオ電話をかけ恋しさを爆発させる一面も。カエデの飼い犬しょーちゃんも登場。

 

登場! チョウォル最高美少女(230630)

www.youtube.com

S12、マンネ(中3)のヨンジの地元(チョウォル)で下校風景を撮った回。韓国の田舎の雰囲気と飾らないヨンジの様子、ソウルに出てきた時の感想など、内容すべてに癒やされるセロトニン回です。

 

ソヒョンをソヒョンにするもの(230612)

www.youtube.com

S14パク・ソヒョンとカフェデートしている気分になれるVlog。トラックメイク、振り付け考案も行う彼女の好きな音楽や小説、映画の話が聴ける回。マルグリット・デュラスミラン・クンデラ等の文学作品を楽しむ理知的な面はルックスから想像出来るまんまですが、この後紹介する他のSIGNALではゲラな一面も見せていて可愛らしいです。好きです。

 

選外

ソダヒョン 歌歌います | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221212 - YouTube

WAVの為のソダのPlaylist | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230531 - YouTube

ユヨン お花を作ります | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230322 - YouTube

自然の中を走るコトネ | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230517 - YouTube

 

ケミ回

任意のメンバー2名が登場する回を集めました。

 

末っ子 長女(220819)

www.youtube.com

スミン合流直後の自己紹介シート、ウィッシュリスト記入回。ユヨンが見守り人として立ち会うのですが出会ってすぐ、6歳差の2人のまだぎこちない雰囲気が可愛らしいです。家庭教師と教え子…。最近のユヨンジ回でユヨンに「スミンはじゃじゃ馬」と言われているのでそちらも要チェック。

 

東京ズ思い出の箱OPEN! feat. ディズニーランド

www.youtube.com

東京ズ(コトネヨンジ)がディズニーランドに遊びに行く回(BEHIND)。かわいいね。

 

LPが Lovely Personですか(230503)

www.youtube.com

ソヒョンとユヨンのデート回。一人で出掛けるのが好きだというソヒョンのエスコートでレストラン~レコード屋~カフェを散策してます。

 

デカ目ズ可愛いから大目に見る(230605)

www.youtube.com

当時ルームメイトだったデカ目ズ(ユビンヘリン)のダンス練習回。tripleSの曲からYOASOBI「アイドル」、aespa「Illusion」まで色んな曲を踊ってみてます。何よりタイトルが秀逸。

 

チムジルバンで隔離・・じゃなく休息!(230615)

www.youtube.com

ダンス課題の発表を終え、チームのリーダーを務めたナギョンユビンがサウナ(チムジルバン)に向かう回。お姉さん感のある2人ですが何回やっても頭でゆで卵が割れないナギョン、左右で違う靴を履いてくるユビンのボケっぷりを堪能できます。

 

ケミが爆発した(230707)

www.youtube.com

中国出身、ガルプラ出演経験もあるニエンとシンユー(シンウィー)。加入直後のシンウィーですが共通点も多く人懐っこいニエンとのケミ感が炸裂している回です。

 

選外

オンニありがと | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221129 - YouTube

ナギョンユビン隔離ズ再結成|EN JP CN ES ID|SIGNAL 230601 - YouTube

東京でファンに会いました|EN JP CN ES ID|SIGNAL 230215 - YouTube

カトネ | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230307 - YouTube

私たちはパクシィーズです | EN JP CN | SIGNAL 230425 - YouTube

同じジャンル別の形 | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230428 - YouTube

リア友ケミ | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221124 - YouTube

スケートリンクに行きたいと思います|EN JP CN ES ID|SIGNAL 230202 - YouTube

 

料理回

個人的に好きなメンバーが料理する回をまとめました。

 

スパムは手の味(220721)

www.youtube.com

ヘリンとユヨンのチャーハン作り。「ラーメンも作れない……」と言うユヨンのぎこちない包丁捌きにヒヤヒヤしつつ美味しく完成。パックご飯の蓋全然開かん時あるよな分かる。

 

ソヨンのケランチム(220801)・一緒が良い理由(220806)

www.youtube.com

www.youtube.com

ソヨンとユヨンが手作りの料理を食べながらトーク……と思いきや2本目の動画(0:44~)で実際に料理する様子が公開されています。これは料理なのか……? まあでもユヨンは料理が出来ないんじゃなくて人生の中で料理を作る必要が一切なかったんだよ多分……

 

私の家にはシェフが住んでる(220915)

www.youtube.com

合流したばかりのユビンとソヨンユヨンの3人で昼食を用意する回。洋食と言いつつステーキがサムギョプサルになりスパゲッティを箸で食べるフリーダムさがtripleS。

 

トックク(お雑煮)の末裔(230102)

www.youtube.com

お正月の雑煮(トックク)をソヨンとユヨンが作る回。ユヨンの衝撃の卵溶きは必見。あと包丁を逆手に持つユヨン見て「愛され過ぎて眠れないCD」を思い出しました。

 

S12の為の予行練習(230117)・Kotoneのたこ焼きアゲ〜(230130)

www.youtube.com

www.youtube.com

東京HAUSでコトネがたこ焼きを作る回。実際にヨンジに振る舞う回では「ギャルピする時は顔を隠せ」と教えるあたりコトネさん本気(マジ)だ……と思いました。

 

ジウパン プノパン(230207)

www.youtube.com

ジウ、ダヒョン、ナキ、カエデの4人でプンオパン(붕어빵:たい焼き)を作る回。以前からベーキングやシロップ作りを行ってきたジウシェフの安定的な手腕が見られます。飲み物がやたらデカいのも見どころ。

 

自分では料理王のダヒョン(230405)

www.youtube.com

ダヒョン、ヨンジ、ニエンの3名でパンケーキとインスタントラーメンを作る回。焼く前のホットケーキの生地を食べ(メープルシロップをかけたセメントの味らしい)、ラーメンに自身の美声を聴かせるダヒョンの大暴れっぷりを是非ご覧頂きたい。てか今気付いたけどこの人たちなんで焼く時油ひかんの……? ダイエット?

 

たこ焼き器を継ぐ新しい料理は???(230712)

www.youtube.com

ヨンジ、コトネの東京ズによるオムライス作り。料理するのに包丁が無いというありえない事態にバターナイフで対応するコトネの苦労人感よ……。最終的に鍋 to 鍋でドデカオムライスを作ってるのが謎くておもろい。

 

選外

コーヒーは飲まないけど | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221025 - YouTube

 

ビジュアル回

ここではただメンバーの可愛い顔面が映っている回を紹介します。

 

国内初のパーソナルアングル診断(221010)

www.youtube.com

写真撮影の機会も増えるので一番可愛く見える角度をメンバーみんなで診断する回。全員角度関係なく全部カワキレイですごい。

 

モッパンに本気なtripleS(220905)

www.youtube.com

ユヨン、ジウ、ナギョンでパン屋に行く回。めっちゃくちゃ食うしあざとさまで見せつけてくるナキ……恐ろしい子……。ジウが喋ってる間にしれっと映りを確認するユヨン(0:35~)がツボです。

 

tripleS Blackを紹介したいと思います(221215)

www.youtube.com

ファッション誌にお呼ばれしたtripleS。モードファッションに身を包んだメンバーの姿が堪能出来る回です。

 

綺麗だ tripleS(230219)

www.youtube.com

バレンタインに合わせジウがサプライズでメンバーにチョコをプレゼントする回なのですが、ツヤンツヤンなメイクのジウが可愛すぎて半分くらいしか内容入ってきません。可愛すぎる。

 

トリプル桜(230330)

www.youtube.com

ニエンユビンナギョンの3人でお花見に行く回。どっちが桜かわかんねえなこれ……。

 

選外

Objekt 撮影したいと思います| tripleS 트리플에스 : SIGNAL 220902 - YouTube

今回の Objektも過去最高のビジュアル!| EN JP CN | SIGNAL 230720 - YouTube

 

その他

その他面白かった回をここでご紹介。

 

水泳します(220817)

www.youtube.com

水着回。ほぼ水に入らずセルカ撮ってるユヨンが”我々のイメージするユヨン”過ぎて面白い。

 

奇妙なソヨン(221020)

www.youtube.com

1stHAUSの近くの公園(?)に遊びに来たソヨンに奇妙な出来事が次々と襲いかかる……。SINGAL唯一のミステリー回。

 

会社のカードで宅配頼んで食べる(221107)

www.youtube.com

ソヨンとスミンが宅配頼んで食い、練習行く途中にパンを食う回。当時公開直後だった(?)『ブラックパンサー』の話もしています。韓国の人みんなマーベル好きだとかいう謎の情報を聞いたのですが本当なのかしら。

