皆様アンニョン。火気厳禁です。
私は韓国の音楽をdigるのに大体YoutubeかApple Muicを使うのですが、Youtubeのオススメ動画でよく「poclanos」というチャンネルが出てきます。先日紹介した謎のプロデューサーチームCHANNEL 201もこのチャンネルから音源が配信されていました。
もしかしてレーベル? と思い登録してみるとほぼ毎日アーティストの音源を更新。しかも1日に複数組更新している時も! なんだこの勢い!?
色々謎だし出てくるアーティストの音源がことごとく良いので調べてみました。
レーベル概要
公式サイトを確認すると、「Poclanosは、韓国を拠点とする様々なジャンルの最新でフレッシュなアーティストを発掘し、アーティストが制作した高品質な音楽やコンテンツを世界中に紹介しています。」との記載がありました。アーティストのマネジメントから音源の配信までサポートする、レーベル&ディストリビューターみたいな組織なんですかね。日本でもtunecoreとかが似たような事業を行っていますね。インディーレーベルの多い韓国ではこうした業態の需要が高そうな感じもします。
タワレコが運営するメディアMikikiとコラボして日本での韓国インディーアーティストの紹介を行うみたいなのも過去にあったっぽいですが今はやってないみたいですね。ということで今後「poclanos」で検索かけたらこの記事が2番目に出てくると……。
ということで、火気厳禁が気になった所属&配信アーティストの紹介をしていきます。
Yerin Baek
まさかのこの人!? とびっくりしたペク・イェリンさん。再三再四言ってますが『愛の不時着』OSTに参加するなど人気のシンガーです。
当たり前ですがJYP以降の作品を配信。彼女がボーカルを務めるバンド・The Volunteesの作品もこのpoclanos経由で各サブスクサービスに配信されています。
アルバム『tellusboutyourself』から「0415」。火気厳禁はこういうハウスが大好き。彼女の浮遊感のあるボーカルがトラックに馴染んでいる感じが良いです。ボーカルもだけど録音とマスタリングが良い。
同じアルバムから「Bubbles&Mushrooms」。調べたらライブパフォーマンスの様子が上がっていたのでそれをご紹介。前述の「0415」と同様のハウス系楽曲。当たり前だけど歌上手いな……。
Jue(주애)
2018年デビューのシンガー、Jue(주애)。8balltown所属のDJ、プロデューサー・Hookuoと組んでるらしく、多くの作品を2人で制作しています。
2021年10月リリース、彼女の最新作はド直球ニュートロ・シティポップ楽曲。balltownでシティポップっつったらBronzeが思い浮かびますがHookuo氏もやるんですね。
去年の12月リリース「Wanna Ride?」。上記「Lucid Dream」よりシティポップ感は薄めですがところどころに入るシンセの音はレトロな雰囲気でいい塩梅のR&B楽曲です。このチャカチャカしたギターの感じも良い。
Hookuoのソロ作に彼女が客演した「New Thing」。こちらもイントロのノスタルジックなシンセやフィル、ダンサブルなビートシーケンスが良いですね~~~。めちゃくちゃ多作なアーティストでまだ全然掘れてないのでこれ以外も色々聴いてみたいと思ってます。
OVCOCO
HOUSE ON MARSに所属する大韓民国のシンガーソングライターOVCOCO(オブココ)。2015年に初のシングル「Shame On You」をリリースし、着実にキャリアを重ねてきたそう。
おそらく彼女の1番人気な作品「Me & You」。若干ラテンのノリも入った四つ打ちトラックに彼女の歌声が心地よいアーバンR&Bです。
ジャケからしてシティポップだけど聴いてみるとそうでもない1曲。シティポップブームって思ってるより向こうのアーティストに影響与えてるんだろうか……。
こちらもジャケのシティポップ感が凄いけど曲自体はそうでもない。ピアノの音色と高低を行き来するボーカルが可愛らしい1曲。meenoiとかに近い雰囲気ですね。
最新シングル「ready.set.summer!」はファンクを基調としつつもタイトル通り夏っぽいシンセが入る心地よいサマーソング。(追記:これ書いた時点ではこれが最新曲だったのですがこないだまた新曲「JENGA」をリリースしてました、要チェック!)
