火気厳禁のハングル畑でつかまえて

火気厳禁のハングル畑でつかまえて

半地下のオタクがK-POPを語るブログ

20191231/K-POP定期便(12月カムバアーティスト&Red Velvet『PSYCHO』特集!!)

師匠も爆走する年の瀬ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。斯く言う私も忙殺され、相殺され、なおかつ考察するという器用貧乏っぷりを発揮しております。貧乏暇無し。ヤマ無し、オチ無し、意味無しと来れば、まさしくこのブログのこと。今年の冬はコミックマーケット a.k.a ヴァニティ・フェアーには近寄らず(!)、しかして推しとFlexin。2019年最後の「ハングル畑でつかまえて」、毎月恒例カムバックアーティスト特集に加え火気厳禁猛プッシュ鬼レコメングループ・Red Velvetの新曲についてご紹介。今夜の一曲目は新曲ではないけど絶対見てほしいこのグループのカバーステージ、itzyによる「TT」です!

 

www.youtube.com

 

はい。「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、お相手は、2019年ベストソングはTWICEの「FANCY」だと思っている火気厳禁です。ここは推しのレッベルじゃないんかいっていうね。レッベルちゃんに関しては後半でめちゃめちゃ語ってます。

年末の音楽祭がまだまだ続いていまして、その中でのitzyちゃんによる「TT」カバーステージでした。カワイイですね。今年2月にデビューして2枚のシングルをリリース、ワールドツアーも敢行したitzyちゃんですが、来年の活躍も期待です。

 

さて今回は毎月恒例カムバックアーティスト特集ということで、火気厳禁がピックアップした新着音源を紹介していきますよー。

デビューが延期になっていたBlue.Dさんは無事に「NOBODY(Feat. MINO of WINNER)」をリリース。ストリングスサウンドの美しい幻想的なR&Bナンバーで、人気ボーイズグループWINNERからMINOさんを客演に迎えています。なんとこのBlue.Dさんソロデビュー以前は当ブログでも何度か言及しているGrooveroomの客演を務めたりなど、今後どう活躍していくのか楽しみです。

www.youtube.com

 

元2NE1、現在はソロラップアーティストのCLさんはEP「The Name of Love」をリリース。2NE1時代から長らく所属したYGエンタを脱退し、また新たなスタートを切りました。アルバム全編を通して日記形式でタイトルが付けられているのですが、その中でも『+DONE161201+』はどうしようもない関係を断ち切る男女を描くリリックのようで、実は事務所と自身の関係を表しているのでは~~~?という内容。実は初めて触れたK-HIPHOPアーティストがCLさんだったので(5,6年前スクレリとか漁ってた頃に『dirty vibe』で知った)、なんとなくまた1つ時代の潮目に立ち会ったような気になってます。

 

www.youtube.com

 

MOMOLANDはメンバー6人になって再出発。推しのヨヌが脱退してしまった……。悲しすぎるけどメンタルヘルスの事情もあったので仕方ないのかなと思います。

さて新曲「Thumbs Up」ですが、中毒性の高いサビのメロディ、マネしやすいダンスなど、モモレンお得意のヴァイラル感("バズり"感)がしてなんというか安心感があります。がやっぱりラップ担当メンバーが減って中盤グッと締まる感じが今までに比べて薄い気がするなあ~……。今後路線変更はあるのか? その辺りも含め気になります。あとジュインは片瀬那奈に似てると思う。

 

www.youtube.com

 

そしてそして!!!!! 火気厳禁推し推し推しグループのRed Velvetがカムバァァァアック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

www.youtube.com

 

デビュー5周年を記念する'The ReVe Festival'シリーズのフィナーレということで、今年出たミニアルバム2枚に新曲4曲を追加した大ボリュームのフルアルバムです!! とりあえず聴け!!

火気厳禁、個人的に『Bad Boy』での悪くて強くてカッコイイRed Velvetちゃんにハートを撃ち抜かれて以来彼女たちの大ファンな訳ですが、リアルタイムで目撃するこのVelvetサイドのコンセプト新曲に非常にドキドキしております。あ~~~~~無理。

「Phycho」のタイトルの通り、お互いが好き過ぎてヤンデレっぽくなってる恋愛の様子を歌ったリリック(1番で「I don`t play a game」って言ってて『Bad Boy』のセルフサンプリングだ!!て思ったら作詞家違いました。にしては上手く出来過ぎている)と、Aメロキラキラシンセサウンド、若干のtrapぽさを感じるベース(うっすーくハイハットが刻まれてるからそうなのか?)、よく分からんけどカタルシスがあるサビもサイコー!!!あと久々のラップパートね!!ペジュ姫~~~~~!!!ラヴ!!!!!