 

Kaedeのギャップ魅力(221205)

www.youtube.com

カエデのダンス練習回。おっとりした雰囲気とは真逆のバキバキのダンスが見られます。

 

ラッパーたちのダンス練習(230407)

www.youtube.com

カエデ、コトネ、ニエンの練習風景を映した回。ラップになってないカエデのへろへろラップとニエンの堂々たるスピットの落差で笑う。

 

ハンリムズ下校道の温度差(230414)

 www.youtube.com

マンネラインヘリンスミンの下校風景。タイトルは2人が通っている翰林(ハンリム)演芸芸術高等学校から。箸が転げても面白いお年頃の2人の気の置けないモーメント。

 

ハンガンの水で茹でたハンガンラーメン(230427)

www.youtube.com

コトネ、ナキ、ソヒョンで漢江を散歩する回。揺れる橋の上でどんくさい動きしちゃうパクソヒョンさんLOVE。ナキの悪い顔と冗談を適当に流すトネ。

 

選外

チェヨンのK-POP授業|EN JP CN ID|SIGNAL 230116 - YouTube

世界観の大融合 | EN JP CN | Special SIGNAL 230405 - YouTube

寒波に打ち勝つ方法|EN JP CN ES ID|SIGNAL 230125 - YouTube

クリスタルアイズが強力な理由 | EN JP CN ES ID | SIGNAL 230404 - YouTube

私たちの初ディメンション | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221116 - YouTube

君が私の娘になってなきゃいけなかった | tripleS 트리플에스 : SIGNAL 221228 - YouTube

 

 

選外含め56種のSIGNALをご紹介しました。現在も毎日更新中ですのでカバー出来ていない範囲もあるっちゃあるのですが一旦ここまでとします。なんと今週末にはユビン、シンウィー、ニエン、カエデ、ソヨン、ヘリン、ソヒョン、ダヒョンによるユニットLOVElutionの新曲リリース! それでは次回もお楽しみに。

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230805/3人が踏み出す偉大な飛躍――ODD EYE CIRCLE「Air Force One」レビュー

全員とは言わない。一部のK-POPファンにとって、今年の夏は”再び時計が動き出した夏”だ。2023年7月12日、ODD EYE CIRCLEが約6年振りの新曲「Air Force One」をリリースした。

 

www.youtube.com

 

ODD EYE CIRCLEは12人組ガールズグループのLOONA(이달의소녀:今月の少女)から派生した、ジンソル、キムリプ、チェリの3名からなるユニットである。彼女たちが2017年にリリースしたミニアルバム『Max & Match』は音楽レビューサイトRate Your Musicで韓国音楽チャート歴代2位(執筆時点)、その収録曲「Girl Front」は米Rolling Stone誌が選ぶ「The 100 Greatest Songs in the History of Korean Pop Music」で49位にランクインするなど、その楽曲のクオリティは批評家筋からも高く評価されている。

 

さてLOONA自体の活動はと言うと、メンバーと所属事務所間での契約上の問題により今は止まっている状況だ。経緯がかなり複雑なのでここでは省略するが、現在はメンバーそれぞれが別の事務所に所属、あるいはソロ活動に向けての準備を行っている。上記の3名は元々LOONAのプロデューサーを務めていたチョンビョンギ(정병기)が新たに設立した事務所MODHAUS(モドハウス)に移籍し、今回のミニアルバム『Version Up』で再出発を果たした。

 

ミニアルバムのイントロトラックでも用いられている「기다렸어?(待ってた?)」のフレーズのカットアップ、そしてボルチモアクラブのリズムにどうしても胸が躍る。ボルチモアクラブ(Baltimore club)はダンスミュージックの1ジャンルで、簡単に言うとキックが「ドンドンドンドンド」と1拍目、2拍目、3拍目の表、そして3拍目と4拍目の裏にキックが鳴るのが特徴。ジャンルが生まれる経緯などについてはe_e_li_c_a氏による以下記事を参照されたし。

 

www.cyzowoman.com

 

このジャージー/ボルチモアクラブの流行に影響を与えたのが、HIPHOPサブジャンルDrillである。UKのアンダーグラウンドシーンから火がつき、アメリカに渡って故Pop smokeやFivio Foreignがリードしたこのムーブメントは、過激な歌詞の内容から警察の取り締まりの対象になるほどに燃え広がった。

BandmanrilやNLE ChoppaなどがこのDrillのスタイルとジャージークラブのグルーヴを組み合わせたジャージー・ドリルの楽曲をリリースすると、そのキャッチーさ故にSNSを経由してじわじわとリスナーを増やしていった。ジャージー・ドリルヒットの決定打となったのが、グループロゴのタトゥーを入れるほどのGFRIENDのファンとして知られるLil Uzi Vert「Just Wanna Rock」だ。執筆時点でこの曲を使ったショート動画がTiktokに約115万件上がり、本人が踊った動画はTiktokで再生回数約500万回、YoutubeのMVは再生回数約1億回を記録している。

 

youtu.be

 

www.youtube.com

 

K-POPではNewJeansが「Ditto」(2022年12月)でボルチモアのリズムを用いたのが発端となり、SEVENTEEN「손오공(孫悟空)」(2023年4月)やLE SSERAFIM「eve psyche and bluebeard’s wife」(2023年5月)、NewJeansの最新曲「Supershy」(2023年7月)で用いられている(こう見るとHYBE系のグループがやたらやってるような……)。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

UK発のDrillの流行、コロナ禍の状況緩和などと呼応したクラブシーンの盛り上がりなどと絡み合ってボルチモアクラブが再び注目を集めている。ODD EYE CIRCLEの本来の魅力である洗練されたダンスミュージックの要素とボルチモアクラブの流行が奇跡的にマッチし、楽曲の山場への期待感を高める役割を果たしている。

 

楽曲の山場、「Air Force One」のサビ部分を聴いて筆者が想起したのはSOPHIEの「Immaterial」だ。

 

www.youtube.com

 

加工されたボーカル、四つ打ちの強烈なグルーヴ、フレーズの繰り返しによる陶酔感―――シンセのメロディやミックスの具合は異なるものの、上記の要素は2曲に共通すると言ってよいだろう。「Immaterial」ではトイピアノっぽさのある音色が使われているが、「Air Force One」ではジンソルのソロ曲「Singing in the Rain」のサビに近いfuture bassのようなシンセが鳴っていて、 メンバーの歌声と合わせて聴くとkawaii future bassっぽい印象も受ける。

 

SOPHIEの「Immaterial」は資本主義社会を逞しく生きる「マテリアル(物質的)な女の子」を描いたマドンナの「Material Girl」を下敷きに、人工甘味料をこれでもかと混ぜたトラックの上で「非-物質的」なアイデンティティを模索する。

 

今わたしは何にでもなれる

どこへ行こうと

あなたはいつもわたしの心の中にいる

わたしの心の中に

説明する必要もない

もう一人にして

わたしは止まらない

もう何にも邪魔させない

 

SOPHIE - Immaterial (火気厳禁訳)

 

SOPHIEがトランス女性として経験した苦悩や葛藤、そして性別や人種関係なくなりたいようになれるべきだという想いを込めた「Immaterial」のメッセージは、LOONAが「Butterfly」で描いた「この曲を聴く世界中の全ての人々がLOONAの一員であり、目指す場所まで飛んでいける」という思想と共鳴する。

 

君は蝶のように飛んで

もっと高く羽ばたいて

このまま蝶のように飛んで

鋭い風の音

君のそばにいたい

 

LOONA - Butterfly (火気厳禁訳)

 

www.youtube.com

 

「Butterfly」の作曲は、「Air Force One」と同じく作曲家集団MonoTreeのG-Highによるものだ。楽曲に用いられる音像のリファレンスには、規範に縛られない態度への共感とリスペクトも含まれているのではないだろうか。

また、チョンビョンギは自らの事務所MODHAUSの設立時にインタビューで以下のように語っている。

 

――モードハウスはどんな会社か

「既存のエンターテインメント体制でアイドル志望生がデビューするには、各エンターテインメント会社のオーディションを受けるしかなかった。 昔は社会のネットワークが今ほど行き渡っていなかったため、そのような中央化されたエンターテインメント構造が効率的でもあった。

しかし、今は三大あるいは四大芸能事務所でなくても練習生が分散化されたネットワークを通じて自分を知らせることができる時代に入った。モードハウスは練習生を各種のネットワークに簡単に参加できるよう支援し、ファン参加によるコンテンツが製作される空間を積極的に用意する会社だ」

 

