ジングルベールジングルベールすっずが～なる～～～。聖なる夜に生を授かった皆さん、ごきげんよう。リンツのチョコレート、KFCとモエシャンドン、Netflixで見る映画。イメージの遊戯、視覚の愉悦、7年前のクリスマスが復活したら、イースターでお祝いしましょう。シュレーディンガーのアドベントカレンダーの中身よりも単純明快、資本主義と自己表現=アートの融合、それはたった1つのフォーマットに還元され、そして収集され、消費されていきます。メリークリスマス、そしてR.I.P。K-POPフリークにしてアマチュアラッパーの火気厳禁がお届けする「ハングル畑でつかまえて」、今回は2019年ベスト写真集を決めていきます。今夜の1曲目はVaVa「( ・ω・) -Aschii Art-」。
はい。「火気厳禁のハングル畑でつかまえて」、今回は「2019年火気的ベスト写真集」と題しまして、今年発売された中で最も良かったタレント写真集を独断と偏見で決めていこうかなと思います。タレント写真集っていうちょっと胡乱な書き方をしてるのは、女優さんとかアイドルさんとか声優さんとか一括りにして論じるためなのでご了承ください。
まず火気厳禁が買った(もらった)写真集ラインナップこちら。
- 生田絵梨花『インターミッション』
- 池田エライザ『pinturita』
- 上坂すみれ『すみれいろ』
- 白間美瑠『LOVE RUSH』
- 田中みな実『Sincerely yours…』
- 豊田萌絵『moEmotion』
- 山田麻莉奈『まりり』
(敬称略・五十音順)
やー、今年も豊作でしたね。マジで。生田絵梨花さん『インターミッション』はツーリズム×アイドル写真集っていうところの楽しさを最大限に引き出した構成で、NYの景色も相まって凄く楽しい写真集でしたし、一方池田エライザさんの『pinturita』はスペインの空気感と本人の相貌の切れ味がマッチして非常にギラギラした写真集に仕上がってました。
声優写真集では豊田萌絵さんの2nd（事実上の3rd）写真集『moEotion』はトレンドの"女性ファッション誌グラビア風ランジェリーカット"に挑戦していたりなど、シーンを超えた感性を感じました(この写真集についてはこちらの記事で詳しく語ってます)。元HKTの声優、山田麻莉奈さんの『まりり』は初めての写真集ということでベーシックな作りながらも、結構攻め攻めな水着カットなどやはりメジャーでやってた人は違うなあ……と感じました。
とにかくここ近年は白石麻衣『パスポート』大ヒットによるランジェリー衣装の流行が凄くて、先述した『インターミッション』『moEmotion』なんかは如実に影響を受けていると言えます(というか『インターミッション』は同じ制作チームが関わってる)。そんな中でもNMB所属、プデュにも出演しその高いスキルを見せつけた白間美瑠さんの『LOVE RUSH』はとんでもない完成度の高さだと思います。カメラマンが『パスポート』の中村和孝さんということで間違い無いのは買う前から分かってた話なのですが、ベーシックな構成にプラスアルファでランジェリーカットやサーフィンに挑戦してるカットなどもあり、そしてそれが最新の感性、最新の画面で写っているという、王道にして至高。と言っていい仕上がりです。みるるんさんは雑誌グラビアなんかもバリバリやってて素晴らしいな～～と思います。目ヂカラがある方なのでキリッとした表情も良いですしニコニコしてても可愛い。最高。
で、ですね。ここでちょっと対比させて語りたいのが上坂すみれさんの『すみれいろ』と田中みな実さんの『Sincerely yours…』です。っていうのも、この2冊で対比させたいことはその身体性の在り方、なんですよね。『すみれいろ』の帯文にはこうあります。
「ここまで脱ぎ散らかすのは今回だけだぞ！」
前回スタイルブックを出した際「水着衣装あります！」っつって話題を集めた上坂すみれさんですが、今回はトレンドのランジェリーカット(何回言うんだ)に挑戦。ファンの間でも賛否の分かれた感じらしいんですけど、結局「脱げ！」って言うのも「脱ぐな！」って言うのもアイドル本人の主体性とか意思を抑圧する(或いは無いものにする)捉え方なんじゃねーの？って思ってしまって。ヌードとかそれに近い表現が即ちポルノかって言うとそれもちょっと違う気がするし。
写真集自体は長年スタイリストとしてついている方が監修ということで、上坂さんが過去出した写真集の中で最もセンスに満ちている感じですね。例のランジェリーカットはデコラティブで可愛らしい衣装に「最適解！！！」となりつつ、2着目は寒色っぽい色彩で画面が作られててクリーンな印象。プールのカットでは自然体な雰囲気の写真も多く、一方で紫の水着のカットでは身体をオブジェとして捉える向きの(いわゆる"グラビア"に近い？)カットが中心でそこも面白い。色彩感覚に関しては冒頭～中盤の80sテイストのカットもちょっと普通の声優写真集では見られないかなって感じの鮮やかさで良かったです(これに関しては近年の80sブームもあると思いますが)。てかロケ地がソウルってヤバないですか？ 上坂すみれ・ミーツ・時代の感性。それこそ前半のカットはRussian Roulette、BIM BAM BUMとかBByongとかのMVのパステル～ネオンカラーの色彩感覚。一方で水着2着目のカットとかモードっぽいカットとかは割とギラついてたりパリッとした色味で構成されててそこも読んでて飽きが来ない。上手だな～と思いました。あとロッキンホースバレリーナ履いてたりとかですね。ファン的にアツいポイントが非常に多いのですが、個人的に冒頭あたりで唇の形したクッキー？がついてるアイス持ってるカットがAs if it`s your lastのMVでジェニが持ってるやつと一緒でブチ上がりました。ジェニ坂すみれさん。
