皆様アンニョン。解散済みグループ特集「旧譜digレポート」シリーズ第5弾、gugudan特集をお届けします。軽い気持ちでキムセジョンさんのファンミーティングのチケットを取ったのですが、流石に予習しないとマズいだろうということでソロ作と共にグループ活動時代の曲聴いたら物凄く良かったので感想をまとめました。
gugudanとは
2016年にJellyfishエンタからデビューの9人組ガールズグループ(のちに8人に)。グループ名のgugudanは「9つの魅力を持った9人の少女たちが集まった劇団」という意味で「9×9」、すなわち「九九段(クグダン)」に由来しているらしいです(wiki情報)。グループのロゴのデザインで「g」が「9」になっているのが可愛い。デビュー年を見るとBLACKPINKや宇宙少女と同じなのでいわゆる第3世代ですね。
さてここからは、時系列を追って彼女たちのディスコグラフィを振り返っていきます。
Act.1 The Little Marmaid
2016年5月に1stミニアルバム「Act.1 The Little Mermaid」をリリースしてデビュー。劇団をテーマにしているグループなだけあってアルバムごとに演劇・物語がコンセプトとして採用されているのですが、デビュー作はタイトル通り「人魚姫」が元ネタになっています。
Wonderland
デビュー曲「Wonderland」はまだギリギリ垢抜けてない時代感のあるK-POP、だがそれがいい。冒頭の人魚姫的なポージングやサビのV字→逆V字のフォーメーションなど、この真上からのアングルで映える振り付けって当時流行ってたんですかね?おまごるもこういうのやってたと何で読んだ気がする。水中の楽園を思わせるMVのセットも美しいです。
Act.2 Narcissus
2017年2月に2ndミニアルバム「Act.2 Narcissus」をリリース。アルバムタイトルはギリシャ神話のナルキッソスから。My god, love it……。
A Girl Like Me
いやこの曲むっちゃくちゃ良い!! まずMVが可愛い。謎にFuture Funkみのあるブラウン管とミロのヴィーナスが融合したオブジェ、マグリット、セジョンの腰掛ける巨大コンパクトなどセットのセンスが抜群。全員でのダンスシーンと個人カットのカラーパレットが違うのが気になりますがそれを補って余りある可愛さ。
曲自体もなんか変で良いんですよ。ミナ、ヘヨンの「おって? おー♪」が可愛いしその後のナヨン、ソイのソウルフルなボーカルのギャップがたまらんです。こういう歌い上げ系ボーカル最近のK-POPであんまいない気がする。
同ミニアルバム収録の「Hate」「Street」も好きでした。
gugudan 5959 - ICE CHU
2017年7月にヘヨンとミナによるユニット「gugudan 5959(おぐおぐ)」がデビュー。ユニット名は韓国語の数字の発音と、可愛がる時の「よしよし〜」みたいな意味の「오구오구」から来ているそう。そんな彼女たちの楽曲「ICE CHU」はファンク風味のサマーチューン。MVでは2人のやんちゃな様子が披露されています。アイス踏み潰すなよ……笑
Act.3 Chococo Factory
2017年11月、グループ3回目のカムバックはなんと「チャーリーとチョコレート工場」が着想源。フィジカルがむ~~ちゃくちゃ可愛いんだけどもう絶対国内で新品買えないよなあこれ。ブックオフとか駿河屋でのK-POP旧譜dig活動の時見かけたら絶対買います。
Chococo
活動曲「Chococo」は爽やかで甘い名作アイドルソング! 「チョコココ~」のフレーズや軽快なギターリフが中毒性高&めちゃ楽しい。甘い恋心をチョコレートに例えた歌詞はNewJeans「Cookie」の先駆けとも言えます。時折悪夢的なシーンが挟まるMVはやはりティム・バートンの影響でしょうか。揃いの衣装と工場のセットはどことなくRed Velvet「Dumb Dumb」を思わせますが時期も離れてるし偶然の一致っぽい。振り付けも可愛いし何よりこの時期のタンバルモリミミがノムキヨ……。
気になって調べたらELRISの「Pow Pow」も2017年リリースでした。この時期こういう曲調流行ってたのかな?