――長期的にアイドル制作の全過程を脱中央化することを目標にしていると聞いた。従来のエンターテインメント会社と比べて、モードハウスの収益モデルはどうなるのか

「脱中央化はすでに多様な産業で議論されているテーマだ。 それでもエンターテインメント業界で相対的に脱中央化議論が少ない理由は、既存のエンターテインメント産業を脱中央化すればエンターテインメント会社自体を解体するという話になるためだ。 ヒルトンホテルが既存サービスをAirbnbのように変えるのが難しいように。

しかし、最初から脱中央化という発想の元にプロジェクトの構造を設計すれば、収益モデルには支障がないと考えている。 Airbnbが宿舎を直接所有していないからといって収益モデルがないわけではないだろう。私たちがアイドルを志す人々のプールを中継し、ひいてはそのプールの空間を直接形成する役割を果たせば、その中で既存エンターテインメントとは異なる新しい収益モデルを創出できると思う」

 

(出典:https://www.coindeskkorea.com/news/articleView.html?idxno=78441、火気厳禁訳)

 

練習生個人がSNS等を通じて直接ファンとコミュニケーションを取ったり事務所からのスカウトを受けている状況に着目し、ファン参加型コンテンツなどを通じてより簡単にアイドルとファンを結びつけられるよう芸能事務所MODHAUSが立ち上げられた。MODHAUSが行うアイドル/練習生とファンのネットワークの中継・構築は、長年に渡る練習生期間を経てやっとデビューするといったK-POP界の慣習を打ち破る試みだとも解釈できる。インタビューの発言は事務所のビジネスモデルについてのものだが、アイドルを目指す練習生たちに寄り添い、自己実現をサポートする姿勢が見て取れる。ビョンギは我々が望めば何にだって――アイドルにだって!――なれる世界を本気で目指しているのかもしれない。

 

トレンドであるボルチモアクラブの要素を取り入れつつ、ファンが求める”ODD EYE CIRCLE”らしさ、そしてチョンビョンギが描いたLOONAの集大成「Butturfly」の精神性までも内包した「Air Force One」。NewJeansのデビュー以降今まであまりK-POPを聴いてこなかった層にも楽曲の質の高さが取り沙汰されるようになったが、ODD EYE CIRCLEのようにグループ自体が持つイメージやアイデンティティを活かした上でトレンドを取り入れたクリエイティブを打ち出していることはもっと評価されてよいだろう。

そして何より、権利や契約関連の問題が度々起こるK-POPシーンにおいて、こうしてODD EYE CIRCLEの3人が再び集まって新曲をリリースすること自体がエポックメイキングなことである。8月2日には事務所ctdenmから、LOONAメンバーのビビ、ヨジン、ゴウォン、オリビアヘ(ヘジュ)の5名によるLoossemble(LOONA + Assemble)なる企画がローンチした。再びLOONAの12人が揃ってステージに立つ日はそう遠くないのかもしれない。

規範や偏見を軽々と踏み越し世界中のファンをエンパワメントしてきた彼女たちは、履き潰したコンバースを真っ白なAir Force 1に履き替えて再び高く飛び立つ。誰も見たことがない月の裏側、新しい宇宙に向かって。

 

 

参考資料

 

 

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230803/Kultural studies(BB Girls編)

今回は活動中アーティスト特集Kultural studiesシリーズ、名前を変えて文字通りカムバックしたBB Girls(元Brave Girls)を特集します。

 

プロフィール

YGエンタから独立したプロデューサー・勇敢な兄弟(용감한 형제)を中心に設立された事Braveエンターテイメントから2011年にデビュー。デビュー当初は5人組でしたが、メンバーの脱退、加入また増員(7人体制だった時期も)を経て現在のユジョン、ミニョン、ウンジ、ユナの4人組に落ち着きます。こうした経緯もあり細く長くかといって知名度もあまり無い状態で活動を続けてきましたが、2021年彼女たちの軍慰問公演での「Rollin’」のパフォーマンスとYoutubeのコメントを合わせたファンメイドの動画がアップされるとたちまちバイラルヒット。リリース当時は音楽配信チャートで最高192位だったのが同年2月のリアルタイムチャートで1位を記録し、EXIDに次ぐチャート逆走行アイドルとして大いに話題を集めました。2023年に契約満了を迎えBraveエンターテイメントを離れましたがその後ワーナーミュージック・コリアと契約を結び、グループ名を「BB Grils」と改めて再出発。

ちなみにEXIDについては当ブログで既にご紹介しておりますので興味のある方はご一読あれ。

 

kaki-genkin.hatenablog.com

 

ディスコグラフィ

さてここからは彼女たちの活動を時系列を追って見ていきましょう。

 

Brave girls : the Difference(2011)

2011年リリースのデビューシングル『Brave girls : the Difference』。シングルなのにイントロトラックが入っており、instを抜くと実質2曲入りのシングルですがその2曲ともMVが作られているので中々豪勢です。前述の通りメンバーの入れ替えなど諸々ありましてしばらく現メンバーが1人も出てきません。ご了承ください。

 

So sexy

www.youtube.com

アップテンポなEDMナンバー「So Sexy」。2011年当時のヒット曲「내가 제일 잘 나가(I AM THE BEST)」に近い作風ですね。

 

아나요 (Do you know?)

www.youtube.com

バラード曲「아나요 (Do you know?)」。同じく勇敢な兄弟制作のSISTAR 19の「Ma Boy」にも通じるレイドバックした甘く優しいR&Bテイストの楽曲です。

 

Back To Da Future(2011)

1stシングルからおよそ3ヶ月後にリリースされたミニアルバム『Back To Da Future』。下記のSkul1の他同事務所所属の音楽ユニットElectroboyzからラッパーMaboosをfeat.してレゲエやHIPHOPに接近した作風を展開しました。

 

툭하면 (feat. Skul1)

www.youtube.com

レゲエミュージシャン・ラッパーのSkul1(現Skull)をfeat.した「툭하면(もしかして)」。今の感覚だとリード曲でなんでレゲエやねん……と思ってしまう訳ですが、もしかしたら10年後「なんでレゲトンやねん」とか思うのかもしれない。知らんけど。より本格的にレゲエに寄せたRemix ver.も出ています。

 

Re-Issue(2012)

2012年7月に2ndミニアルバム『Re-Issue』がリリース。リード曲「요즘 너」のremixとinstを含めた計5曲を収録。

 

요즘 너 (Nowadays, You)

www.youtube.com

エレクトロニックポップジャンルの「요즘 너」(最近あなたは)。デビュー曲「So Sexy」の雰囲気に回帰しつつよりクールで洗練されている印象の楽曲で、つい先頃別れた元恋人への思いが捨てきれない様子を描きます。

 

HIGH HEELS(2016)

メンバー増員により7人体制でのカムバック。タイトル曲の景気の良さは我々がイメージするブブゴルのそれであり、現メンバーの4名が加入するのもこのタイミングです。アルバム収録の「Help Me」は初期宇宙少女的な雰囲気の可愛らしいK-POPアイドルソングでアイドルオタクの皆さんは好きなやつ(勿論筆者もその一人)。同じく収録曲「Whatever」はバウンシーなHIPHOPビートにブブゴル特有の柔らかいけれども確かに芯を感じる歌唱が載った1曲。こちらも中々の名曲。

 

(2021年、逆走後の音楽番組パフォーマンス映像)

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

하이힐 (High Heels)

www.youtube.com

ブブゴルと言えばこんな感じ、なミニアルバムリード曲「High Heels」。セクシー路線を全面に押し出しつつキャッチーな曲とダンスで訴求するお姉さんポジションを狙った1曲。推測の域を出ませんが、2016年はBLACKPINKがデビューした年だと考えるとやはり当時から見ても若干時代がかって聴こえたのではないでしょうか……。音楽番組でのパフォーマンスを見ると人数が増えた分パフォーマンスの華やかさもよりパワーアップした印象。

 

www.youtube.com

 

유후 (우린 아직 여름)(2016)

www.youtube.com

シングル『유후 (우린 아직 여름)』(Yoo Hoo(私達はまだ夏))。勇敢な兄弟印の絶品サマー・アイドル・ソングで御座います。少女時代「PARTY」とかSISTARとか好きな人は絶対好きなやつ。

 

Rollin’(2017)

ブブゴル最大のヒット曲「Rollin’」収録の同名アルバム。その曲調とジャケットのアートワークから夏の曲であるイメージが強いですがなんと2017年3月リリース。その2ヶ月前にメンバー2名が脱退し、5人体制でのカムバックでした。

 

롤린 (Rollin’)

www.youtube.com

7人体制発足時からのセクシー路線は継続、今作はトロピカル・ハウスのメロデイと椅子を使った振り付け、サビのローリン連呼と後にエイダンスと呼ばれる間奏のキャッチーなダンスなどなどなどチープっちゃチープだけど良い曲だよね、な要素盛り沢山。売れるのは必然だったか……。

