火気厳禁のハングル畑でつかまえて

火気厳禁のハングル畑でつかまえて

半地下のオタクがK-POPを語るブログ

20200227/K-POP定期便(2月カムバアーティスト特集)

逃げる2月の背中を追いつつ、Bluetoothイヤホンから流れるのは相変わらずK-POP。「自由からの逃走」、蛸壺化の止め処無い進行、自ら井に飛び込んだ蛙、マスクを買わずに公演チケットを買い続ける火気厳禁がお届けする、本邦唯一の声豚によるK-POPキュレーションメディア a.k.a 「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」。Jumping the b"l"oom。今夜の1曲目は、箒よりいささか大きなモノを飛び越えてそのファンド厶との相思相愛関係を示したIZ*ONEの新曲「FIESTA」です。

 

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「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、気付いたら夜電波クロニクルが復活していて非常に嬉しい火気厳禁がお届けしております。毎月恒例カムバックアーティスト特集ですが、今回は稀に見るカムバ大激戦のためかなりのボリュームになってますよ! 気合い入れて書いてますので是非是非最後まで読んで頂ければ嬉しいです。

大人気の新人グループEVERGLOWはブレずに今回もゴリゴリのEDMサウンドの新曲「DUN DUN」でカムバ。こういう系を聞くとこういう系を思い出してしまう……。サウンドといいセンターのワン・イーレンさんの(他のメンバーもですが)「ザ・アジアンビューティー」みたいな感じのルックスといい、総合的なイメージ戦略としては欧米市場向け、オリエンタリズム(トライバル感?)マシ、といった印象。事務所が中華系なのもあるのかな? この曲が収録されてるミニアルバムもまとまりがよくてオススメです。

欧米ウケ/アジアウケの違いは音楽性だけでなくイメージ戦略の違いもあるとは思いつつ、SMを筆頭に行われてきたローカライズ戦略が今K-POPというジャンル自体の成熟やサブスクなどなどの効果で逆にあんまり意味がなくなっているのでは?とも少し思ったり。

MVに関してだけ言うと凍土が出てきたりヴィジュアルイメージは前回と目先変えてきたな、とは思いつつ、でもどっかで見たことあるような画面作りがちょいちょい散見されるのがなんともなあ……(特にCGバックのシーン)と言ったところ。まあこういうのはシミュラークルの生産によって駆動しているので(ボードリヤール)致し方ないのかなとは思いつつ、それでも新人の中ではかなりの人気グループなだけにちょっと惜しいかなと思います。

 

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C9エンターテインメントの新人グループcignatureは「Nun Nu Nan Na」でデビュー。NATUREなんかもそうですが、楽曲自体はガールクラッシュ系でよく用いられる感じの音だけど歌詞やイメージは可愛らしくポップ、というこの流行の中でのガールクラッシュ概念の解釈の幅?みたいなものが多少出てきたかなと思います。サビのところのスタイリングをちゃんと見たいのに引きの画しかかないのが残念だなー……。まあ音楽番組とかビハインドムービーで見れたりするんだろうけど(書いてる時点での話)。メンバーのジウォンがニッコニコしててプロミのジホンぽいなーと思いました。

 

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対してベテラングループGFRIENDは事務所がBig Hit傘下になってから1発目のカムバ。MVの感じとかが今まで見たことがない感じでちょっと驚きました(単純に歴が浅いのもありますが)。

 

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声優オタクとしてはこの曲調で真っ先に思い浮かんだのがClariSの「コネクト」でした(笑)。ヨチンの楽曲的方向性はJ-POPNESSというか、日本のリスナーに耳馴染みが良いテイストが導入されていることが特徴ですが、この曲もその例に漏れず、爽やかさとシリアスさの塩梅が良い曲だと思います。

 

LOONA(今月の少女)は「So What」でカムバック。正直に申し上げるとソロや派生ユニットが多くて(LOONAVERSEを標榜してるらしい)どこから手をつけていいのか、と戸惑っていたLOONAさんなのですが、なんとなく持っていた清楚系なイメージをぶっ壊すガールクラッシュでびっくりしました。

 

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こちらも欧米市場で人気のあるグループ。それこそ「Butterfly」のMVでメンバーと同じくらいの割合で欧米系の方が映っていることからも分かる通り明確に意識してるんかなと思います(あとMVの字幕設定で英語がついてるかどうかでも分かる)。KCON LAのステージも凄い盛り上がってましたし。んで、そんなグループが路線変更してカムバックと。「So What!?」っていう力強いフレーズはもう持っていたイメージと真逆だし(個人的には好きだけど)、ますます掴み所のないグループじゃん……と思っていたところ、どうやら事務所のゴタゴタでプロデューサー陣がほぼ総とっかえの憂き目に遭われたと……。Spotifyに音源無いやんけなんなん?と思ったらそれも事務所関係のアレらしいっすわ……ますます手が出しずれぇ……。総とっかえの後任がSM系の布陣ということで、完成度に申し分無し、ちゃんとカッコいいんですけど、前までを知ってるだけになんというか腑に落ちない感はありますよね……。

 

エバグロに続きこちらもプデュ出演組Rocket Punch高橋朱里さんにバングが! 