変な話、『もえねこ。』もそうですけど声優さんについてる女性スタイリストさんが主導で制作された写真集って名作しかないですよね。このルックスがあって『すみれいろ』みたいにそれをちゃんと活しきれてる写真集が今までちゃんと出てないのがおかしいんだよな。後半についてる対談ではスタイリストの佐野さんが上坂さんとの出会い、『sumipedia』から『すみれいろ』に至るまでの過程を語っているのですが、もっと早く見たかったなあと思うのはファンのエゴでしょうか……。小悪魔vs雪女とかシルバニアとか本当に要らなかったのでは？(個人の意見ですよ！)
一方田中みな実さんの『Sincerely yours…』では彼女の時間とお金をかけた身体の美(勿論綺麗なお顔も)が露光の柔らかい写真に表現されていてこれで2000円！？ 正気か！？ というくらいのクオリティなのですが、やっぱり体鍛えてる人がこういう作品を出してきちんと評価されるって健全ですよね。「努力したことをアウトプットして、それが適切な評価をされる」って凄く健全だし、結局それって上坂さんも一緒だと思うんですよ。水着だろうが下着だろうが服着てようが顔は絶対見えるわけで、毎日時間かけてスキンケアしてお化粧してってやるのに絶対コストかかってるし、それの延長としてボディメイクもあるわけで。それを考えると露出の有無がどうのこうのって言っちゃうの違くね？みたいな。(似たようなことが書いてある記事はこちら。良記事です)
ん～～～～～でですね。こないだ田中みな実さんの写真集発売記念お渡し会に行ってきたんですよ。渋谷のTSUTAYAだったんですけど。いくら声優現場でお渡し会何回も行ってるとは言え相手は田中みな実さんですよ！？ むちゃくちゃ緊張するわそんなん。
で、会場着いて、結構ハイペースで待機列進むので剥がし早いんだろうなあ～～考えてきたこと言えるかな～～～とか思いつつ自分の番が近付いて来るわけですよ。でもうあと5,6人って位置で本人見えるんですよね。
超カワイイ……田中みな実実在した……
今「田中みな実実在した」って打ってて実と実がこう……読みづらいですね。とにかく居たんですよそこに。もう超カワイイの。
で、自分の番になるわけですけども。
みな実「ありがとう💕」
ぼく「顔がめっちゃ好きです！！」
み「性格も好きになって💖」
ぼく「なりまぁす！！ 弘中さんとの特番(特番『あざとくて何が悪いの？』)好きでした！」
み「ありがとう！ また(特番)やる！！」
おっっっっそろしい女だ…………。
0.0001秒くらいで「性格も好きになって💖」って返してくる女の性格好きじゃないわけなくないですか？？？？？？？？？ はーーーー好き。好きです。
で、身長差で必然的にこう……上目遣いになるわけですよね。でこんなこと言われてみ？？？？？？ 落ちるでこんなん？？？？？？？？？
で、参加券2枚取ってたので2周目並び直しました。1周目で呼吸を掴んだので後は次どう展開するか？なのですが、会話の内容的にインターネットで公開して大丈夫か不安なので伏せます(笑)。セクハラしたとかじゃないですよ！ 僕に連絡出来る人は直接訊いてください(笑)。いやしかしやりきりました。2019年ベスト接近。もうしばらくイベント行かなくてもいいです。(行くけど)
あ、結局ベスト写真集決めてなかったですね。「被写体と写真表現のマリアージュ」「スタイリングの適切さ」「ストーリーテリングの技巧」などなどを総合して見ていきます。
火気的2019年ベスト写真集は……………
田中みな実『Sincerely yours…』です！！！！！！！！！！！！！！
ここ最近のトレンドである「オシャレ」「ランジェリー衣装」系の最高到達点であり、2019年を代表する一冊だと思います。田中みな実さんの120%、いや1200%が出てる作品。もはや彫刻作品のような身体がたった2000円で永久に拝める。タイトル題字が本人のレタリングなのも最高。エモい。これに関してはもう買ってください。損させないので。『すみれいろ』、『pinturita』も良かったので是非ゲトってみてください。
熱が入りすぎましたね今回。書いてて疲れました。途中ライターズハイに入りました(笑)。あとこういう特集記事書くと音楽が紹介出来ないっすね。まあいいか！ 次回は2019年最後のカムバアーティスト特集です！ それではまた来週。