2018年の夏にアレンジし直したnew versionもリリースされており、こちらは4名での歌唱と当時流行していたトロピカルハウスっぽいアレンジとブラスサウンドが勇敢な兄弟ワークスみを増幅させています。ウンジ鬼美人。

 

www.youtube.com

 

운전만해 (We Ride)(2020)

www.youtube.com

前作から丸2年、デジタルシングル『운전만해 (We Ride)』をリリース。火気厳禁はこの曲でBrave Girlsを知りましたし、こんな良い曲出すグループが全然売れてないとは当時まったく思いませんでした。折しも2019~2020年はシティポップが韓国を席巻していた時期。ブームに乗っかる形で「운전만해(運転だけして)」をリリースしたのですが、大きなヒットは2021年まで待たねばなりませんでした……。車のモチーフを持ってくる感じもシティポップっぽくて良いんですけどね。そもそもファンダムの規模が小さいと良い曲でもあんまり伸びないってことなのか……(様々なグループを思い返しながら)。

 

Rollin大ヒット

www.youtube.com

ディスコグラフィとしての時系列は一旦度外視、2021年2月24日に上記の動画がYouTubeにアップされました。Brave Girlsによる「Rollin’」のパフォーマンス、軍人達の雄々しい歓声と合唱、振りコピ、土埃が立つほどのモッシュ(?)の映像、「韓国軍チャート1位」「北と戦争になってもこれ流しといたら勝てそう」「兵役に行った時励ましになった」というリアル兵役経験韓国男性のコメントと情報量過多でインパクト抜群なこの動画がたちまち反響を呼び、上記プロフィール紹介で書いたようなバイラルヒットに繋がりました。今見てもおもろいな……。動画がアップされた数日後にはグループ解散の予定で、宿舎を引き払う準備をしていたというから不思議というか幸運というか……すごい話です。

 

Summer Queen(2021)

「Rollin’」大ヒット、音楽番組や学祭にも次々に呼ばれるようになったブブゴルは同年8月に新ミニアルバム『Summer Queen』をリリース。同事務所のボーイズグループDKBからE-CHANをfeat.した「Pool Party」、NJS風の「나 혼자 여름 (Summer by myself)」などなど全体的にレイドバックした雰囲気が特徴のミニアルバムです。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

치맛바람 (Chi Mat Ba Ram)

www.youtube.com

「Rollin’」New versionを彷彿とさせるサマーチューン「치맛바람 (Chi Mat Ba Ram)」。タイトルを逐語訳すると「スカートの風」となりますが、これは韓国の慣用句で「女性の大胆な行動」「女性が主体となって起こされる社会運動」などを意味するそうで、曲中での使われ方を見るに前者の意味合いで使われているようです。歴代で最も予算がありそうなMVはとてつもなく景気が良くて見てて元気が出ます。

 

After ‘We Ride’(2021)

「Rollin’」の大ヒット、「치맛바람 (Chi Mat Ba Ram)」での活動の後矢継ぎ早にリリースしたミニアルバム『After 'We Ride’』。前作収録曲のRemixと後述の新曲「술버릇 (운전만 해 그후)」の全5曲収録。

 

술버릇 (운전만 해 그후)

www.youtube.com

タイトルは「酒癖(運転だけして、その後)」。「We Ride」で歌われた相手とのその後を、実際にその曲が出た後のメンバーの心境やアイドルという職業に対する想い、メンバー同士の関係性と重ねながら描くシティポップ楽曲。マジで泣ける。

 

THANK YOU(2022)

2022年、ガールズグループコンペティション番組『QUEENDOM2』出演間近のタイミングでリリースされたミニアルバム『THANK YOU』。流石にバズから3枚目のリリースともなると当時流行っていたディスコ調のノリを取り入れた楽曲などが収録されるようになり、こんなんも出来るんや……!と楽しませてくれる1枚です。

 

Thank You

www.youtube.com

グルーヴィーで中毒性のあるディスコ・ファンク「Thank You」。タイトル通り今までの一連の過程を振り返ってファンに感謝を伝える内容の歌詞がとにかく沁みる……。VIVIZ「BOP BOP!」が好きな人は絶対好きな曲。

 

Goodbye(2023)

www.youtube.com

Braveエンターテイメントとの契約満了に伴ってリリースされたシングル「Goodbye」。4人体制での活動を振り返るオフショット詰め合わせMVも感動的。空中分解してしまうグループも少なくない中、こうして綺麗な形で活動の幕を下ろしてくれるグループには本当に「良かったね……(´;ω;`)」と思うばかりです。

 

One More Time(2023)

www.youtube.com

ワーナー移籍後1発目のシングルはDaft Punkを思わせるタイトルとロゴデザインでフレンチハウス来るか……!?と勝手に思ってましたが蓋を開けてみると今までのパーッとした景気の良さからは離れて成熟した大人の女性像を演出。リック・ジェームズの『Give To Me Baby』をサンプリングしており、そのあたりもワーナー資本だからこその試みだと言えます。geniusを参照するとワーナー系の海外プロデューサー陣による作曲らしいですが、ここまで以前のリリース曲と付かず離れずの良い感じのテイストで仕上がるのが凄い&渋くて良い! 収録曲「Lemonade」は軽快なソウル・ファンクテイストでこちらも夏モード。

 

www.youtube.com

 

 

 

ここまで、Brave Girlsの活動を振り返ってきました。メンバーの入れ替えを経つつ同じ名前で10年以上活動した後に事務所移籍、今なお活動している非常に稀有なグループであるということはまず強調せねばなりません。勇敢な兄弟プロデュースによる大衆ウケするキャッチーな曲から、「Rollin'」大ヒット以降はその持ち味やイメージを保ちつつ徐々に今風のシティポップやディスコファンクを取り入れた楽曲をリリースするようになった変化もかなり時代の変化に敏感で人気を一過性のものにしないという意思を感じました。

ということで特集シリーズ「Kultural studies」ブブゴル編で御座いました! 次回もお楽しみに~。

 

 

参考資料

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

20230729/K-POP定期便(7月カムバックアーティスト特集)

皆様ごきげんよう。鰻食いたし土用の丑の日、食欲も財布の中身も無くて断念。外に出るだけで吹き出す汗。やっぱいいや、と断念して室内で聴くのは韓国産のポップミュージック。暑さで頭がおかしくなりそうな人も、元々頭がおかしい人もK-POPでチルアウトといきましょう。ということで「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今夜の1曲目はQueenz Eye「UN-NORMAL」です。

 

www.youtube.com

 

今回は毎月恒例のカムバックアーティスト特集です。火気厳禁が今月聴いた新譜を紹介します。

最初に紹介したのはQueenz Eyeで「UN-NORMAL」。ド直球硬派R&B曲でカムバしてNewJeansやKISS OF LIFEがリードする楽曲派(?)の流れにフィットしています。狙ったにしろ偶然にしろ良い曲。

 

k-pop

XG - GRL GVNG

www.youtube.com

新進気鋭、破竹の勢いでファンダムを拡大するXGが来たる1stミニアルバムから「GRL GVNG」を先行リリース! 詳しい感想は以下記事にあるので是非。

 

kaki-genkin.hatenablog.com

 

SWAN - Twenty

www.youtube.com

PURPLE KISSのメインボーカル・スアンがソロデビュー! 吐息多めの独特のボーカルが映えるミドルテンポのファンク楽曲。MVに出てくるモダン建築マンション最近よく見る気がする……。

 

KISS OF LIFE - 쉿 (Shhh)

www.youtube.com

先行リリースを乱打しそのクオリティで界隈をざわつかせているKISS OF LIFEが満を持してデビュー。パッと見NewJeansフォロワーっぽい雰囲気ですが犯罪行為や性愛を扱う一連のMVの演出はむしろカウンター的と言えるでしょう(だからこそ賛否両論あると思いますが)。Good girls go to heaven, Bad girls go everywhere。

 

FIFTY FIFTY - Barbie Dreams (feat. Kaliii)

www.youtube.com

日本では8月公開予定の映画『Barbie』OSTのFIFTY FIFTYによる楽曲「Barbie Dreams (feat. Kaliii)」が公開。FIFTY FIFTYは今後の活動や権利関係を巡って事務所・プロデューサー・メンバーによる泥沼の争いに突入、この曲もMVが制作される予定だったのが取りやめになったとのことで、どうにか上手く着地してくれないかなと思います……。

 

NMIXX - Party O’Clock

www.youtube.com

先行リリースに引き続き爽やかな夏の2stepK-POP。ってMIXPOPはどこ行ったんじゃ!! スイッチせんかい!!