Act.4 Cait Sith
2018年2月に「Cait Sith」をリリース。アルバムタイトルはアイルランドに伝わる猫の妖精「ケットシー」の伝承から。リード曲が「The Boots」なので「長靴をはいた猫」が元ネタでしょうか。
The Boots
ヴィジュアルこそ軍服風ルックであったり黒基調の強めな雰囲気ですが当時のガールクラッシュ(BLACKPINK、CLC)というよりはEXID系のカッコいいお姉さん+ハイクオリティ歌唱、といった仕上がり。輝くブーツを履いてあなたを導く、といった歌詞に滲み出る自信と余裕がクールです。2番サビ前ミミパートヤバい。gugudanってもしかしてめちゃくちゃ良いグループなのでは……
当時のKCON JAPANの映像見ると歓声凄いしやっぱ人気あったんだなあ~! いいなあ生でgugudan見たいよ俺も……。どうでもいいですがヨドルのベロア生地の衣装が好き。
ミニアルバム収録の「Lovesick」は彼女たちの優しい歌声が聴けるミドルテンポバラード。初恋を描いた甘酸っぱい歌詞、椅子を使ったパフォーマンスも印象的です。
gugudan SEMINA - Semina
2018年7月、おぐおぐに続くユニット「SEMINA」がデビュー。セジョン、ミナ、ナヨンによる3人ユニットで、オーセンティックなファンクの楽曲含めほぼティティソですが圧倒的な歌唱力で持ってかれます。MVのサーフィンのついでに素手で魚獲ってくる演出なんなんだよ笑。
同シングル収録の「Ruby Heart」も同路線ながらやっぱりめちゃくちゃ良いので是非聴いてみてください。
Act.5 New Action
2018年11月に5枚目のミニアルバム「Act.5 New Action」がリリース。この前後でセジョンのソロ作がリリースされてたりはしますが、グループ全体としての活動はその後2年間無し。2020年末にグループ解散が発表されました。
Not That Type
そんな最後の活動曲「Not That Type」はなんとレゲトン!!!!! なんとLESSERAFIM「ANTIFRAGILE」に先駆けること2年前にレゲトンをやっていたグループがgugudanなのです!!!! 実際はムーンバートンとの折衷のような感じですが、当時からシーンの中核にあったガールクラッシュコンセプトをうまく昇華したダンストラックになっています。「Not That Type ANTIFRAGILE」でTwitter検索すると7,8件のツイートしか出てこないのでこれ知ってると通ぶれます。多分。
Be Myself
曲が良過ぎる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 1音符目から分かる、これみんな好きなやつですやん!!!!!!!!!!!! MAMAMOOなどにも楽曲提供しているInner ChildとPUFFによる超絶良いK-POPアイドルR&B楽曲。サビのサックス、ピアノ、ギター……とにかくメロの哀愁が凄い。これ聴かなきゃ嘘です。
ということで、gugudanのディスコグラフィを振り返ってみました。火気厳禁の推しはセジョンとミミです。デビューから最終作まで結構間を開けず安定的に活動していたみたいなのになんで2年放置からの解散……、コロナ禍関係なさそうなありそうな……。
当時の来日公演のレポブログとか読むと箱がクラブチッタだったりしてなんというかコロナ前のK-POPガールズグループの現場の雰囲気が伝わってきて面白いですね。火気厳禁は2019年の年末(だったと思う)新宿BLAZEでWeki Mekiを見ましたが、あれもギリコロナ前だからこそあの距離で見れたんだろうな……と思ってます。
あともうこんだけ良い曲あんのに新曲作って活動する必要あるんか?とちょっと思ってしまうんですよね。カバーステージってなんだかんだ機会限られてるしバラエティのイントロクイズ→カバー、の流れでこの辺の曲出て来ないと思うし……。まあ大衆文化(消費文化)ってそんなもんなんでしょうけど。
はい。今回紹介した楽曲含めこれまでのgugudanの楽曲をまとめたプレイリストを作りました!是非活用してください。
それではまた次回。
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