크리스탈 티
釜山出身のSSW。読みはクリスタル・ティー。2013年に釜山文化財団の新人アーティスト支援プロジェクトに選ばれ本格的なキャリアをスタートさせたようです。
で、とりあえずこれ聴いて欲しいんですが、
え、aiko?
他の曲も聴いてみると初期椎名林檎とaikoの中間みたいな歌声とロキノンっぽいサウンドが「斬新なはずなのに聞き覚えがある」という不思議な感覚を誘います。
実際椎名林檎の影響を受けているらしく、Youtubeには「歌舞伎町の女王」のカバーが上がってます。うっま。
シティポップブームの立役者の1人、Night Tempoとのコラボ作ではなんと日本語で歌唱。ってかこの人こういうスタンダードな四つ打ちも作るんだ。
민수
マジックストロベリーサウンド所属のシンガー、Minsu。
2018年デビュー、2019年5月にはイニスフリーとタイアップした「I like me」をリリースしたり、「민수는 혼란스럽다」はiphoneのCMソングになった(らしい、wiki情報なのですが裏取れてないです)などかなり注目度の高いアーティストです。
こちらがイニスフリーとのタイアップ「I Like Me」。一応説明しますがイニスフリーは韓国の超超人気コスメブランドです。最近は日本でも普通に買えるようになってきているので知ってる方も多いかと思います。
こちらが「민수는 혼란스럽다(Minsu is confused)」。爽やかなポップ・ロック。
最新曲「Healthy Food」はちょっと洋楽テイストも入った感じのディスコファンク。歌詞を見てみると「健康食品を適切な量食う」というだけの歌詞で、エアロビクスブームの頃の洋楽(オリビア・ニュートン・ジョン「Physical」とか)を意識したのではないかなと思います。
hiko
アルバムジャケットの絵をインスタか何かで見てて気になって聴いてなかったアーティストのhiko。調べたけどやっぱり日本語の情報全然出てこない。出てきたけどこれ↓
新鋭彦、「韓国型R&B」進示す - K-Pop News Inside
アーティスト彦全6曲入れられた最初のEP「police」 - K-Pop News Inside
ライター名前載ってるけど大丈夫なん? まあとにかくデビューしたての新人らしいですわ。
で、そんなhikoがpoclanos経由で配信しているアルバム「police」から何曲か紹介します。
time goes by(feat. george)
めっっっっっっちゃ良いな!??!?!??! いわゆる"K-R&B"なんだけど懐かし洋楽R&Bみたいなサウンドも入ってて良いですしボーカルがやっぱ良い。「1, 2, hiko, Let's go」のフレーズがクセになる。
for a while
こちらは上記の楽曲より若干のジャズみもあるしっとりR&B。hikoのウィスパーボイスがより効果的に使われています。
MVも無いしインスタすら見つからなかったですが、どうやら火気厳禁激推しSSWのSummer Soulと繋がりがあるっぽいのでそこから追えるのかなと思ってます。注目です。
と、いうことで「特集・poclanosと関係のあるアーティスト」でした。マネジメントだけでなくただ配信のみを行っているアーティストもいるので、この会社(?)と関わりのあるアーティストは今回紹介した倍の倍の倍くらいいます。また気になったアーティストが出てきたらまとめて紹介したいと思います! それではまた次回!!
参考資料
この記事が面白かったら下のボタンから支援よろしくお願いします!
※頂いた支援は書籍、音源、楽曲制作関連(機材やプラグイン)の購入に充てられます。あなたの支援で記事のクオリティが上がる!