 

HYOLYN - 이게 사랑이지 뭐야(feat. Paul Blanco)

www.youtube.com

元SISTERヒョリンの新曲はラッパーPaul Brancoを招いた穏やかなサマーチューン。抜けるような青空を想起させる彼女の歌声とシブいPaul Brancoによるデュエット楽曲でMVも超ラブリー。

 

Sandara Park - FESTIVAL

www.youtube.com

元2NE1のダラがソロ名義でカムバック。ミニアルバムのリード曲「FESTIVAL」は良い意味でベテランだとは感じさせない軽やかで爽やかな曲調が夏の日差しを少し楽しくしてくれます。異様に豪華なMVのカメオ出演メンツも要チェック。

 

(G)I-DLE - I DO

www.youtube.com

ついに88risingとサインした(G)I-DLEは「LION」などで見せた壮大な世界観を再び展開。マーベル映画的な趣もある異能力ボーイミーツガールのストーリーと80sポップスの空気をふんだんに含んだ楽曲は今までの派手さこそないもののしみじみと良い……。

 

IVE - I WANT

www.youtube.com

STARSHIPペプシのタイアッププロジェクトからIVEが歌う「I WANT」が到着。モダンなアレンジを施されたファンクK-POP楽曲。ブレードランナーウォニョンなんなんだ……。

 

ICHILLIN’ - KICK-START

www.youtube.com

火気厳禁が注目している新人グループ・ICHILLIN’が自身2枚目となるミニアルバムをリリース。詳しい感想は以下記事&まだまだファンミーティングチケット買えますので是非。カムバ曲のコンセプトも迷走気味だしミニアルバム2枚出して日本公演って解散したバガブーとほとんど同じムーブなんで結構危ないというか、最後に出稼ぎしていなくなっちゃうのでは……?と勝手に思っております。

 

kaki-genkin.hatenablog.com

 

NewJeans - Super Shy

www.youtube.com

超新星NewJeansがEP「Get Up」をリリース! まあみんな色々言ってるしここで自分が感想書かんでもええやろ。誰も指摘してなさそうな「Get Up」はほぼSabrina Claudio「Favorite Part」、ということだけ主張しておきます。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

 

ILY:1 - MY COLOR

www.youtube.com

日本での地道な活動で徐々にその知名度を広げているILY:1がカムバック。新曲「MY COLOR」はGFIREND~IZ*ONEの流れを汲む清純ド直球アイドルソング。オシャレソングがメインストリームになったことでこういう曲がオルタナになるのが面白いですねー。

 

SATURDAY - 있을게(STAY)

www.youtube.com

シノクボドルの筆頭SATURDAYが約3年ぶりにカムバック…………そんなことよりハヌル脱退て…………。新大久保でほとんど毎日公演して稼いだ金はどこに行ったの? 事務所もどこに行ったの? カムバックしてて大丈夫なの? カムバティザーは結構センス良いの何? と、虚無感と疑念が山程襲ってきた訳ですが、こちらも楽曲自体はILY:1と同路線の若干懐かしい感じのK-POPアイドルソング。低予算MVあるあるの野外ロケ(デカいスタジオセット組めるのは大手だけ……)なのですが撮り方が上手くて可愛らしくて爽やかな雰囲気になってます。まあでもこっから再起をかけてるはずの曲がこの質感じゃあ心配になっちゃうな……とにかくハヌルが元気に過ごしていることを祈っています……。

 

OH MY GIRL - 여름이 들려 (Summer Comes)

www.youtube.com

2015年デビュー、ベテランガールズグループ・OH MY GIRLはジホ脱退後初のカムバック。ヒット作「NONSTOP」のテンションは活かしつつ、とはいえ「Bungee」の頃と比べるとグッとスタイリッシュさを増した8年目のサマーチューンです。

 

ITZY - None of My Business

 

 www.youtube.com

 

NMIXXの先輩、JYPのガールズグループitzyがカムバック(正規リリースは31日)。エモくて切ない感じのR&BベースK-POPで普通に良い曲です。カムバのリード曲どんなんなるんやろ……「Cheshire」の辛そう印象を吹っ切ってくるのかもっと大人っぽいコンセプトで来るのか気になります。

 

SOYOU - ALOHA (Feat. Bora)

www.youtube.com

元SISTARソユがカムバック。feat.に同グループメンバーのボラを迎えた軽快なサマーチューンです。ヒョリンもカムバしてるしすごい。

 

K-indie / K-R&B

sense bleu - Daydream (feat. Summer Soul)

www.youtube.com

インディーアーティスト・sense bleuのおそらく正規流通デビュー作。そんな感じなのでほぼ情報が無いのですがサンクラのアカウントは見つけました。Summer Soul客演の「Daydream」はブルーノ・マーズフォロワーっぽい感じのエロいR&B

 

soundcloud.com

 

7uly Seven & Soo-Yeony - BAD TRIP

www.youtube.com

今月のインスタグラムで知った枠。読み方は「ジュライセブン」。前述のsense bleuにも近いセクシーめ男性シンガー、そしてSoo-Yeonyとのコラボレーション。

 

hiko - to you

www.youtube.com

唯一無二のボーカルで聴く者を包み込むhikoがシングル「to you」をリリース! よりポップな作風に寄りながらも持ち味の声を活かしたコーラスワークは圧巻。

 

Crystal Tea - BAD KID

www.youtube.com

初期椎名林檎から強い影響を受けたCrystal Teaが新譜をリリース。今作もジャキジャキのギターとしゃがれ気味のボーカルで椎名林檎Y2Kポップパンクへのオマージュを捧げています。

 

XXNANA - Something on the B*TCH

www.youtube.com

Bbi-Ddack所属の新人ラッパー/シンガーXXNANAがEP「SUMMER PACKAGE」をリリース。タイトルに違わずリード曲「Something on the B*TCH」は開放的で心地良くかつセンシュアルな雰囲気の楽曲です。

 

IOAH - In Bed

www.youtube.com

読みはアイオア。めちゃくちゃ良いけどなんて言ったらいいのかわからん!!

 

K-hiphop

Beenzino - Travel Again (feat. Cautious Clay)

youtu.be

NewJeansの楽曲制作陣にも影響を与えている(?)超人気ラッパー・Beenzinoが久々にフルアルバムをリリース。夏の開放的な雰囲気を取り込んだTrapアルバムで、リード曲「Travel Again」はコロナ禍の落ち着き(終息ではない)によって再び遠くへの旅行が可能となった喜びと開放感をハネたフロウでラップした1曲です。

 

BLASÉ - Drop It (feat. LEE YOUNG JI)

www.youtube.com

コンスタントにリリースを続けるK-Drill界の筆頭ラッパーBLASEの新譜はなんとイヨンジとのコラボレーション! フットワーク的なノリも取り入れたDrillサウンドで今日もフロアをブチアゲていることでしょう。

 

Coa White - herb

www.youtube.com

もうこのブログの読者であれば知らない人はいない(ですよね)レーベルmine fieldからWYBHクルーの一員でもあるCoa WhiteがEPをリリース。寂寞とした情緒のあるトラックとSkinny BrownやASH ILANDに近いシンギンラップ調のフロウ、ですが訥々と言葉を重ねていくその様子はどこか硬派でもあり……。”エモ”に振り切らない感じが心地良い一枚。

 

Toru - Mercedes

www.youtube.com

apple musicのサジェストで知った枠。調べてもこの人自身の詳細な情報が出てこない……。K-HIPHOP的なオートチューン・シンギンラップにボルチモアクラブを取り入れ、思いっきり踊れる仕様に仕上げています。

 

Jhnovr - Trust Me(feat. ROH YUNHA)

www.youtube.com

WEDAPLUGG所属のJhnovr(ジュノバ)、曲調的にはファンクっぽいですし本人歌ってるので区分に迷いましたが彼はAP Alchemyにも参加しているのでK-HIPHOPの枠でご紹介。兄弟レーベルからノユナが客演。

 

Ash-B - LIT (feat. BOBBY)

www.youtube.com

Ash-Bはシングル「LIT (feat. BOBBY)」をリリース。今作もRAUDIと共にラチェットな雰囲気を展開。サイコー!! BOBBYのバース短くね?