ティーザーの時点で最高だったヴィジュアルなのですが、↓

 

 

 

 

MVはこの10倍くらい良かった。相変わらず顔面がつよつよスルギ。退廃メイクウェンディの破壊力。安定のセクシーダイナマイトジョイ子。ミシンで指怪我してても顔が良いアイリーン様。三つ編み(このカットの時上坂すみれさんに似てる)と下ろしてるのでニュアンス変わりすぎイェリ。もう最強の5人じゃん。最強のレンジャーじゃん。ジョイがウェンディの手を引くシーンがめっっっちゃ好きです。

ラストの白いドレスと戯れるシーンなど、見ててちょっとよく分からない演出が多くてどういうことなのかなーと思ったのですが、考察記事見て「うおお……」となりました(こちらの記事)。ギャルの通勤にも神道にも欠かせない鏡が度々用いられているところなんかは、このMVに神秘的な要素を加えていて、特にスルギのシーン(2:02~)なんかは特徴的ですよね。そして合わせ鏡は異界への扉になる、なんていう迷信もあります。本物の扉が開閉するモチーフも異様に多い。扉っていうのは空間を仕切るためのものなので、やっぱり此岸と彼岸を区切っているのかもなあ……。あと空間を仕切る、と言えば窓ですよね。サビの明るいカットには背景にデカいフランス窓(1:01~)、暗い方のカットでも背景に一軒家らしき建物の窓がありますし(0:14~)、ジョイが車運転してるカット(2:00~)は窓からのアングル、列車の窓からウェンディを捉えたカット(1:52~)、他にもいくつか窓を使ったカットあります。そしてイェリが手紙を結びつけた石を投げて(1:56~2:06~)この中のいずれかの窓(もしかしたら概念としての窓)を割る。現在東京都近代美術館で窓展が行われていてオススメなのですが、その展覧会でも確認出来るように窓は扉とは違って見る/見られるという関係を生み出す装置なんですよね。深読みすぎるかもしれませんが、悪質なコメントで心を病むアイドルさんが多い昨今の状況と合わせて考えると、この窓を割るシーンで我々(Red Velvet)と貴方達(ファン)の間に働く窓の力学を壊したということの暗示とも解釈出来ます。(今あなたが見ているスマホ/PCの画面だって立派な窓なんですよ!)

もう1つ気になったのが、カムバ予告で「firework」というフレーズが用いられていたのにMVには花火のシーンが無い点。アルバム全体を俯瞰すると、一曲目がこの『PSYCHO』で15曲目が『Zimzalabim』、16曲目がボーナストラック的に入っている『La Rouge』。実質最後のトラックが『Zimzalabim』なのですが、再びこの曲のMVを振り返ってみると、後半畳み掛けるように花火が上がっています。『Zimzalabim』のお祭り感が民俗学的な意味での「ハレ」にあたるとしたら、やはり『PSYCHO』のMVはリスナーを聖なる空間/儀礼・祭り("festival"!)に誘うための作品と言えるのではないでしょうか。信じるか信じないかはあなた次第です!!!!

 

最強のレンジャー。

 

アルバム収録曲は今年出たミニアルバム2枚に新曲4曲追加の大ボリューム。『Zimzalabim』『Umpah Umpah』は言うまでもなく、新曲『In&Out』のシリアスな感じも新鮮で良かったし、そしてライブ用トラック『La Rouge』ーーーー!!「あなたのために輝く」って歌詞があってイヤ~~~~~~~!!!!!!!!!!!好き!!!!!!!!!!!!ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!てなりました。ライブで聴いたらハゲそう。

 

そんな中、メンバーのウェンディが音楽番組のセットから転落する事故が起きたということで、非常に心配だし心が痛いです……。詳細はニュースサイト等々でまとめられているのでチェックしてみて欲しいのですが、以前から色んなグループが安全面で不安があると指摘していたこと、スタッフが「蛍光テープ貼っておけば防げた」と証言したこと、事故発生当日も同じセットを使って番組を放送したことなど、テレビ局SBSの対応に不信感しか抱けないというかなんというか……。結構凄い怪我だし(怪我の箇所もさあ……)、ゆっくり治療してまた元気な姿を見せて欲しいです。

 

"Hey now we`ll be ok"

f:id:kaki_genkin:20191229235617p:plain


 

と、いうことで2019年最後の記事でした! 紹介した曲の数が少ないのはレッベルちゃんに分量を割き過ぎたからです!笑 

リニューアルしてから今年一年間、K-POPとたまに女性声優のことを書き散らしてきましたが自分自身勉強になることも多く楽しかったです。来年もご贔屓に。それではまた、2020年にお会いしましょう!!