 

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「BIM BAM BUM」ではムーンバートンジャンルで爽やか大人っぽい独特のコンセプトを披露したRocket Punchですが、今回はガールクラッシュ系に挑戦。

一作目に比べるとちょっと予算増えた?って感じのMVですが、やっぱり特筆すべきは贅沢な同ブランド使いのスタイリングじゃないかなと。ハイブランド着て歌って踊っちゃうのはやっぱりK-POPならではですよねー。あとポストペットベアブリックが一瞬映っててめちゃめちゃ懐かしい気持ちになりました。分かる人いるの……?

 

日本人所属グループとして話題になったCherry Bulletはメンバー7人体制になってカムバック。中小事務所のグループはメンバーの突然の脱退がホントに怖い……。

 

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そしてこちらもガールクラッシュへと路線変更。もう流石に言うことが無くなってきたかと思いきや、クラシック(ベートーヴェン)からのサンプリングだったりラテン調のミドルテンポを取り入れてたりと結構面白くて好きです。

 

そして今月のソロアーティスト枠はMAMAMOOのムンビョルのソロ作品!

 

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「Dark side of the moon」というアルバムタイトルは月の裏側を意味すると共に、ムンビョルの英語表記("moon"byul)にかかっているのかなと。ムンビョルさんのソロというとスルギとのコラボ曲のイメージを持っていたのですが、この曲では二面性というテーマを表しつつ、特に1番ではフロウっぽい節回しなどがちょっと見られて面白いです。MAMAMOOではラップ担当ですからね。

 

そ~~~~~~~~~~~~~~~~~して冒頭触れましたが待ちに待ったIZ*ONEちゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!おめでとうありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

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いや顔!!!!!!!!!!推しの顔が良い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! この「SPACESHIP」を載せたのはお団子ヘアのユリが可愛いからです。あとダンスホール調の楽曲「AYAYAYA」も見るべき。こちらでは大人っぽセクシーIZ*ONEちゃんが見れます。

あのゴタゴタでどうなるかと思いましたが、なんとか戻ってきてこれを披露してくれるってもうね。もうもうもうって感じですよ。語彙力がゼロ。

MV最初見た時全カット画が強過ぎて脳みそ追いつかなかったんですが、よくよく見ていくと12人のソロカット、ダンスシーン、プラスアルファでメンバー同士の絡みなどなど、という構成を1曲の中に詰め込んでるからそりゃ脳みそ追いつかんわ。ソロカットのところはダンスシーンと同じスタジオセットを使いつつ、メンバーの顔にクローズアップしたり照明を落とすなどしていますし、特に冒頭のウォニョンパート、Cメロ→ラスサビに顕著ですがフレーミングの変化も含めとにかく「同じ画面が出てこない」「目を飽きさせない」という明確で強い意図を持って作られています。

そしてフルアルバムということで、ボリューム満点主要な栄養素全部入ってる。聴くフルコース。アルバム収録曲だと「PINK BLUSHER」がどうにも好きですね~~~! オタクなので、最初聴いた時めちゃめちゃ出来の良いキャラソンみたいな印象を受けました(褒めてます)。特にサビの「ねーまめ♡ねーまめ♡」とか、日本語ネイティブが聴くとやっぱり意味より言葉の響きとして歌詞が入ってくるんですが、このフレーズの響きと声と発音とがとにかくカワイイ。アルバム収録の「SO CURIOS」もこの系統なのですが、イェナのツインテが可愛過ぎて変な声出るのでリンクから見てください。

 

メンバーのユジョンが休養に入っていたweki mekiも完全体でカムバ!!!! ユジョンちゃんはインスタで元気な姿を見せてたのでそんなに心配しなくてもいいのかな?と思ってましたが復活してくれて良かった……😭 また日本来てね……。さてカムバックということでまずはティーザー画像が公開される訳ですが、

 

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ああああああ推しの髪色が!!!!!!!!!!!!!!!! 最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!昔の沢尻エリカみたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

楽曲「DAZLLE DAZZLE」はフレーズだけ見るとitzy「ICY」から続くキラキラ系イメージ、とはいえ中身はあくまで明るくポップにやるんだという姿勢が出てて、ウィキミキちゃんの新しいコンセプト「ガール・スピリット」が活きてます。

楽曲はトレンドのムーンバートンやHIPHOPを基調としつつ、華やかな音色がキラキラ感を演出しています。Aメロからサビにかけて音数が増えていく構成には、(G)I-DLE「LION」とはいかないまでも音響的な仕掛けも見られますね。

 

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そしてそして! 当ブログで扱った楽曲をまとめたプレイリストをSpotifyで公開しております! 是非ご活用くださいませ。

 

 

 

と、いうことで2月でした。激戦!!とはいえチャートを総合的に見てやっぱりBTSの新アルバムが強いのは間違いないっすねー。ナムドル全然分からんけどぱっと見ただけでもアルバムコンセプトが強くて自分も聴こうかなってなったし……(実際曲が全部良い)。前々から言ってる「ガールクラッシュ食傷問題」が今月の前半は露骨に出てましたね。特にLOONAは変えなくて良かったケースなのでは? ここからまたちょっと潮流が変わったりするのか否か。あと多すぎて拾いきれなかったのですがKARDBVNDIT(めちゃ良い曲!)DreamCatcherもカムバしてます! 是非こちらもチェックして頂ければ。次回もお楽しみに。

 

(最近当ブログを読んでくださる方が微妙に増えている気がするのですが、質問・感想などなどブログのコメント欄から頂けると泣いて喜びます。何卒お気軽に……)