 

Ambid Jack - Ugly junction (Feat. DSEL, RB NINE)

www.youtube.com

Mighty Lynx所属のAmbid Jackがアルバム『Freudian』をリリース! オールドスクール、ブーンバップの雰囲気を現代的にアップデートしたいなたい楽曲が12曲入ってます。同クルー所属のH3hyeon、RB Nine、Touch The Skyに加え今注目のDsel、超大御所ラッパーDeepflowが参加。オススメ。

 

NO:EL - 바보

www.youtube.com

度重なるスキャンダルで表舞台から姿を消していたNO:ELがアルバム『TRIPONOEL』でカムバック! タイトなラップするイメージでしたが今作は思いっきりエモラップ系に振り切っっています。

 

今月の火気pick : ODD EYE CIRCLE - AIR FORCE ONE

www.youtube.com

 

𝑺𝒕𝒆𝒑 𝒃𝒚 𝒔𝒕𝒆𝒑, 𝒃𝒐𝒚……

 

ODD EYE CIRCLE ex. LOONA / ODD EYE CIRCLEがカムバック!! 文字通りカムバックですよこれは。激アツ。

EPのリード曲「ODD EYE CIRCLE」は流行りのボルチモアのリズムを取り入れつつ、過去の楽曲で用いられていたfuture bassの要素、そしてhyperpopの雰囲気まで取り入れた意欲作。こんな良い曲あるかよ。

例によって収録曲の感想も書いてみます。

 

Je Ne Sais Quoi

www.youtube.com

直近のK-POPシーンで生まれつつある浮遊感のあるR&B~ファンクベースの楽曲の流行り(簡単に言えば5050のアレ)に近い雰囲気ですがビョンギとオアソの手によってちゃんと”オアソ”の味になっているというかやっぱりこの3人のボーカルの記名性の高さ、組み合わせの妙ってすごいんだなと思い知りました。あとこれクア「Deva-ju」の続編だよね。

 

 

 

Love Me Like

www.youtube.com

グルーヴィーなベースとカウベルのアクセントが小気味よい「Love Me Like」。前述「Je Ne Sais Quoi」でも触れましたがこの3人によるコーラスの甘さ、非現実的な質感がここでも活きています。

 

My Secret Playlist

www.youtube.com

個人的に一番”オアソ”を感じたのがこの「My Secret Playlist」。ボルチモア風味のリズムに「LOONATIC」を彷彿とさせるギターリフ、なによりここでも非現実的というかある意味でAI、ボーカロイド的な質感のコーラスが印象的に用いられています。突如入るフルートのパートも謎くて良い。

 

結局ボーカルの話しかしてませんが、とにかく良いので聴いてみてください。LOONAの他のメンバーの今後も気になる~~~。

 

 

本文中で触れられませんでしたがyoura、UNE、Shirt、Santa Paineなどなども新曲リリースしてます!! 本文末尾のプレイリストに全部入れているので要チェックです。

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

 

ということで、7月のカムバックアーティスト特集でした。当ブログでは紹介した全楽曲をまとめたプレイリストと、

 

 

 

 

最近2ヶ月の新譜をアルバム単位でまとめたプレイリストを公開しております。

 

 

 

 

 

是非通勤通学のお供にご活用ください。

 

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍、音源の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

執筆の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

 

20230722/Kultural studies(ICHILLIN'編)

皆さんごきげんよう。火気厳禁です。今年の夏はいかがお過ごしでしょうか。なんとなく気持ちも浮つくこの季節を更に暑くするフレッシュでチルなグループをご紹介。ということで「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は新人グループICHILLIN’特集です。

 

ICHILLIN’とは

ICHILLIN’(アイチリン)は2021年9月8日デビュー、KMエンターテインメント所属の7人組グループです。

グループ名である「ICHILLIN'」は夢やビジョンを意味する単語「AISLING」と休息、趣など様々な意味で使われる「CHILLIN'」を組み合わせた造語で、リスナーたちがICHILLIN'の音楽を聞きながら夢を見て「CHILLIN'」することを願うという意味が込められている。また、それぞれ異なる場所にいた私「I」が集まって7人のICHILLIN'になるといった意味も込められている(wikipediaより引用)。ファンダム名はWilling(ウィリング)で、「熱烈に(=willing)ICHILLIN'を愛するファン達」という意味が込められているそうです。活動一年足らずでソヒが脱退し一時は6人で活動を行いましたが、新たにジユンが加入して再度7人体制に戻りました。以下各種公式アカウントです。フォローだ!!

 

公式Twitterアカウント

twitter.com

 

メンバーTwitterアカウント

twitter.com

 

インスタ

www.instagram.com

 

tiktok

www.tiktok.com

 

youtube

www.youtube.com

 

メンバー紹介

さてこの辺で皆さんICHILLIN’のことをもっと知りたくなってきていることでしょう。つーことでメンバーの軽いプロフィール紹介にいきましょう(年齢順)。元Fantagio練習生が多いのは事務所の偉い人が元々Fantagioにいたとかそんなんなのでしょうか……。まあちょっと前からFantagioヤバそうだもんね

 

ジユン

2000年9月15日生まれ。『Girls Planet 999』に参加し、最終順位Kの12位で脱落の後にグループに加入。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

イジ

2000年11月8日生まれ。リーダー、メインダンサーを担当。元Fantagio所属。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

ジェキ

2001年11月16日生まれ。メインラッパー、リードダンサーを担当。元Fantagio所属。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

ジュニ

2002年5月24日生まれ。リードボーカル、サブラッパーを担当。元YG所属。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

チェリン

2003年3月31日生まれ。メインボーカルを担当。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

イェジュ

2004年9月1日生まれ。リードダンサーを担当。元Fantagio所属。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

チョウォン

2005年8月18日生まれ。メインダンサーを担当。元Fantagio所属。

 
 
 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

A post shared by ICHILLIN' (아이칠린) (@ichillin_km)

www.instagram.com

 

ディスコグラフィ

さてそんな魅力的なメンバーが集まったグループICHILLIN’、デビュー2年足らずにしてデジタルシングル4枚にEPが2枚と中々精力的に活動を行っている印象。と、いうことでそんなICHILLIN’の楽曲を紹介します。

 

GOT’YA

www.youtube.com

記念すべきデビュー曲「GOT’YA」はビヨンビヨンのシンセといいサビ前の「ガッチャ……」といいサビ入りで高くなるボーカルラインといいスタイリッシュなダンスといい何から何までサイコー。アニソン~アイドルソング的なハイテンション感と爽快感が声豚出身の火気厳禁に刺さりまくり。このベタな感じだけどガルクラには行ってない匙加減がたまらんですよね。クレジットを確認するとEnzo, Secret Weapon, Aaron.H, MOONiの4名がクレジットされていました。おそらく中心人物であろうEnzoの他の提供楽曲を見てみるとASTROやEXO、ENHYPENにLUN8と近年のボーイズグループへの提供がメインなよう。インスタアカウントは見つかりませんでした。

 

www.instagram.com

 

FRESH

www.youtube.com

2ndシングル「FRESH」はグルーヴィーなベースサウンドが楽しいファンク調楽曲。カフェ風スタジオでのワンカットMVも予算感の割にクオリティ高くて面白いです。作曲は前述のEnzo、Secret Weapon、MOONiにSophiya, Distractの2名が加わっています。SophiyaはJYPのグループへの楽曲提供、バックボーカルとして参加しているアーティスト。Distractも同様にGOT7やTWICEなどの楽曲製作に参加しているようです。

 

www.instagram.com

 

꼭꼭 숨어라 (Play Hide & seek)

www.youtube.com

初のEPのリード曲「꼭꼭 숨어라 (Play Hide & seek)」はいわゆるK-POPパステルカラーっぽい雰囲気を全面に打ち出した逆に今珍しいテイストの楽曲。何が起きたのかと思えば今までの楽曲の作曲陣が一掃されJellyMoltと쥬피 (Juffie)の2名になっていました。調べてみましたが両者共に目立った実績は無さそうな……。何故プロデューサー変えたのかって多分依頼する費用の問題だと思いますが。ココスモラプロデューサー陣の他の提供楽曲は以下リンクから見れます。

 

JellyMolt Lyrics, Songs, and Albums | Genius

쥬피 (Juffie) Lyrics, Songs, and Albums | Genius

 

La Luna

www.youtube.com

同EP収録の「La Luna」はWeekend風シンセポップ~シティポップの折衷アイドルソングといった雰囲気。力強いボーカルラインとピタッと揃ったダンスによって疾走感がより感じられるクールな1曲です。作曲はfromis_9「LOVE BOMB」「FUN!」、イェナ「Make U Smile」、OH MY GIRL「Closer」、ユジョン「Tip Tip Toes」など名だたる楽曲の制作に参加しているAVENUE 52!! に加えGFIREND「MAGO」(まんまやん)、fromis_9「Feel Good」「WE GO」、そして「Hare Hare」などTWICEの日本語楽曲の制作に携わったJJeanの2名。絶対こっちをリード曲にした方がよかったやろ……。

 

Draw(MY TIME)

www.youtube.com

N.E.R.D「Lemon」を彷彿とさせるミニマルなトラック、ですが玄人ウケが過ぎる感もあり……と思っていたら最近KISS OF LIFEが玄人ウケな曲出して話題になってるので完全に知名度/話題性負けしてます。悲しい。HIPHOPマナーを取り入れつつ素朴な可愛らしさもあるビートと爽やかなボーカルがなんとも可愛らしくて良い曲。メンバーのジェキとジュニが作詞に参加しているのも注目ポイントです。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

作曲はDevine Channel, 노는어린이 (Children Playing) & Amanda Mejia。Devine Channelと言えばLAを中心に活動する韓国系のプロデューサーチーム。当ブログの読者の皆様におかれましては豪華な客演陣を招いたアルバム『unorthodox』も記憶に新しいことと思いますが、その人達が入ったらそりゃこの仕上がりになるわなと今更ながら感動しております。

 

Alarm

www.youtube.com

MVサムネイルのインパクトの割に楽曲は普通……だしSTAYC「Beatiful Monstar」以降腐る程見るようになったダイナーをロケ地に使ってるのもなんとも中小事務所感が出てますね……。MVのウェイター衣装イジちゃんが可愛いのでなんでもいいんですが。作曲は강지원、페리の2名。강지원氏の提供楽曲見てみるとパポキのほぼ全ての楽曲に参加しててすごい。

 

강지원 (Kang Ji Won) Lyrics, Songs, and Albums | Genius

 

Siren

www.youtube.com

デジタルシングル「Siren」。今気付いたけど「Alarm」と「Siren」で対比?並列?させてるようです。楽曲はよくあるガルクラ系ハードEDM。この子たちのバチッとキメを作るダンスには合ってるのでパフォーマンス見ると結構カッコイイです。いやBilllieみたいにナムドルガチカバーダンス動画上げるんじゃダメなの……?とか言って調べたら公式からテミン「MOVE」「Advice」、MONSTA X「GAMBLER」のカバーが上がってました。失礼しました。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

もっと調べたらセブチとスキズのカバーも出てきました。いやでもこれあるなら新曲でわざわざガルクラやる意味とは……。コンスタントに新曲リリースして音楽番組出て話題作って、ってやり方なのは分かるが。Gen Neo、Amos Ang、유제혁 (You Jae Hyuk) 、변시원 (Byun Si Won)の4名。おそらく中心となったであろうGen Neoは自身名義での活動の他f(x)アンバーのソロ楽曲を多く手掛けているようです。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

公式YoutubeチャンネルでのMVの再生回数を比較すると「Play Hide & seek」が一番多い約103万回、次いで「Draw (MY TIME)」が約36万回。一番少ない「FRESH」が約8.5万回再生でした(いずれも執筆時点での再生数)。ココスモラ異常に多いのは何……?と思いつつ、最新曲「Siren」が1番古い「GOT’YA」より2万回少ない12.5万回程度の再生回数なのが地味に厳しいというかなんというか……。Youtube上のK-POPプラットフォーム1theKにもこのグループのMVが見られますが、ざっくり見る限り再生回数の傾向大体同じでした。

 

KICK-START

www.youtube.com

2ndミニアルバム『I'M ON IT!』から現時点での最新活動曲「KICK-START」。イェナ「SMARTPHONE」「Hate Rodrigo」系ポップパンク調K-POPでICHILLIN'の弾ける可愛らしさとの相性はバツグン。作曲はJYP系の人脈Selah、Charlotte Wilson、THE HUB 88によるもの。

 

MEME

www.youtube.com

カップリング曲「MEME」。イントロのメロディやボーカルこそキャッチーで可愛らしい感じですがビートを支える金属的なキックや爆音のベースからはhyperpopの雰囲気を感じます。作曲はRang (랑)と베르사최 (VERSACHOI)。VERSACHOI氏はStray Kidsの楽曲に度々参加しているようで、「KICK-START」含め今作はJYP PUBLISHING委託案件なのかと勝手に推測しております。タイで撮影されたMVは観光公社がスポンサーについていそうな感じがしますがどうなんでしょうか。

 

おまけ

先にもカバーダンスの話を少ししましたが、ココスモラ期に1theKから出たカバーダンスメドレー動画を紹介させてください。曲目はGOT the beat「Step Back」、LISA「MONEY」、NCT Dream「Hello Future」など。

 

 www.youtube.com

 

 

AR除去生歌パフォーマンス動画。割りと可愛らしい雰囲気の曲が多いので微妙に分かりづらいですがダンスしながらこれだけ歌えるのやっぱ凄いっす。あと衣装が良い。

www.youtube.com

 

告知&おわりに

さて、ここまでICHILLIN’の来歴と楽曲を見てきました。各楽曲の作曲陣をつぶさに見ていくと迷走している感もありますが、ここ最近の洗練されたK-POP楽曲が食傷気味な皆様には逆にこのベタな雰囲気が刺さったことでしょう。そんなICHILLIN’の楽曲がなんと!! 日本で聴けます!!! 8/18(金)、東京・王子のつつじホールにてファンミーティング開催!!! そして昼夜2部制!!! ライブではなくファンミーティングとは言え持ち曲全部で10曲なので全部聴けると思います!!! チケットは以下のリンクから!!!

 

www.juse-t.jp

 

チェキやサイン会などの特典会参加券も事前にオンラインで買う仕組みなようです。当日素で行って特典会参加出来ない可能性もありますのでお買い忘れのなきよう。チェキとサイン会がラインナップしております。

 

www.juse-t.jp

 

え~ちょっと行ってみたいけど東京だけか~とお思いのアナタ!! 東京公演の翌日8/19(土)に大阪でもファンミーティング開催されます!! もう一度言うチケットは以下のリンクから!!!

 

www.juse-t.jp

 

チケット取りましたか? 取ったな? そしたら応援法を覚えるんだ!!(FRESHだけないっぽい)

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

音番の映像見てるとようやっと応援法の声聞こえるようになってきたな~と思いますがとはいえまだ新人グループ。フィジカルのリリースも2枚のみ。今後の活動が心配ではあるわけです。と、いうか聞いたことない事務所のアイドルが日本でイベント打つ時点で”そういうこと”なのですよ。皆さんバガブーを覚えていますか? ルナソラは? セロデイってご存知ない? もう二度とああいうことになるグループを見たくないので少しでも興味を持った方は是非チケットを取って生でパフォーマンスを見ましょう。バガブーとルナソラとセロデイ知らない人は帰ってください。

と、いうことでICHILLIN’特集でした。ファンミーティングの会場で会おう!!

 

 

 

 

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)

 

 

20230715/旧譜digレポート(MOMOLAND編)

皆様アンニョン。解散済みグループ特集「旧譜digレポート」シリーズ第5弾! 今回はジュイがQUEENDOM PUZZLE出演で再度注目を集める(?)MOMOLAND特集です。下に目次置いたので時間が無い人は読みたいところから読んでください。

 

MOMOLANDについて

2016年デビュー、Mnetのサバイバル番組『MOMOLANDを探して』で選抜されたガールズグループ。デビュー当初は7人組でしたが2017年のテハ加入、2019年のヨヌとテハの脱退、2020年デイジーの暴露と事務所の協議などあり最終的には6人で活動していました。所属事務所はダブルキックカンパニー(現MLDエンターテインメント)。K-POPでダブルキックというとやはり二段横蹴り(イダンヨプチャギ)の名前が浮かびますが、どうやら彼らが立ち上げた個人事務所ということではなく「Girl’s Day」マネージャーだったイ・ヒョンジンによって設立された芸能プロダクション(wikiより引用)だそう。ですがまったく関係がないというわけではなく、いくつかのMOMOLANDの楽曲制作に彼らが参加しています。作曲に関しては先述のオーディション番組に参加していた新沙洞の虎(シンサドンホレンイ)の功績が大きく、彼が手掛けた「BAAM」「BBoom BBoom」はどちらもMVの再生回数は億超え。韓国国内のみならず世界中から熱い注目を浴びました。2023年1月の契約満了に伴いグループも事実上の解散。元メンバーのヨヌが女優業を行っている他、ジュイはアイドルラッパーのサバイバル番組『2番目の世界』、ガールズグループ再編成サバイバル番組『QUEENDOM PUZZLE』に立て続けに出演しています。

 

ディスコグラフィ

早速そんなMOMOLANDのディスコグラフィを振り返っていきましょう。

 

1st Mini Album - Welcome to MOMOLAND

짠쿵쾅 (JJan! Koong! Kwang!)

www.youtube.com

2016年リリースのデビュー曲。二段横蹴り先生によるいわゆる~なK-POPアイドルソングです。タイトル「짠쿵쾅 (JJan! Koong! Kwang!)」は鼓動を表すオノマトペだそう。MVの色彩感覚といい謎タイトルといい2016年当時のK-POP感満載で良いですね~。

 

Uh-Gi-Yeo-Cha

www.youtube.com

こちらも謎タイトル! TWICE「Heart Shaker」などを彷彿とさせるリズム感で甘酸っぱい恋心を歌ってます。もう今後絶対にK-POPで聴けないタイプの曲調で最高。今後あるとしたらロケパンだと思います。頑張れ!(?)

 

Welcome to MOMOLAND

www.youtube.com

これも上2曲とそんなに変わらない雰囲気のアイドルソングですが、モモランドというグループ名にかかったアルバム1曲目に相応しい冒頭のアナウンスから、アトラクションの音などを色々取り入れていてとにかく楽しいです。

 

1st Single - 어마어마해 (Wonderful Love)

어마어마해 (Wonderful Love)

www.youtube.com

2017年4月リリース、初のカムバック楽曲「어마어마해 (Wonderful Love)」。デビュー曲から引き続き二段横蹴りプロデュースのK-POPアイドルソング。EDM ver.も出ています。これが「BBoom BBoom」「BAAM」に繋がる伏線だったのか……? というかEDM調が流行ってたのかな。

 

www.youtube.com

 

2nd Mini Album - Freeze!

Freeze!

www.youtube.com

2017年リリース、2ndミニアルバムタイトルトラック「Freeze!」は前述の「Welcome to MOMOLAND」の雰囲気を引き継いだオルゴール風のメロディが可愛らしい1曲。このMVみんなビジュめっちゃ良いな……!! シュッとした男子が出てくる演出もちょっと時代を感じますね。

 

Orgel

www.youtube.com

こちらもオルゴール風サウンドが用いられている「Orgel」。EDM風のビルドアップからブレイクビーツへと展開するサビの疾走感がアニメ~アイドルソング感もあり気に入ってます。

 

3rd Mini Album - GREAT!

뿜뿜 (BBoom BBoom)

www.youtube.com

2018年リリース、一世を風靡した「BBoom BBoom」! 火気厳禁は2018年末にK-POPにハマったのですが、その頃YouTubeK-POPのMV見てるとサジェストでMOMOLANDのこの曲が出まくった思い出があります。チープと言ってしまえばチープなメロディのコミカルさとキャッチーなダンス、原色バキバキなMVとなんだかんだめっちゃ良いメンバーのビジュ……これを一発屋と切って捨てる訳にはいきません。無駄にハードなTrapサウンドのラップパート、ラスサビ前ヨヌの超絶セクシーキリングパートなど結構色んなネタが仕込んであるのも面白いポイント。

EXIDジョンファとヘリンのユニット曲「Are you hungry?」にめっちゃ似てるんだけどどっちも新沙洞の虎ワークスなのでまあ……(そもそもこれロシアかどっかの曲のパクリと言われてるし……)。

 

www.youtube.com

 

Curious

 www.youtube.com

 

なんだかんだ言ってメンバーの声自体が物凄く魅力的であることを再確認させてくれるミドルテンポバラード「Curious」。リム主体のサビも当時の公園少女とかLOONAあたりの玄人ウケK-POP感がありたまらんです。

 

Same Same

www.youtube.com

Same Sameと言えばSTAYC、という常識をぶち破る超絶名曲「Same Same」。エレクトロポップをベースとした楽曲で、キラキラのメロディと柔らかいメンバーの声質の相性がとにかく抜群。こんなんSped UpとかTikTokでバズりそうじゃんね。こんな良い曲なのに画質ガビガビの動画しか上がってないのなんやねん……。

 

4th Mini Album - Fun to The World

BAAM

www.youtube.com

プムプムから続けざまにモモレンが世に送り出したパーティーチューン「BAAM」! パワーシンセとサックスのフレーズがクセになるダンス・ポップ楽曲です。MVでは世界各国の伝統衣装や歴史上の人物(?)を模した衣装を纏いつつ世界中を席巻する彼女たちの様子を描いています。毎回言ってますけどヨヌがさあ……イエップダ……。

 

Veryvery

www.youtube.com

これめっちゃ聴いてた~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!! バッキングギターとスイートなシンセ、コシのあるリズム隊がグルーヴィーなディスコ風味の楽曲。冒頭のポップとしか言いようのないSEとナンシーの声の甘さがたまりません。

 

5th Mini Album - Show Me

I’m So Hot

www.youtube.com

上記2作のヒットを受け完全にTikTok特化路線へ移行した「I’m So Hot」は2019年3月リリース、こちらも新沙洞の虎がプロデュースしています。印象的なサックスのフレーズと縦画角対応のダンス、これこれェ~~!!! でもK-POPTikTokチャレンジ文化が根付くのってアムノレ(2020年1月)以降だからやっぱちょっと早かったんだな……。あとボブのヨヌ。

 

Light Up

www.youtube.com

NJS~シティポップ風味の「Light Up」、相当良い。

 

2nd Single - Thumbs Up

www.youtube.com

6人体制になってから初のカムバック、2019年末リリースの「Thumbs up」はモモランド流のコミカルさとitzyあたりから始まったセフルコンフィデンスを融合させたアップテンポナンバー。こちらは新沙洞の虎でなく二段横蹴りによる作曲ですがここまで来ると手癖でやってる感も……。

 

Special Album - Starry Night

Starry Night

www.youtube.com

2020年6月リリース「Starry Night」。タイトル曲だけズラッと並べるとかなり異質なシティポップ楽曲で、2019年~のシティポップブームを思い出しました。YUKIKA「NEON」、Yubin「都市女子」の流れを組み、デビューから4年目、そして一部メンバー脱退のタイミングでイメチェンを図ったのかなと今にして思いますが結果どうだったのかは次の曲をご確認ください。

 

3rd Single - Ready Or Not

www.youtube.com

2020年11月リリース、「Ready Or Not」。やっぱモモレンはこれなのよ~~~!なパーティーチューンです。サックス風サウンドも健在。メンバー脱退に伴ってラップパートが無くなったのが寂しいですが、一度逸れたこのバブルガムソング路線に戻る判断は賢明だったと言えるでしょう。

 

3rd Digital Single - Wrap Me in Plastic

www.youtube.com

2021年2月リリースの「Wrap Me in Plastic」はDJ・プロデューサーのCHROMANCEによる同名曲のカバー。プロデューサー本人もMVにカメオ出演しております(仮面被ってるし本人かどうか怪しいが)。この「Wrap Me in Plastic」はTikTok経由でバイラルヒットした楽曲だそうで、もはやバズを狙いに行くのではなくバズに乗っかる戦法を取り出したか……とリリース当時驚いたのを覚えています。あとなんか歌詞がエロい。

 

4th Single - Yummy Yummy Love

www.youtube.com

2022年1月、事実上の最終リリースとなった「Yummy Yummy Love」。ドミニカのアーティスト、ナティ・ナターシャとのコラボ楽曲で、今までのポップド直球な作風ともまた違ったディスコっぽい曲調が新機軸でした。「BBoom BBoom」でのグローバルヒットからラテンアメリカ市場にターゲットを絞るというおそらくK-POP市場初めての試みも面白いな~と思いますし、同事務所の後輩ガールズグループLapillusにはアジア(フィリピン)とラテンアメリカ(アルゼンチン)にルーツを持つメンバーがいたりとそちら方面へのプロモーションは今後も続けていくようです。

 

おわりに

旧譜digレポートMOMOLAND編でした。

なんだかんだ良い曲多いしこの年代のK-POPグループって活動曲のテイストがそんなに変わらないから過去作から現在まで通しで聴きやすいですね。そうした点から考えると今はビジュアルイメージでグループを印象付ける手法が一般的になっているような……。個人的には、K-POPハマりたての時期にモモレンの中毒性の強い楽曲に出会ってたからK-POPによりのめり込んだところもあるような気がして感慨深かったです。あと火気厳禁の推しは勿論ヨヌです。

それではまた次回。

 

 

参考資料

 

ブログ記事の感想は火気厳禁のTwitterのDMやリプライ、以下リンクからの投げ銭で受け付けております!! 告知ツイートへのいいねRTも忘れずにして頂けると嬉しいです!!

※頂いた投げ銭は書籍等資料の購入、トレカ飯活動に充てられます。あなたの支援で記事やツイートのクオリティが上がる!

ほしいものリストからの支援も大歓迎です!!

お仕事の依頼はこちらから→ RadicalChocolatier☆gmail.com(☆を@に変えてください)